1月受注分製品をアップしました








http://www.e-workers.net/store/201804/top.htm

一日早いですが、1月受注→4月納品予定製品の詳細をアップしました。

1-Tack TrousersはFWPの発展系でよりトラウザー寄りにしたもの。
今から夏にはくのが楽しみです。

地味に色生地を作り変えたTシャツ系。
19番単糸・ラフィーコットンのシリーズはグレー杢だけでなく、NAVY/OLIVE/OATMEALとすべての色をラフィーコットンに統一しました。
今まではコストも考えて、無地は同番手の普通の糸(いわゆるカード)を使っていたのですが、洗い上がり、着こんだ後の風合いを出来る限り同じに。伸びて縮んでを繰り返し、独特の風合いになるラフィーの良さをどの色でも作り出したいなと思い、コストは無理やりですが全色ラフィーに統一しました。

3PLYも昨年と糸・編みは同じですが、仕上げ方法を変えて作り直しました。
昨年はセット(編みあがった生地の洗い仕上げ)でどうもブレがあり、色ごとに縮率が違いました。パターンを色ごとに作る事で対応したのですが、どうしてもブレが出る。そこで、今年はセットの工場を変え再トライ。今回は、縮率もばっちり!

ワークシャツはおなじみ、夏にはライトな仕様で。でも、少しづつ寸法も昔に比べれば大きく、リラックスした雰囲気に。

オープンカラーシャツは久々7年ぶりの登場ですが、型紙自体はまた0から引き直して、今求められる少しリラックスした寸法、小さすぎない襟型にしています。ポイントはやはり、iphoneの入るポケット。これがあれば絶対に夏の羽織り物としては便利です。

では、皆様良いお年を。

18FW Bal Collar Coat

やっと型紙が出来ました・・・目が痛い!



やっと、ステンカラーコートの型紙が出来ました。
型紙ひいてる方もコートはパーツが多くて大変なのですが、工場さんはこれを切って縫うんだからもっと大変なんだよな・・・と毎回、職出しの時に考えます。

正直コートはそんなにバンバン売れるものではありません。
常識的に考えても、毎年コートを何着も買わないですよね。
それでもどうしても作りたい、もうこれは半分企画メーカーのエゴも入ってます。もちろん、必要だと思うから作るし、だから私はほとんどステンカラー(Bal Collar Coat)しか作らないのです。自分自身、トレンチは着ないので。

今回の今まで作ってきたコートの集大成。
表地・国産の超高密度撥水性のあるバーバリー生地。これも年が明けたら製造現場を見に行ってきます。(これが私が生まれ育った当時「鳩山村」のすぐそば)

裏地は上の動画の通り、西脇で作りました。
型はビンテージは参考にしつつ、サイズ感を現代的に調整して、かつ脱着フードをつける。

要所には毛芯を使って、古いコート独特の「重さ」と「ある部分は固く、ある部分は柔らかく」とメリハリのある形を目指しました。

そして、集大成の理由がもう一つ。コートを作ってもらってる工場さんとも、早6年ぐらい?WORKERS始める前から考えると10年以上のおつきあいです。
先方も私がWORKERS始める時は協力したい気持ち半分、でもどこかで「大丈夫かな」と心配もしていたそうです。今だから言いますがと前置きして先日話してました。

そんな心配が、今ではだいぶ信頼してもらえてるなと変わってきました。で、今こそこの超難しいコートもお互い納得してやれるのでは!という期待なのです。もちろん、年明けにあいさつがてら最終、サンプル前の打ち合わせして進行します。工場さんの技術はばっちりなので、後はどこまで私のひいた型紙が良い物か、そして、当然作業量が多い
、生地量が多い、高価な生地を使う事に対して、お客様に「それでも欲しい!」と思ってもらえるものに出来るか。企画メーカーの腕の見せ所です。

西脇行ってきました

機屋と言えばおなじみ、転がるビーム
経糸(たて糸)を巻く軸

ピンと張った経糸に緯糸(ヨコイト)が交差してく瞬間

結局、西脇まで見に行ってしまいました。来季の、”コスト考えない品番”で使う裏地です。

WORKERSみたいに、コート作ってもそれほど数が出なければ「有り物」でやるのが普通です。生地にせよ、ボタンにせよ、メーカーがありそこが企画して作っている「有りもの」に良い物はたくさんあります。目指すものがあればそれを使わせてもらえば良いのですが、この裏地だけは無かったのです。

打ち込んでいる番手も変わってるし、そもそも、こういう大柄のチェックってあまり生地屋さんも好んで作りません。無地なら色々な使い道がありますが、はっきりした柄は売れる・売れないがものすごくはっきり分かれるからです。

午前中に見に行ったのですが、ビーム(たて糸)が機屋さんに届くのが遅れて前の晩に届いたそうです。そこから2000本以上の経糸(たて糸)を織り機に結んで織りはじめてもらい
「明日の朝来るって言うから夕飯食べてから大急ぎでセットしたわ」と言われてました。キビダンゴ持って行ったので勘弁してください(安い埋め合わせ)

このセットした後はひたすら織機が動いて織っていくのですが、本来、薄手の生地はビーム(先ほど出た軸)に1000メートル以上糸が巻けるのです。織機によっては2000メートルも。
何故、そんなに巻くかというと、先ほどの織機にセットする作業は100メートル織ろうと、1000メートル織ろうと、1回は1回。
出来る限り、長く織れれば、その分セットにかかる時間(コスト)を大きな数字で割れる。つまり、1メートルあたりのコストが下がるのです。セットする作業は全く同じなのに。

でWORKERSはというと・・・お恥ずかしい量でやってもらって、本当に申し訳ないです。織ってもらってるTさん&間に入って取り回ししてくれてるTさん(二人は親戚)に感謝してます。

こういう「その器械を動かすのにかかる時間」は量が多かろうと少なかろうと同じです。
インディゴのロープ染色で染色機にかける糸のセッティングとか、トップ糸(ワタに色がついている糸)を作る時最初に混打綿といってワタを混ぜる工程の前の掃除とか。

WORKERSでそういった作業をお願いするときは、どうしても、超大手メーカーのように莫大な量とはいきません。(それでも、私にとっては莫大な量だったりするのですが)
出来る限り工場が無理しないで良いように、納期を長く取って空いているタイミングでやってもらえるようにしたり、コストでは何も言わない事にしています。

その分、高くついてしまった素材は、私が一人でやってるので諸々、他の費用を抑えて何とかする・・・という感じです。何とか成ってない部分も多々あるのですが、それでも、どうしても作りたいものがあるので、仕方がないと割り切ってます。作りたいものを作る為にこの仕事をしているので。

相変わらずいろいろ作成中


11月から取り組んでいる18FWサンプル作成も山場。
明日からは最終型の型紙に入ります。
その型紙にからんだネームがこちら。

ワークシャツの方はそう、例のやつです。やっぱり1-2年に一回は凝りに凝ったワークシャツを作りたい。せっかく作るなら、毎回何か変えていきたいという。今回はまた新たにネームを作り、生地・糸の組み合わせを変え、さらにもう一つラベルも作ろうかと思います。

全く持ってこういった凝ったワークシャツのブームでは無いですが、せっかく作れるように私も成った、工場も成ったのですから少しづつでも作り続けます。

もう一つは、ギャバジンを使ったコート用のネーム。
こちらが、私の故郷?というか、育った埼玉の山奥で作っている生地なのです。
ステンカラーコートが好きで、ベンタイルを中心に作ってきました。日本製で撥水性のあるギャバジンはベンタイル以上に高価なので今まで使わずに来たのですが、人生、いつ終わるかわからないのでそろそろこの生地を使ったコートを作ってみようと思います。
毎シーズン、一つぐらいある「いくらでもコストかけて、ただ好きなように作る」品番なので、ネームはもちろん、裏地も作っています。今週、西脇で織布予定なので見に行きたいですが・・・いけるか???

Button Shawl再生産


結構在庫は作ったのですが、売り切れていたボタンショールを再生産しました。別注している生地なので今回の分で生地全部使い切りました。

私はショールでは無く同生地のCreole Jacketを着ていますが、さすがバージンウール。なめらか。でも糸の打ち込み多め、強めに縮絨をかけてもらいかなり目付(重さ)を出しているのでがっしりしてます。

カーディガンやジャケットの上に羽織る、ペラっとしたコートの上にマフラー替わりに巻く感じも良いと思います。

製品詳細こちら
http://www.e-workers.net/store/201709/ih1.htm

オーダーはこちらからどうぞ
http://www.e-workers.net/store/stocks.htm#form

もうすぐアップします、ニットタイ新色

左から、ネイビー・新色ミッドナイト・ダークネイビー

ニットタイ、新色を作りました。

左が前からあるネイビー。かなり「青い」という色。
一番右が、以前からあるダークネイビー。かなり黒に近い。

そして今回作ったのが間のミッドナイト。
本当は「Nuit」とかかっこつけてフランス語ででも行こうかと思いましたが、意味が分かりづらいのでミッドナイトにしました。

ネイビーよりはブラックに近い、でもダークネイビーほど黒くない。
「微妙すぎるだろう!」と突っ込まれそうですが、実は、グリーンに対して鮮やかさを抑えたフォレストも作ってしまいました・・・
近日中に更新します。是非年末はびみょ~な色のネクタイの色の違いを自分だけ楽しんでください。

WORKERS 12月の更新は2日(土曜日)です!


3月納品予定の製品詳細を作っていたのですが、モデル着用写真を撮り忘れてました!申し訳ありません。

土曜日にモデルに来てもらって撮影&アップします。詳細、しばしお待ちください。


神戸高架下・FLISCOさんでジーンズ取扱が始まりました

WORKERSのジーンズを探せ!ミニチュアが目印です
神戸・高架下のFLISCOさんで、Lot 801/802 二型の取扱が始まりました。
ほぼ全サイズあるので、WORKERSデニムをお探しのお客様は是非お立ち寄りください。



ワーカーズのジーンズは下はウェスト70センチ弱から上は100センチ近くまで。10~11サイズあります。
キバタ(未防縮)生地なので、どうしても個体差があり、出来れば購入の際は試着をしていただきたいのです。想定のサイズ+上下、合計3サイズあればばっちりです。2本目をご購入いただくときも、同じサイズがまったく同じではないので、やはりその時も出来れば試着してもらいたいです。


ジーンズのフィッティングは好き好きですが、私自身はあまりきつすぎないのが好きです。生地が伸びると言っても限界があり、あまりタイトに穿くと各部にテンションが強くかかり早く壊れる元にもなります。

FLISCOさん、というかタイガースブラザースさんというか。私自身、パラブーツ、ラッセルモカシン、最近だとWheelrobeの靴を買いに行ってました。
自分自身、買い物をしていたお店さんに扱ってもらえるのは本当にうれしいです。(営業したわけじゃないのですが・・・WORKERSはあまり営業しないので)


Freeportさん、ジーンズそろってます!

すいません・・・夏全開で・・・


取材に行ったのが7月なので、写真に夏物写っちゃってますますが・・・すいません

WORKERSジーンズの取扱、東東京で多く扱っていただいているのがFreeportさんです。


インディゴの801/802、ホワイト/ブラックの802とほぼ全ラインラップ。

特にホワイト802が私のFreeportさんイメージ。バイヤーのNさんが、シュッとしてるので細身のホワイトに日に焼けた肌、Tシャツとか、もう少しBDやジャケットを合わせて綺麗目にといった感じが世に似合うからでしょうか。

お店自体が、いわゆる「洋服屋」さん。もう少し、時代が古ければもっとインポートメインだったのだろうな・・・という品揃え。
現代は、インポートもさることながら日本製でも良い物、気が利いたものは多いので、それぞれのメーカーの得意な所をばっちり集めている感じです。

WORKERSはジーンズやボタンダウン、ジャケット、ニットタイを中心に。WORKERSの中でも「カジュアルクロージング」な部分をうまく切り取ってもらっています。


ここから回想・・・
上野というと、私にとっては中田商店。ファッションの芽生えです。
ファッションに芽生えてもまず高校生には買えない、とにかく買えない。
そんな時、コートが5000円程度で売ってる中田商店は強い味方でした。
軍パンにコートにコマンドセーター買っても10000円少々。最後は靴下のおまけつき。

その後もセンタービルではレッドウィングのB品を買い。買えないアルフレッドサージェントを見て、シップスアウトレットで「CORGI欲しいけど買えない・・・」と、若い時は「あれが買えなかった、これが欲しかった」思い出ばかりです。
確か、Freeportさんの近くにOD BOXがあって、初めて買ったパタゴニアのスナップTがそこだったような思い出も。

私にとってのファッションは原宿でも中目黒でも、代官山でもなくアメ横です。スニーカーは実はイーストベイとか、その後は丸井のフィールドが多かったけど、それ以外はアメ横でいろいろ買いました。(マッコイLeeを何年後かにアメリカ屋で探したこともあったな)
そんな私にとってのファッション聖地で扱ってもらえることは感慨深いのです。

18FW量産反



生活感あふれる仕事場ですが・・・。
来年の秋冬生地が少しづつ出来上がって来ています。

私はいわゆる「別注生地」を作るときはいきなり、ある程度の量で量産反を作ります。
本来は「サンプル反」という50M程度を作って展示会サンプルを作る。そして、展示会でオーダーがついた数に合わせて素材を作るのが普通のやり方です。これだと、ロスも少ないので。

では、なぜWORKERSは最初っからある程度の量生地を作ってしまうか。
一番は品質を安定させたいから。どうしても、「サンプル反」と称してたとえば50Mだけ作り、その後、量産反として別に作ると品質にブレが出ます。色にしろ、縮率にしろ。それを安定させたいのが一つ。

もう一つは、自分が惚れて、どうしても作りたい!と思う生地ならたとえそれを製品にして注文がつかなかったとしても、また注文がつくような形を思い浮かぶまでトライするべき!考え続けるべき!という事。
たとえば懐かしの、モールスキンがそうでした。

手前が作った生地で奥がオリジナル。

こんな生地形を作りましたが・・・まったく売れませんでした
かっこいよかったのですが
作っていた時の途中経過はこちらにもあります。

この時も数百メートル作って、最初のジャケット・パンツで使ったのは100Mにも満たない量でした。ショックでしたが、自分としては作りたかった生地・形を高いレベルで再現出来たので満足でした。(金銭的には厳しかった・・・)
それでも残った生地は、何か、この生地にふさわしい良い形があるはず・・・そこで考えに考えて、カーコートをタイトフィッティングにした、あのTeds Jacketが開発されたのでした。


懐かしのファーストロットTeds Jacket
当時住んでいた家の壁を漆喰で自分で塗って撮影してました
WORKERS初期のヒット作、Teds Jacket。
このあたりから、単純に古着の何かを再現するところからまた、違った自分なりのアレンジを少しづつ出来るようになっていったと思います。


サンプル反を作り、必要な分だけ量産反という風にリスクを取らない方法がある意味でスマートで正しいのかもしれません。でも、そんな風にばかりしていたら、Teds Jacketは出来なかった。
こういう経験から、私は生地を別注するときはある程度のロットでいきなり作ってしまうのです。
もちろん、毎回ドキドキではあるのですが。

そして、18FWでは先ほどのサージだけでなく、コートの裏地も作るという我ながらバカな事もしています。見えない部分なんだから、何か既製品の生地を使えば良い所、どうしても、こんなチェックが欲しいとか考えてしまい作ってもらっています。
裏地は凝りだすと、表地以上に既製品のバリエーションが無いので作るしかないのです。

Start making 18 FW Samples



18FWのサンプル作成が本格的に始まりました。
18SSのサンプルが作り終わった頃から、大まかに作りたいもの、気に成るものは考えて生地もいくつかは手配を進めていましたが、いよいよ、段取りを始めます。

最初にやるのが・・・
キーボードにつけたランチャー(ボタン一つでフォルダが開く)にラベルを貼る事。このフォルダ自体は実は、ずっと先まですでにあるのですが、このランチャーにショートカットを登録すると
「いよいよだな・・・」と身が引き締まります。

そして、それぞれの生地・パターン・部品を手配して入れていく段ボールも用意。

毎回サンプルを作るときは、楽しさ半分、不安半分。
いや、毎回楽しさよりは怖い気持ちの方が多いです。

自分が想像した企画は、そもそも、良い物なのか。新しさはあるのか、時代の雰囲気や空気を適度に取りこめているか。
選んだ生地は、糸は、運針は。パターンは機能的かつ、その物の良さを引き出すものが作れるのか・・・などなど。

サンプル作りは「選択」の連続です。
何を作る、どの生地で、どの色で、パターンのここの寸法は何センチに。ステッチの巾は何ミリに、どのミシンを使う。この工場にはそのミシンがあるのか、ラッパ(金具)は・・・

その時、自分が思う「最適」な選択をするのはもちろん、いかにそれを「早く」行うかがポイント。「正解」が無い選択は特に悩みますが、それでも、「最適」な解を出していけるよう、訓練というか、鍛練しているつもりです。

それが、生地なら整理・分類して特徴や今まで作った品番、古着、新品含め、今まで見たもの、触ったもの、着た物を頭の中に叩き込んで置いたり。
ある意味で、今までの自分の実力を毎回試されている感覚があるので、楽しみでもありつつ、怖くもあるのです。
それでも、サンプル作りが終わった時の達成感は他には代えがたい。そして、出来上がった製品をすべて眺めれば、また次の何かが見えてくる。怖くて、楽しくて、やめられないのが服つくりなのです。

18SS 二月納品予定製品アップしました

詳細はこちらから!

http://www.e-workers.net/store/201802/top.htm

今月はWORKERS初、着丈が80センチもあるシャツ。

脇の切りあがり、これが丈が長くないと作れない曲線

脇の独特な切りあがるラインをそのまま再現したかったので、参考にしたオリジナル同様の丈にしました。

最近、そのものの本来のシルエットが受け入れられやすくなっているように感じます。
例えばコートの袖の太さがゆったりしたり、身幅・肩幅も本来あるべき寸法が作り出すしわ(ドレープ)が綺麗だなと見直されたり。

そんな流れを感じ「今なら作っても着たいと思える!」ということで形にしたのがBand Collar Shirtです。

元はミリタリー物と思しきシャツ。このオリジナルについても近日アップします。

そして・・・

おっとこのネームは・・・何かが新しい
ご要望の多かった杢グレーのハイゲージセーターも出来上がってきました。
こちらは詳細を近日アップしますが、さっそく自分で着てみた感想は・・・

「今回の糸は通常の長綿、糸の風合いが以前のコンパクト紡績超長綿とは違う」
「杢グレーは、糸の番手は同じなのに少し厚み、がっしりした感じ。着ていても、ばりっとした硬さ、バルキーさと良く言われる感じを受ける」
「一方で、表面の毛羽が若干あるからか、着た時の暖かさはコンパクト紡績より高い」

言葉で説明は難しいのですが、以前から作っているネイビー・グレーとは着るとわかるぐらい風合いが違います。
あちらは高級、しっとり、スムース。今回のはより、質実剛健。

毛羽というのも、まったく0では化繊のスムースな生地のようになってしまう。
毛羽があるからこそ、そこに空気がたまり保温の役割を果たす。
最たるものはウールで、あの独特な表面の細かな毛にあたたかな空気層ができるわけです。

同じコットンでも、繊維長の違い、紡績方法の違いでここまで触感が変わってくるのかと実際着てみて感じました。

Indigo, Black, White

このところ更新してなかったのは・・・先日、ドイツに行ってきました。
来年に向けて作成中の財布、これに使う革をなめしているタンナーの見学でした。こちらの詳細はまた、そのうちに。アテンドしてくれた人、現地のタンナーさん等々、OKをもらうところが多いので。

一枚だけ写真を。
これが、来年財布を作るノブレッサカーフ。
型押し革で、真ん中の部分は型が重なる部分。ここは使いません。
前から見てみたかった、型押しの器械もばっちり見てきました。
行く前から風邪気味で、かえって来てからは職出しに追われていました。
パターンを最終グレーディングして、数を集計して、発注書に転記して。生地や部品を手配して、工場にパターンと貸出サンプルを送り出して・・・といった仕事が、俗に「職出し」というやつです。

で、それも終わって今度は11月更新の準備中。
やっと、Indigo, Black, Whiteの話にたどり着いた・・・

18SSでは、WORKERSでお馴染み、ポケットはファースト、袖と腰アジャスターはセカンドタイプの定番型(一応)
でも、毎回型紙の微調整をしていて、今回も、少しだけ初回より襟を大きく。元々、ビンテージよりかなり襟を小さく、襟を立てて、欧米人に比べ首の短い日本人でも良いバランスに成るように・・・というアレンジなのですが、前回はちょっと小さくてスタンドカラーのように見えそうに。という事で、ほんの少しだけ襟腰と襟先を長く。長くといっても、1.2センチとかそういうレベルなのですが。

もう一つ、少し袖口を太く。これは時計をしづらいというご意見をいただいたこと、また、世の中がタイトフィッティングから、そのものが持つ本来のフィッティングをOKとする流れも感じての事です。
まぁ、世の中というか、自分でも思うのです。「あんまりぴちぴちは嫌よな」と。



Indigo

Black
仲はヘンリーを合わせてみましたが、ハイゲージのセーター系もグッドです

White

今まで作ってきたデニムを総動員。Gジャンと言えば避けては通れないセットアップ的着方。
ついやっちゃうんです、楽だし。後は、私のようなおっさんにはDNAに染み込んでいるのだと思います。デニム=セットアップ。

でも、さすがに上下同じ色は、自分を知った40前には厳しい。(もちろん、それが好き!とか、それがかっこいい人は良いと思います。あくまで私がの話です)

そこで、糸は同じ、打ち込みも同じだけど色が違う。ある意味セットアップ、でも、色はセットじゃない。これならいける!
もちろん、トラウザーズや軍パンに合わせれば、Gジャンほど合わせやすい羽織物は無い。物自体が、軍ものでも、クロージングでも無いブルゾンなので、何と合わせてもコスプレっぽく成らないから好きです。

WORKERS 17FW 4th Delivery




お待たせいたしました、WORKERS、17FWの最終デリバリーです。
N-1V、Single T-Coatとアウター中心の製品です。
製品詳細はこちらをご覧ください。
http://www.e-workers.net/store/201710/top.htm

一部、ストックを作った製品もあります。
http://www.e-workers.net/store/stocks.htm


お探しの製品がありましたら、色・サイズをご明記いただきお問い合わせください。取り扱いのある販売店様をご案内いたします。
http://www.e-workers.net/contact/top.htm

横浜Rhythmさん、Lot 801/802 サイズそろってます!



先日、自分でも撮影しに行ったのですが、Rhythm大滝さんの写真のほうがずっとかっこいいので使わせてもらいました。
ミニチュアジーンズが目印です!横浜近くのお客様、是非お立ち寄りください!


横浜のRhythmさんでLot 801/ 802 Indigo Denim、全サイズお取扱いが始まりました。

http://www.rhythmyokohama.com/



サイズは27から34まで全サイズ+36/38で合計10サイズ。今、802-34が在庫切れで作成中。こちらは12月頭ごろの完成予定。

これだけサイズがあれば、お気に入りのフィット感の一本が見つかるはずです。

WORKERSのデニムはキバタ、未防縮・捻じれ防止も無し。
その為、同じサイズでも微妙に寸法やフィット感が違う事があります。
人間の感覚は大したもので、数ミリの違いや、生地のロットが違って糸のテンションが違うとか、言葉で説明できなくとも感じ取ることは出来ます。

その為、出来れば現物を見て、試着して、その一本をお買い求めいただくのが良いのですが、そうなると「全サイズどこにあるん!?」となります。WORKERSの展示会でも、全サイズ、試着販売していますが、今回、Rhythmさんでも全サイズお取扱いいただけることになりました。

ポップアップではなく、継続したお取扱いなので「今週末だけ!」とか、焦らなくては良いのですが、でも、せっかくなら見て、試着しに行ってください。

18SS製品、1月納品予定製品の詳細アップしました








お待たせしました!やっと、1月納品予定製品の詳細をアップしました。
今回も盛りだくさんです。

気に成る製品がありましたら、弊社にご注文いただいても良いのですが、お近くの取扱店さんにもお問い合わせください。今ならまだ、予約できる・・・と思います。生地が残り少なくなると受けられない場合もあるのですが、今のところ大丈夫です。

個人的にはMoto Coat、Black Chambrayのセットアップ。R-Jacketは注文予定です。

Hooded Moto Coat

フロントをあけて


フロントしめて片方手を入れ

手を両方サイドの貫通ポケットに・・・

後ろ姿、ウェストをベルトで絞って身頃に入った皺がたまらん・・・
Lt Creole Jacketの上に着られるMoto Coat。
完全新作で、時間かけて工夫した分写真が絞り込めません・・・

今まで作ってきたいろいろな型紙、ディテールを総動員し、さらに新たなディテール台座式スナップも盛り込みました。
私には珍しく「全部盛」ですが、オリジナルはあくまでデザインの参考に。素材もベンタイルに変えて「着られる一着」を目指しました。

展示会で
「秋冬まで待てなかったんですね~、これ本当は秋冬にも着られるのでスプリングコートで提案より秋冬のオーバーコートの方が数がいきそうでしょう」

と言われました。「販売数を増やす」という目線からはまっとうな意見だと思いましたが、18SSで出した理由は私の信念からです。

展示会というか、製品を企画するのは毎回毎回真剣勝負なのです。自分が今持ってるアイデア、技術、それを出し切れるかどうかが問題で、出し惜しみは出来ないです。もう「出来ない」としか言いようが無い。
出し切った先に、また、新たなアイデア・発想が生まれるとも思います。

確か大瀧詠一がどっかで書いてたんです「アルバム作るから売れる売れないとかより、その時のすべてを出し切るしか他にやり方ないよね」といった事を。それにすごく納得して、自分も、新しいコレクション(という言い方がいまだに恥ずかしい)を作るからには、出し切るしかないんだよなと思うわけです。

Upcoming 復帰しました

もうすぐアップする2018SS第一弾、Lt Creole Jacket

昔自分で縫ってみたことありますが、中々難しいのです。この額縁始末。
普通に折っちゃえば簡単なのですが、ジャケットらしい始末&この工場さんがすごく得意な部分なので。

Behind the scene、こんな風に事務所(アトリエと言わないところがWORKERS)の一角で撮影してます
襟裏の芯止めステッチ、見せて着ることも

やっと、約1週間の風邪から回復しました。
まだ、完璧でないですがスケジュールは待ってくれないので無理やり始めます。

さっそく、1月納品製品の詳細をただ今作成中。写真はたくさん撮るのですが、スペースの都合上、どうしても乗り切らない分もあります。これらの写真はそうなりそうなので、今アップしておきます。

Lt Creole Jacket。
着想自体が、ニューオリンズ、クリオール、モートン・・・といった、自分が好きな物から来ています。春の定番「ブレザー」を今の自分が好きな物でアレンジしたらどうなるか。

男の洋服、特に年も重ねればそう大きく変わりません。私自身、もういい年なので、着るものは楽しみたい。悩みたくないというのもあります。(実際には、Tシャツの襟ぐりパイピング巾1ミリの事で今日もオタオタしてるのですが)

でも、正統派すぎるトラッドなら、それはそれで、すでに先人がいます。では、WORKERSらしい部分とは何か?
それが、アメリカの色々な文化を行ったり来たりする部分であり、自分で試行錯誤するパターン、近所の工場さんの特性を生かした製造背景などなど・・・

後は、既製服の矜持。既製服として買いやすい価格の中で、いかに面白く、またサイズ補正もしやすい作りをするか。
Lt Creole Jacketは袖に開きを付けた分、裏地をつけない&袖ぐりパイピングで補正しやすくしてます。

また、来年の春もWORKERSの服を見てみたい、着てみたいと思ってくださる方が少しでも増えるよう。製品の詳細や、コーディネイトのアイデアを毎月更新していきます。

ご来場ありがとうございました

画像も無くて申し訳ありません!
展示会ご来場ありがとうございました。
TCBの井上君も遠路はるばる、ミシン積んで来てくれてありがとう。

ただ今オーダー集計中ですが終わらない終わらない終わらない・・・
そうかと思えば、定番ストック分のオーダーをいただき、サイズ切れが出て追加もしないと・・・

明日にはオーダー処理が追いつくと思うので「返事が無い!」と思われている卸先様はしばしお待ちください。

Lot 802 Indigoの革ラベルが順次紙ラベルに変わる件も明日、ブログでご案内予定。

18SS製品の詳細アップは10/5頃からの予定。

そして、定番ストックのハイゲージニット。マフラーが無くなり、また作るのですが、マフラーだけだと頼みづらい。という事で・・・Vネックもやります。どうしても、シャツの上に着る時ネクタイをちらっと見せたいのでVが欲しいのです、私が。例によって、自分が基準かい!と怒られそうですが、3-PLY-Tの白にネイビーのVネックニットとかもしたいのです。今から作っても、出来上がるの来年ですが、思い立ったが吉日。さっそく、ニット屋さんの社長(実は、高校時代うちの近所に住んでいた)に頼みました。

明日・明後日、中目黒で会いましょう!





どうも天気はいまいちですが・・・明日明後日は井上君と中目黒でお待ちしております!
彼はただいまミシン積んで岡山から爆走中です。
無事の到着を祈っていてください。では、展示会場のレイアウトに行ってきます!