神戸高架下・FLISCOさんでジーンズ取扱が始まりました

WORKERSのジーンズを探せ!ミニチュアが目印です
神戸・高架下のFLISCOさんで、Lot 801/802 二型の取扱が始まりました。
ほぼ全サイズあるので、WORKERSデニムをお探しのお客様は是非お立ち寄りください。



ワーカーズのジーンズは下はウェスト70センチ弱から上は100センチ近くまで。10~11サイズあります。
キバタ(未防縮)生地なので、どうしても個体差があり、出来れば購入の際は試着をしていただきたいのです。想定のサイズ+上下、合計3サイズあればばっちりです。2本目をご購入いただくときも、同じサイズがまったく同じではないので、やはりその時も出来れば試着してもらいたいです。


ジーンズのフィッティングは好き好きですが、私自身はあまりきつすぎないのが好きです。生地が伸びると言っても限界があり、あまりタイトに穿くと各部にテンションが強くかかり早く壊れる元にもなります。

FLISCOさん、というかタイガースブラザースさんというか。私自身、パラブーツ、ラッセルモカシン、最近だとWheelrobeの靴を買いに行ってました。
自分自身、買い物をしていたお店さんに扱ってもらえるのは本当にうれしいです。(営業したわけじゃないのですが・・・WORKERSはあまり営業しないので)


Freeportさん、ジーンズそろってます!

すいません・・・夏全開で・・・


取材に行ったのが7月なので、写真に夏物写っちゃってますますが・・・すいません

WORKERSジーンズの取扱、東東京で多く扱っていただいているのがFreeportさんです。


インディゴの801/802、ホワイト/ブラックの802とほぼ全ラインラップ。

特にホワイト802が私のFreeportさんイメージ。バイヤーのNさんが、シュッとしてるので細身のホワイトに日に焼けた肌、Tシャツとか、もう少しBDやジャケットを合わせて綺麗目にといった感じが世に似合うからでしょうか。

お店自体が、いわゆる「洋服屋」さん。もう少し、時代が古ければもっとインポートメインだったのだろうな・・・という品揃え。
現代は、インポートもさることながら日本製でも良い物、気が利いたものは多いので、それぞれのメーカーの得意な所をばっちり集めている感じです。

WORKERSはジーンズやボタンダウン、ジャケット、ニットタイを中心に。WORKERSの中でも「カジュアルクロージング」な部分をうまく切り取ってもらっています。


ここから回想・・・
上野というと、私にとっては中田商店。ファッションの芽生えです。
ファッションに芽生えてもまず高校生には買えない、とにかく買えない。
そんな時、コートが5000円程度で売ってる中田商店は強い味方でした。
軍パンにコートにコマンドセーター買っても10000円少々。最後は靴下のおまけつき。

その後もセンタービルではレッドウィングのB品を買い。買えないアルフレッドサージェントを見て、シップスアウトレットで「CORGI欲しいけど買えない・・・」と、若い時は「あれが買えなかった、これが欲しかった」思い出ばかりです。
確か、Freeportさんの近くにOD BOXがあって、初めて買ったパタゴニアのスナップTがそこだったような思い出も。

私にとってのファッションは原宿でも中目黒でも、代官山でもなくアメ横です。スニーカーは実はイーストベイとか、その後は丸井のフィールドが多かったけど、それ以外はアメ横でいろいろ買いました。(マッコイLeeを何年後かにアメリカ屋で探したこともあったな)
そんな私にとってのファッション聖地で扱ってもらえることは感慨深いのです。

18FW量産反



生活感あふれる仕事場ですが・・・。
来年の秋冬生地が少しづつ出来上がって来ています。

私はいわゆる「別注生地」を作るときはいきなり、ある程度の量で量産反を作ります。
本来は「サンプル反」という50M程度を作って展示会サンプルを作る。そして、展示会でオーダーがついた数に合わせて素材を作るのが普通のやり方です。これだと、ロスも少ないので。

では、なぜWORKERSは最初っからある程度の量生地を作ってしまうか。
一番は品質を安定させたいから。どうしても、「サンプル反」と称してたとえば50Mだけ作り、その後、量産反として別に作ると品質にブレが出ます。色にしろ、縮率にしろ。それを安定させたいのが一つ。

もう一つは、自分が惚れて、どうしても作りたい!と思う生地ならたとえそれを製品にして注文がつかなかったとしても、また注文がつくような形を思い浮かぶまでトライするべき!考え続けるべき!という事。
たとえば懐かしの、モールスキンがそうでした。

手前が作った生地で奥がオリジナル。

こんな生地形を作りましたが・・・まったく売れませんでした
かっこいよかったのですが
作っていた時の途中経過はこちらにもあります。

この時も数百メートル作って、最初のジャケット・パンツで使ったのは100Mにも満たない量でした。ショックでしたが、自分としては作りたかった生地・形を高いレベルで再現出来たので満足でした。(金銭的には厳しかった・・・)
それでも残った生地は、何か、この生地にふさわしい良い形があるはず・・・そこで考えに考えて、カーコートをタイトフィッティングにした、あのTeds Jacketが開発されたのでした。


懐かしのファーストロットTeds Jacket
当時住んでいた家の壁を漆喰で自分で塗って撮影してました
WORKERS初期のヒット作、Teds Jacket。
このあたりから、単純に古着の何かを再現するところからまた、違った自分なりのアレンジを少しづつ出来るようになっていったと思います。


サンプル反を作り、必要な分だけ量産反という風にリスクを取らない方法がある意味でスマートで正しいのかもしれません。でも、そんな風にばかりしていたら、Teds Jacketは出来なかった。
こういう経験から、私は生地を別注するときはある程度のロットでいきなり作ってしまうのです。
もちろん、毎回ドキドキではあるのですが。

そして、18FWでは先ほどのサージだけでなく、コートの裏地も作るという我ながらバカな事もしています。見えない部分なんだから、何か既製品の生地を使えば良い所、どうしても、こんなチェックが欲しいとか考えてしまい作ってもらっています。
裏地は凝りだすと、表地以上に既製品のバリエーションが無いので作るしかないのです。

Start making 18 FW Samples



18FWのサンプル作成が本格的に始まりました。
18SSのサンプルが作り終わった頃から、大まかに作りたいもの、気に成るものは考えて生地もいくつかは手配を進めていましたが、いよいよ、段取りを始めます。

最初にやるのが・・・
キーボードにつけたランチャー(ボタン一つでフォルダが開く)にラベルを貼る事。このフォルダ自体は実は、ずっと先まですでにあるのですが、このランチャーにショートカットを登録すると
「いよいよだな・・・」と身が引き締まります。

そして、それぞれの生地・パターン・部品を手配して入れていく段ボールも用意。

毎回サンプルを作るときは、楽しさ半分、不安半分。
いや、毎回楽しさよりは怖い気持ちの方が多いです。

自分が想像した企画は、そもそも、良い物なのか。新しさはあるのか、時代の雰囲気や空気を適度に取りこめているか。
選んだ生地は、糸は、運針は。パターンは機能的かつ、その物の良さを引き出すものが作れるのか・・・などなど。

サンプル作りは「選択」の連続です。
何を作る、どの生地で、どの色で、パターンのここの寸法は何センチに。ステッチの巾は何ミリに、どのミシンを使う。この工場にはそのミシンがあるのか、ラッパ(金具)は・・・

その時、自分が思う「最適」な選択をするのはもちろん、いかにそれを「早く」行うかがポイント。「正解」が無い選択は特に悩みますが、それでも、「最適」な解を出していけるよう、訓練というか、鍛練しているつもりです。

それが、生地なら整理・分類して特徴や今まで作った品番、古着、新品含め、今まで見たもの、触ったもの、着た物を頭の中に叩き込んで置いたり。
ある意味で、今までの自分の実力を毎回試されている感覚があるので、楽しみでもありつつ、怖くもあるのです。
それでも、サンプル作りが終わった時の達成感は他には代えがたい。そして、出来上がった製品をすべて眺めれば、また次の何かが見えてくる。怖くて、楽しくて、やめられないのが服つくりなのです。

18SS 二月納品予定製品アップしました

詳細はこちらから!

http://www.e-workers.net/store/201802/top.htm

今月はWORKERS初、着丈が80センチもあるシャツ。

脇の切りあがり、これが丈が長くないと作れない曲線

脇の独特な切りあがるラインをそのまま再現したかったので、参考にしたオリジナル同様の丈にしました。

最近、そのものの本来のシルエットが受け入れられやすくなっているように感じます。
例えばコートの袖の太さがゆったりしたり、身幅・肩幅も本来あるべき寸法が作り出すしわ(ドレープ)が綺麗だなと見直されたり。

そんな流れを感じ「今なら作っても着たいと思える!」ということで形にしたのがBand Collar Shirtです。

元はミリタリー物と思しきシャツ。このオリジナルについても近日アップします。

そして・・・

おっとこのネームは・・・何かが新しい
ご要望の多かった杢グレーのハイゲージセーターも出来上がってきました。
こちらは詳細を近日アップしますが、さっそく自分で着てみた感想は・・・

「今回の糸は通常の長綿、糸の風合いが以前のコンパクト紡績超長綿とは違う」
「杢グレーは、糸の番手は同じなのに少し厚み、がっしりした感じ。着ていても、ばりっとした硬さ、バルキーさと良く言われる感じを受ける」
「一方で、表面の毛羽が若干あるからか、着た時の暖かさはコンパクト紡績より高い」

言葉で説明は難しいのですが、以前から作っているネイビー・グレーとは着るとわかるぐらい風合いが違います。
あちらは高級、しっとり、スムース。今回のはより、質実剛健。

毛羽というのも、まったく0では化繊のスムースな生地のようになってしまう。
毛羽があるからこそ、そこに空気がたまり保温の役割を果たす。
最たるものはウールで、あの独特な表面の細かな毛にあたたかな空気層ができるわけです。

同じコットンでも、繊維長の違い、紡績方法の違いでここまで触感が変わってくるのかと実際着てみて感じました。