Work in progress progress progress


ただいま、2019FWの量産を進行しながら、2020SSのサンプルをとりあえず、各工場に依頼が終わり仕上がり待ち。で、少しづつ上がってきてるのがこのあたりです。

そう、来期はRAF PARKAはやりませんので、RAF PARKAが欲しい!というお客様は19FWでご検討ください。


以前からやりたかったシルクのストール

私自身、いわゆる「ビンテージ」と呼ばれるアメリカの古い服から受けた影響はいまだにあります。おなじみ、Stifelの抜染柄もそれで、その柄を他の何かに活かしてみたい。そんな思いで、シルクのストールを作成しました。9月の展示会では、現物を見ていただき、久しぶりに販売もしようか・・・と考えているうちに、作ってもらってる山形で地震がありました。うちの製品、特にこういう在庫を作るものは出来た日が納期で良いので、うちの仕事は後に回してくださいと伝えたのですが、被害もそれほどなく、製造はそのままのスケジュールで行けそうだそうです。近日、その量産工程の見学に岡山から日帰りで行ってきます。



もう一つ出来上がって来たサンプル。一度やってみたかった、13.5-14.5オンスクラスのデニムでワークジャケット。このオンスだとGジャンが多いですが、あえてワークジャケットをやってみたかったのです。右胸がちょっとシンプルすぎるかな・・・
セカンドサンプルで検討します。

このように、2020SSのサンプルは出来つつあるのですが、20FWの生地も一部始めてしまったり、19FWの生地見学にオーストリア行く予定があったり、我ながら頭がゴチャゴチャしています。が、サンプルが上がってくると霧も晴れてくるので、もう少しの辛抱で頑張ります。

bagjack ”cobra 25mm belt POST78別注(アイデア from WORKERS

一年ほどかかって勝手に別注?というかアイデア出したベルトが完成

やっぱりCobraのバックルはかっこいい

矢印の部分、通常は入っている固いポリエステルの骨を無くしています

長さも少し長めで垂れるように。
長すぎる!という人はカットしてライターであぶればOK
https://www.store.post78.net/category/item/itemgenre/mensbrand/bagjack/

完全に趣味の世界、WORKERSの製品でもなく、他のメーカーさんの製品のご紹介。
bagjack、ドイツのベルトや鞄のメーカーで、私も個人的に好きでWORKERSの取扱店でもあるPOST78さんで買って使っていました。

こういったベルト、夏場に涼しくて良いのです。(同じようにO-というブランドのSee to beltというナイロンベルトも良いです。今年の数字が入ってるのがまたかっこいい!)
真夏に革のベルトは、湿気で革にもよろしくないし、していても暑い。

で、探して、このbagjackを使っていたのですが、太ってる私にはちょっと短い。
そして、通常品の中に入っているポリエステルコア(とメーカーでは言ってます)、これがギアとしてはあった方が良いのですが、真夏の暑さを避けるには無くても良い。

で、さっそく、自分で買った一本から、そのポリエステルコアを抜いて使ってみると・・・良いのです。ベルトの本体に使われているテープ。これが中々、日本で簡単に手に入るくたくたのと違って、適度な厚み、固さがある。だから、ポリエステルのコアが無くても二重だと強度やハリが保たれる。
ナイロンベルトでくたくたで、使ってるとテープがクシャっとなるのは嫌です。
この「コアは無いけどテープは二重」がポイントなのです。


これはあまりにも良すぎる!で、何とかこれを自分の改造品じゃなくてメーカー品で欲しい!ということでPOST78さん経由して代理店さんからメーカーに頼んでもらい、晴れて、POSTさんの別注ということで形になりました。ipadは去年、私が書いて送ったメモ。指示通り、ポリエステルのコアは抜いてくれて、テープは二重。ばっちりです。

短パンに、チノパンに、ジーンズにも。アメトラじゃなく、ちょっとミリタリーより、カジュアルに。ベルトを変えるだけでもぐっと全体の雰囲気が変わるのでお勧めです。

Lot 801/802 在庫 is back

普通のストレート、801
802ちょっとスリムでテーパード、また上も801よりはちょい浅い

http://www.e-workers.net/store/stocks.htm

801/802、またフルサイズでそろいました!
といっても、これから真夏なので今は・・・と言われそうですが。

何も足さない、何も引かない。この2品番は、変えずに続けていきます。
買いたい時に買えて、サイズも豊富。簡単なことで大事だけど、一番続けるのが難しい品番。
時々に合わせて、ディテールやシルエット、生地を変えれれば新しい切り口とか、需要もあるのですが、ジーンズだけはそうもいかない定番が必要なのです。

結果、ベーシック中のベーシック
・米綿100%で、ビンテージのムラ形状・撚りを参考に作った糸
・インディゴ100%の染め
・ちょっと弱テンションでふわっとした縮み、でも少し伸びる生地
・この生地だから着ていて楽
・綿糸で食い込み気味で縫うことで、綿糸縫製どくとくの味は出る、でも生地に食い込んでるから摩耗に強い

最初出来上がった時は
「柔らかいし、いかにも別注で頑張って作りました感0だな」と思いましたが、実際穿いていて気づいたのは
「穿いていて楽だからこそジーンズがここまで広まったのではないか?」という事です。

デッドストックのジーンズを見ても、正直、それが新品の時にどのような状態で、どのように着用されたかはわかりません。わかりませんが、推測として
「ジーンズが固い、着づらいばかりだったらここまで広く一般的にはならなかっただろう」と思います。

柔らかく、穿きやすいジーンズに成ったのは結果論ですが、私が求めている「ベーシック」としては正解の答えだったなと思います。くたくたですぐに穴が開くのはダメですが、しっかり14オンス前後あり、そのうえで加工を何もしないでも柔らかくはきやすい素材は私は好きな素材です。
でも、ジーンズにもっとハードな素材感や表情を求める人には物足りないと思います。それはそれで、そういう方向を目指しているメーカーさんや製品がありますので、そちらはそちらに任せて、WORKERSはWORKERSらしいジーンズをこれからも作っていきます。

ついにNew Orleans四天王が・・・

勝手に四天王というか、そもそも、その四人以外だとMortonぐらいしかよく知らないのですが。

Dr Johnがついに亡くなりました。これでAllen Toussaint、Professor Longhair、James Bookerと、勝手にニューオリンズ四天王と思っていた人たちは皆亡くなってしまいました。さぞや、向こうのTipitinaは盛り上がっている事でしょう。(Jame Bookerは一人Maple Leaf Barで弾いてそうですが)




ただジャケットがかっこいい!という理由で買ったバビロン。でも、中身からいうとやっぱりガンボ、In the right place。あと、弾き語りのDr John plays Mac Rebennackが1/2両方ともいいです。

2017年の5月にニューオリンズに行ったのですが、その年の12/31にTipitinaでDr Johnのライブがある!金ないんだけどな~と思いながら、何とか工面してTipitinaのチケット、航空券も取って3泊5日の超強硬スケジュールで行く予定にしていたのですが、12/29の朝にキャンセルがSNSで伝わりました。それ以来、表舞台に出てこないのである程度分かってはいましたが、それでも、いざその時が来るとショックです。


このDorothyはDr John自身が出した教則本があるので練習しましたが、まったく弾けませんでした。音自体はさして複雑じゃないのですが、左手のリズムが右手と合わさると全く弾けない。(あと、Dr Johnは手がでかすぎる!とんでもない遠い和音、平気で弾きます)
Tipitinaにしても、Dr Johnは転がりまくりでオリジナルのProfessor Longhairとは全然違います。

音楽家は曲が残り、現代は幸いなことに演奏も残ります。これからも、Dr Johnの演奏を聴いて楽しみます。ああ、でも見たかった・・・もう少し早くニューオリンズに行く機会があれば。

MIX Modified BD

2020SSではModified BDの型紙を調整します
どこかは、また展示会でご案内します

毎回、型紙を微調整したり、昔作った型紙をスキャンして全部の線を描きなおしたり・・・
そういう作業をしていてはっと思いました。
そうです、あの名盤、KRAFTWERKのMIXとやっていることは同じです。(もちろん、KRAFTWERK神の域にはまだまだ達せませんが)

KRAFTWERKにとって、AUTOBAHNがあり、Robotがあるように、WORKERSにもWork Shirtがあり、Modified BDがあり、Officer Trousersがあるのです。
さすがに、WORKERSはKRAFTWERK神の領域には達せないのでいまだ、新作を出していますが。

かつて、アナログ機材で作られたレパートリーをデジタルの機材で作り直したMIXというアルバム。それが、いまだに機材を更新しながら、フレーズを切ったり、張ったり、伸ばしたり、短くしたり。ベースを上げたり、リズムを強化したり。(たいてい、強化の方向が多いですが)
さすが、自分たちを音楽家よりは「音楽の労働者」と言うだけあります。

もちろん、今回も見に行きました
サンプル作りが佳境に入ってくると、たいていこんな感じで頭がどうかしてきます。
本日も、TEEと風街ろまん聴きながら頑張ります。

9月納品予定製品、詳細アップしました






http://www.e-workers.net/store/201909/top.htm

9月納品予定製品、詳細をアップしました。
新型の裏地フリースマウンパ、どうしても素材が高くその分値段も高い!

WORKERS=シャツ・ジャケット、でそこに合わせられるコート

のイメージが強いのであまり受注が多くありません。お探しの方は、お近くの店舗をご案内しますので予約してください。(か、それも無い!となればうちにオーダーしてください)

他は、どれもぼちぼち展示会でオーダーいただいているので、見てもらえると思います。
個人的には、ウールのGlen Plaid Maple Leaf Jacketが今から楽しみでたまりません。
生地を別注で作ったWindowpaneも良いのですが、私はMaple Leaf JacketじゃなくてBoardwalk Jacket型を選ぼうかと。(いや、コットンウールのサージにしようか)
相変わらず、自分で作った服を着るので、どれを自分用でオーダーするか自分でも悩みます。

Black JeansはWORKERSにとっての「ウールトロピカルパンツ」「フランネルパンツ」という位置づけで今後も作っていきます。

これは17FWのECWCSと合わせて


こちらは19FWの製品と合わせて

ジーンズ+ジャケット。2000年代後半、J.Crewとか、Tim Hamilton(が私服で着てる)イメージ。もちろん、RRLとかラルフローレンも。昔から定番でしたが、それがより現代的にアップデートされて定着しました。私もそんな恰好してました。

が・・・私自身、入口はトラッド崩し、そこからゴリゴリトラッド(ブルックスやサウスウィックの古着から入り、テーラーケイドやグランドでオーダーしたり、ブルックスのパターンオーダーしたり)を経て、やっぱり下にブルージーンズは色落ち具合も選ぶし、簡単そうでそれこそ「TPO」を選ぶ。
でも、冬はフランネル、夏はトロピカル。はずすなら下はチノパン・・・だけでは面白くない。それだけなら、それこそブルックス行なりオーダー屋さんに行けばよいので。

そこで、ブラックジーンズに目を付けました。それも、タテはブラック、ヨコは生成り。色落ちしていっても、縫い目にパッカリングが出るだけで、ヒゲが強烈には入らない。
これがかえって、落ち着いたコーディネートするときには楽なのです。
今後も、ブラックジーンズの提案(という言い方は恥ずかしいですが)していきます。

提案というか、単純に「ブラックジーンズ、カジュアルにもちょっとかしこまったのにもなんでも合うよね?」という話でした。