Silk Knit Tie

 



久しぶりにシルクニットタイが全色出来上がりました。

https://e-workers.stores.jp/items/5fc8546b72eb4607f12ab997

やはり、私はネクタイというとニットタイが好きです。微妙に緩い雰囲気、でも本来はシルクだしフォーマルにも使える「らしい」です。お葬式にはしていかない方が良いかな?

WORKERSのニットタイはノット(結び目)を小さくできるのが特徴。あえて、編地を薄めに作ってもらっています。

自分でどんなネクタイが好きか?と考えた時、昔の映画や写真で見た、あのノットがギリギリいうぐらい細く結んでいる。あの感じが好きです。

朝のNHKのニュースを見てください。みんな、おにぎりみたいな大きなノットのネクタイを締めてます。ノットが大きい=台襟も高い、羽襟も長い。

何故シャツ+ネクタイという、不変の組み合わせが昔と今でここまでイメージが変わってしまったのか。最初はわかりませんでしたが今ならわかります。バランスが変わったのです。

原因はおそらく「ちゃんとしよう」としすぎたから。

「ちゃんとしよう」「だからニットタイより織物のネクタイの方が良いだろう」

「ちゃんとしよう」「織物のネクタイも固く、しっかりと。芯もガッチリ入れてよれないように」

「ちゃんとしよう」「シャツが夕方になっても形がしっかり出るよう形態安定加工しよう、芯もガチガチのをいれよう」

結果、昔のシャツやネクタイとはかけ離れたものになったわけです。


でも、何でもかんでもちゃんとしようとするよりも「そこそこ」も良いと思うのです。時計も70-80年代ぐらいの「そこそこ」なオイスターとか好きだし。経済的&実用性の問題があるので自分では持てないですが、車もゴルフなら1-3ぐらいが良いし。

現代の「超ちゃんとできてる」ではないちょっと昔の「そこそこちゃんとできてた」ぐらいが好みです。

今日の恰好・半袖ボタンダウン






出典:HOLLYWOOD AND THE IVY BOOK P157


若かりし日のロン・ハワード。この人は役者だったのですね、知らなかった。役者時代の一枚だそうです。コッパン、細めのベルト、ローファー、半そでボタンダウンとこれでもかIVY。

バックドラフト・アポロ13・ビューティフルマインド・シンデレラマンの監督としてしか知りませんでした。

特に、シンデレラマンはアメリカンクラシックで頭がいっぱいの頃、DVDでよく見ました。(それと、シービスケッツとかニュージーズ とか)

で、今日の恰好は・・・

・SS BD, Light OX, Blue Stripe
・Officer Trousers Regular Type 2, USMC Khaki
・Belt, Tim Hardy, 7/8 inch
・MICHAEL, Paraboots

本当はローファーを何年振りかではこうと思ったのですが雨でした。

半袖シャツ、はるか昔、22-3の時は着てました。ビームスのオリジナルを知人にもらったのかな?夏になると着ていました。(どう考えても自分で買うと思えないので)赤のチェックで着ると「ハンバーガー屋みたいだな」と思いつつ。

それが20代後半になり、アメリカンワークウェア全盛になると「ワークシャツを一枚で袖まくって着るのが良いんだ!」とわけのわからないこだわりを発揮していました。ボタンダウンを着るにしても長袖まくって。

さらに30代はTシャツ作りにハマって3PLYが出来上がり。そこからオープンカラーやリネン素材にのめり込み・・・

で、やっと半そでボタンダウンに戻ってきました。

「普通で涼しいって良いな」と。


ボトム、以前はOfficer Trousers Vintageをよくはいていましたが、さすがにぼろくなって変色もしてきたので新調しました。といっても、ぼろいチノパンも、ぼろいベーカーも捨てられなくて着てしまう日があるのですが。

普通なんだけど、素材がタフで、洗って皺もできる綿素材。それが徐々に経年変化していって、たまに新調して。そんな繰り返しを楽しめるのがIVYとかアメリカントラッド、アメリカンカジュアルなんだろうなと最近感じます。

Lot 801/802 Indigo 値上げ告知/フォロー生産予定

 


Lot 801 Straight Jeans


Lot 802 Slim Tapered Jeans

10年は同じ値段で作り続けたかったジーンズですが、ついに値上げの時が来ました。

8/1より現行の18000+TAXから20000+TAX、本体価格で2000円の値上げです。

理由は原材料及び加工賃の高騰により生地/部品価格/縫製工賃、すべての上昇。結果、WORKERSの努力では吸収しきれなくなった為です。

当たり前とは言え、他に理由ないんかい!と思いますが、本当のところです。

現在、在庫の無いサイズを生産中でそれが8月頭に出来上がり予定です。

もし今あるサイズでOK!ということでしたら、今のうちにお買い求めください。まだ値上げ前なので。

https://e-workers.stores.jp/

IZ POLO

 


お客様から

「たまには今日の恰好アップして!」とコメントを頂いたので一枚。

IZ POLOのFade Blackに下は何年か前のFWP Trousers Ecru Linen。

IZ POLO、適度にゆとりがあるので体系がもろに出ないので私でも着られます。

自慢?はノンアイロンな事。おかげで襟は片方が外に、片方が内に巻いてしまっていますがまぁ、これはこれでリラックスしてよいかなと。次回着る時は、霧吹きぐらいしてきます。

おすすめは蒸留水をマルハチ産業の霧吹きに入れて。あの高い金属製のではなくても十分です。香りが欲しい人はサンタマリアノヴェッラの好きなのを少しその霧吹きの中にそそいで。

明後日はチノパンと一緒に着ようか。次回は横着せずに全身もアップします。


私が素材や服の作り方を知りたい理由

 最初に結論

作り方を学ぶことで

「だったら、これを変えたら違う機能性が出るのでは?」

「ビンテージの軍物セーターの縫製方法をカットソーに転用したらどうだろう?」

とか、新しいアイデアが出るからなのです。


7月に受注する、RAF Cotton Sweater、Raglan Cotton Sweaterのこの起毛部分の意外な大変さから考えました。

この起毛が意外と難しい。通常、スウェットに使われる「裏毛」は起毛しますが、RAF Sweater、Raglan Sweaterに使う「天竺」はあまりしない。


理由、裏毛は「表糸」「中糸」「裏糸」があり、起毛の時にひっかいても表まではそうそう響かない。生地に厚みがあるのです。それに対して天竺は、何本も糸をまとめたとしても最終的には一本になって糸で編むのでどうしても厚みが出ずらい。そこを、この素材は、

「糸を何本もまとめて極太にする」

「さらにそれを密度高く編んで厚みを出す」

「そのうえで、起毛の調整で適度にひっかく、でも穴は開かない」

程度に調整をしています。

素材なんて、「ふーん、使おうか」とか「もうちょっと厚いの無いの?」とかアパレルメーカーは簡単に言いますが作るのはそれなりに大変なのです。

WORKERSが仕入れ先さんにお願いしているのが「その素材はどういう糸で、どうやって作っているか」を教えてもらう事です。実際の、作っている現場を見学させてもらって理解を深めることもしています。

これ、「現場行ってますよ!こだわってますよ!」感を出したい訳ではありません。素材の作り方を良く知ることで「だったら、ここをこうすれば、また違った良さ・機能・雰囲気が出せるのでは?」とか、自分なりのアイデアを見つける為です。


デニムを最初に別注で作った時も同じで、染め方から何から、外にはオープンにしない事前提ですが依頼した私には見せてくれる工場さんにお願いしました。

中には「色で指定して。それをどう作るかはこちらの秘密」という業者さんも居ます。それはそれで良いと思うのですが、私にとっては、工程を知って次のアイデアを得る事が出来ないので。

思い出話とオックスの

オックスの新しい柄を作りました。


 

ひたすらルーペで観察していて、糸の交差の仕方による柄の出具合を「オックス組織」であれば理解できたのでいつもと違う、複雑な柄を組織図から指定して作りました。

で、出来上がりはばっちり。せっかくなら、「ランダムストライプ」とか「ランダムチェック」ではなくてオリジナルな名前をつけよう!

WORKERS Stripe、違う。Tateno Stripe、もっと違う。

Matilda Stripe。良いかも。マチルダはうちの猫の名前ですが、それはオリジナルが居て・・・


ニューヨーク、アルゴンキンホテルのロビーに住んでいるマチルダから取りました。

アルゴンキンホテルは、常盤新平のコラムでしばしば登場しどうしても行ってみたくて新婚旅行の時に泊まりました。最初、奥さんがHISで予約できるか聞きに行って「アルゴンキン?何の話です?」と言われ、結局、自分で予約して泊まりました。



一応、ニューヨーク1古いのかな?リノベーションもほどほどで確かにクラシック。

後に、ルボナーの松本さんと、たっかい朝ごはんを食べに行ったりもしました。その朝ごはんを食べたラウンドテーブルという食堂?ボールルーム?的なスペース。かのニューヨーカーの創業編集長、ハロルドロスも毎日のように通った(ほんと?)と言われます。

マチルダも良いけれど、そういえば、この近所にブルックスの本店があったな。あれがMadison Aveの346番地。強弱ついたチェックは古着やBrooksのカタログで見たのが頭に残っていて作った物なので、Madison Stripe/ Checkも良いかな・・・


何回も前を通って、ウィンドウを見て、中を覗いたけれど恐れ多くて入らなかったブルックスブラザーズ本店。今、もう一度行ってみたいなと思ったら・・・

Brooks Brothers’ Madison Ave store could give way to Midtown East tower

ああ、売られてる。入ってみれば良かった。何ならパターンオーダーぐらいすれば良かった。当時はそんな度胸も、お金もなかった。ただただ、「すごいなぁ、入ってみたいなぁ」だったのです。

と、生地の柄から、猫、ホテル、常盤新平、ブルックスブラザーズ、アメリカントラッドの置かれた厳しい現状まで。連想が続きました。


Officer Trousers, Regular Fit, Type2

 https://e-workers.stores.jp/


Officer Trousers, Regular Fit, Type2を再生産しました。

作った理由、もう2度とこの価格で作れないので最後に残っていた過去に作った・仕入れた生地で再生産しました。

あまり短いスパンで再生産はしないWORKERSですが、さすがに1年ぶりに作れば毎回定価を1000円~2000円上げないといけない現状に頭を悩ませて、「今のうちに」と再生産の予定を組みました。

Regular Fitは裾幅21センチ近辺。

Slimの18センチは狭い、Vintageの24センチは太い。その間をついた「ごふ普通のシルエット」です。



USMC Khaki


White Beige
(前回はLight Beigeで色名が変わっただけ)

ベージュがあまりにトーンが多くて色名に悩んで変えてみました。
大別すると
「USMC Khakiは濃いめ、カジュアル目」
「White Beigeはいわゆるベージュ。オフィスカジュアルに使いやすい色目」

自分は前回USMC Khakiを買ったので、今のうちにもう1色買っておこうかと考えていたのですが、自分サイズが売れてしまいました。残念。

来春のトラウザーズはRegularを展開しないので、お探しの方は是非ご覧ください。

9月納品予定製品・詳細をアップしました

 








9月納品予定製品の詳細をアップしました。

http://www.e-workers.net/store/202309/top.htm


今月は

・新型のプルオーバーワークシャツ

・もう一つ新型のボタンダウン、Contry BD

・L-2Bの型紙を元に作ったL-2 Liner

・前はセットイン、後ろはラグランのスプリットラグラン。A Foggy Day Coat


といったラインナップです。

どれも新型なので、元型を作る時にそれぞれ思い出はあります。

仕様で悩んだのがL-2 Liner。最初はL-2Bのように中綿は全く無しで作りましたがペラペラすぎる。そこでワタを入れ直しもう一度作り直し。結果、ばっちりの上がり。


型紙、特にグレーディングで悩んだのがスプリットラグランのA Foddy Day Coat。前はセットイン、後ろはラグラン。正直、グレーディングはパズルの世界です。

ただ、ベストな方法も見つかったのでOK。型紙の変な作りは是非詳細でご覧ください。