西脇行ってきました

機屋と言えばおなじみ、転がるビーム
経糸(たて糸)を巻く軸

ピンと張った経糸に緯糸(ヨコイト)が交差してく瞬間

結局、西脇まで見に行ってしまいました。来季の、”コスト考えない品番”で使う裏地です。

WORKERSみたいに、コート作ってもそれほど数が出なければ「有り物」でやるのが普通です。生地にせよ、ボタンにせよ、メーカーがありそこが企画して作っている「有りもの」に良い物はたくさんあります。目指すものがあればそれを使わせてもらえば良いのですが、この裏地だけは無かったのです。

打ち込んでいる番手も変わってるし、そもそも、こういう大柄のチェックってあまり生地屋さんも好んで作りません。無地なら色々な使い道がありますが、はっきりした柄は売れる・売れないがものすごくはっきり分かれるからです。

午前中に見に行ったのですが、ビーム(たて糸)が機屋さんに届くのが遅れて前の晩に届いたそうです。そこから2000本以上の経糸(たて糸)を織り機に結んで織りはじめてもらい
「明日の朝来るって言うから夕飯食べてから大急ぎでセットしたわ」と言われてました。キビダンゴ持って行ったので勘弁してください(安い埋め合わせ)

このセットした後はひたすら織機が動いて織っていくのですが、本来、薄手の生地はビーム(先ほど出た軸)に1000メートル以上糸が巻けるのです。織機によっては2000メートルも。
何故、そんなに巻くかというと、先ほどの織機にセットする作業は100メートル織ろうと、1000メートル織ろうと、1回は1回。
出来る限り、長く織れれば、その分セットにかかる時間(コスト)を大きな数字で割れる。つまり、1メートルあたりのコストが下がるのです。セットする作業は全く同じなのに。

でWORKERSはというと・・・お恥ずかしい量でやってもらって、本当に申し訳ないです。織ってもらってるTさん&間に入って取り回ししてくれてるTさん(二人は親戚)に感謝してます。

こういう「その器械を動かすのにかかる時間」は量が多かろうと少なかろうと同じです。
インディゴのロープ染色で染色機にかける糸のセッティングとか、トップ糸(ワタに色がついている糸)を作る時最初に混打綿といってワタを混ぜる工程の前の掃除とか。

WORKERSでそういった作業をお願いするときは、どうしても、超大手メーカーのように莫大な量とはいきません。(それでも、私にとっては莫大な量だったりするのですが)
出来る限り工場が無理しないで良いように、納期を長く取って空いているタイミングでやってもらえるようにしたり、コストでは何も言わない事にしています。

その分、高くついてしまった素材は、私が一人でやってるので諸々、他の費用を抑えて何とかする・・・という感じです。何とか成ってない部分も多々あるのですが、それでも、どうしても作りたいものがあるので、仕方がないと割り切ってます。作りたいものを作る為にこの仕事をしているので。