松本さんが着るForestier(と3PLY T)

 


真剣に試着して顔が怖い


本当はこんな感じ。この日は3PLY Tでした。

先週、出張ついでにルボナーの松本さんにフォレスティエール納品に行ってきました。

フレンチリネンのネイビー。試着しながら「襟はこれ、どうしたらよいの?」と言ってるところ。

オリジナルのフォレスティエールは
「台襟は首に沿おうとする」形です。だから、テーラー襟のように開くにはアイロンしないと形が保持されません。

古着を見ても、アイロンしないで開襟にすると、台襟だけは首に沿おうとするので、身頃の一番上あたりが独特なカーブ(身頃は返ろうとして、襟は返らない方向にいこうとして)になります。

このあたり、ベルルッティが作ったバージョンはそもそも襟の型紙をテーラー襟を棒状にしたものにして、開襟で形が保持されるようになっていました。落ち着いているのはこのベルルッティバージョンですが、WORKERSはオリジナルの独特な形を選びました。

開襟で着たいときは、身頃の上のほう、返り線にしたい位置でスチームアイロン+スチームを切ってアイロン。これで、ほぼ形がつきます。


3 PLY Tは生地がかなり頑丈なので持ちが良い。でも、生地の密度が高すぎて真夏は暑い。実際、松本さんも結構汗だく。

ということで、今年作った2PLY Tは生地の厚み自体は3PLYとほぼ同じ。でも、生地を編む糸が太い分、密度が粗い。だから涼しい・・・を狙いました。自分で着て、今のところ目論見通りです。

7月出荷 Delivery

 






https://www.e-workers.net/store/202407/top.html

秋冬納品第一弾、7月分の製品を発送しました。

・M-43 Jacketを袖口仕様変えてシャツジャケットとした一着
・細めの台襟、ラウンドしたフロントが特徴のバンドカラーシャツ
・Offiecer Trousers、今期はSlimと新型のRegular Fit
・Forestierをもう一度、今回はオリジナルに近いシャツ型のパターン+背裏仕様

というラインナップ。
私も早速、M-43のギンガムバージョンを着ています。これは暑い時期でも着られます。
他はちょっときつい・・・かな?でも、今年の夏も後2か月ちょっと。

今から、今年の秋に着る一枚を探してみてください。

お探しの製品があれば、色・サイズ(複数でも)を明記してお問い合わせください。お取り扱いの店舗をご案内いたします。

売り切れ案内

 




https://www.e-workers.net/store/202410/top.html

今月受注中のL-2B Mod/ L-2A Mod, Green Rib / M65 Trousers

が用意していた生地・工場さんの製造可能枚数に達しました。ご注文ありがとうございました。

まだワークシャツや厚手のセーターシリーズは受注可能です。日曜日までご予約受付中になります。

10月納品予定製品・締め切りが早いのでフライングアップ

 10月納品予定製品の詳細をアップしました。

今回、工場さんから「縫うの時間かかるから早く職出しして!!!」と言われていているので締め切りが早く7/7いっぱいになります。ということで、本来は7/1にアップするところ、フライングで本日アップしました。

https://www.e-workers.net/store/202410/top.html







今月は


・ベーシックな2ポケットワークシャツ、BIG CAT Work Shirt

・ビンテージを解体、パターンをトレースした M65 Trousers

・厚手コットンセーターシリーズ、ここ数年定番のRaglanと、型紙を調整したCardigan

・L-2シリーズ。今回はグリーン系のL-2Bと、エアフォースブルーのL-2A


というラインナップ。実は、L-2Aのネイビーリブはサンプルを作っていないのでアップしていませんが、ご希望でしたらご注文の際「L-2Aのネイビーリブ!」とご指定ください。


昨日も来年のパンツの工賃を決めに工場さんに行きましたが「くれぐれも軍パン系はこれ以上増やさないでくれ!脇ポケットつけるのが一人一日何枚だから限界で云云かんぬん・・・」と説明されました。

「一人何枚つくならこの工賃ならいけるんじゃないか?」とも思いましたが、まぁ、製造には不確定要素も多いので(思ったよりできた・できない。たいていできない)突っ込まないでおきます。

ちなみに、2025/1/1からまた5%工賃アップだそうです。いい加減、毎回WORKERSで吸収するにも限界があるよなぁと思いながら帰ってきました。


どのアパレルメーカーも買う側に値上げを気づかれたくないからか、できる限り「値段」には触れないようにしてます。でも、私はこれからも服の企画、販売を一生やりたいので「値段」はとても大事。

「作りたいもの(企画)」「品質」「納期」が第一ですが、そのうえで「値段」も企画を進められるか否かの重要な要素です。

どんなに良い物でも、自分が買う側の気持ちになって「う!」となるものは企画を進められません。おのずと、ある程度企画に制限も出てきますが、その制限の中で良いもの作るのがプロです。

服を好きだ、こんなもの作りたい、このぐらいなら買える、という部分は昔から変わらず服を「買う側」の気持ちで。一方、それを適切な品質・納期・値段で作るための技術はちゃんと「プロ」として。

何をもって「プロ」とするのか、基準にもよりますが、やっぱり私は服を作る側としても「プロ」になりたいし、一番(それこそ何が一番かはわかりませんが)になりたいのです。

25春夏サンプル・悩み中

 25春夏のサンプルがだいたい出来上がり撮影中です。

撮影しながら、最終、その製品が量産まで問題なく進められるか検討します。

本日悩んでいるのがペインターパンツ。




本来、このヨークがあるデザインはビンテージで8オンスぐらいのデニムが使われていました。同じ仕様で10オンスのダックを縫ってみると・・・うーん、重なり部分が固すぎてつらい。

最初、工場さんからどうしても糸が切れるから下糸を綿糸からコア(ポリエステルフィラメント糸の周りに綿糸を巻いた、強度&風合いのある糸)に変えさせて!!!と連絡ありました。
で、最初に縫ったブラックは一回目、切れた跡が残っています。



最初から糸を変えてトライしたブラウンは縫えてます。が、やっぱりつらそう。
相当、叩いて薄くして無理やり縫ってる感があります。

ここで悩むのが
「何とか縫えたんだからこのまま行こう!ダックのパンツ作りたいし!」

なのか

「いや、この生地使うなら仕様を変えるか(ヨーク無し)、はたまた生地を変えるか」

悩んで、とりあえず後者でもう2本作ってみます。
来年の春夏には間に合わないかもしれませんが。

ワークウェア、デニム以外のラインナップで、綾織のブラックとかブラウン系をたまに見ます。さすがに、ビンテージの世界でもスペシャル過ぎて持ってないですが、むかーしコレクターさんにPeabody’sとかHEADLIGHTで見せてもらったことがありました。

あれを思い出して「そのうちカバーオールで綾織やってみたいな」とちょうど考えていたので。まずは、ワークパンツでその前哨戦。ただ、ワークパンツはそれこそ、綾織ってめったに見たこと無いのでどんな仕上がりになるのか・・・

同じ綾織でもチノみたいに、細い糸で密に織った10オンスではなく、もっと太い糸でざっくり織った10オンス。生地も平織りのダックよりしなやかだろうし着やすくできるかな?

こうやって、ボツサンプル作ったり、あの生地・この生地ってやってると、本当にコストがかかります。経営的には絶対よろしくないのです。

ただ、WORKERSは経営も考えつつ「この生地でこの仕様・形ならどうだろう?」というトライの気持ちも半分。やっぱり、服が好きなので「この組み合わせを見ていたい!」という気持ちが勝ってしまう事があります。

9月納品予定製品・詳細アップしました

 







https://www.e-workers.net/store/202409/top.html

9月納品予定製品の詳細をアップしました。

今月は

・新型、マルセルラサンスが元ネタのオープンカラーシャツ

・2PLYのTシャツ生地でスウェット風ロンTとカーディガン

・新型、Walcott Jacket。ベント無し、着丈短めの3パッチジャケット

・CAT DAY Coverallを秋冬バージョンで10オンス程度の生地バリエーション

のラインナップ。

今回は我ながらどれも欲しい。着たい。新型はもちろん、2PLYのカーディガンが一番試したい。


着脱ぎがしやすいように、肩幅・袖幅・肘・袖口と、すべての寸法を見直しました。以前のものは細く、すっきりして見えるけれど、着脱ぎが少し手間がかかる。それに対して、今回は

「着るときはスポッと手が袖口まで入り、袖口でフィットする」をもっとうまいこと感じられるようパターンを調整しました。あと、フロントのボタン。少し大きくしたのでこれも、ボタンをはめて・外してがしやすくなってます。

カーディガンは丸首のカットソーより売れません。でも、自分が着るから作ります。ただ、売れないものを毎回というわけにいかないので、今回作ったらしばらく登場しません。(Open Collar Shirtもそうだろうなぁ・・・)


私個人的には、そんなに売れなくても作りづけたいです。なぜなら、そういう品番は市場に出回る数が少ないので、売り切れはしやすい。作ったものがきちっと売り切れて、次も作れるのが一番大事なので。

が、WORKERSはあくまで協力工場さんに生地を作ってもらい、縫ってもらいます。そうなると、あまり売れないもの=スケールメリットが無いもの、は工場さんとしては作りたくないわけです。

ただ、これも難しい問題で、延々、スケールメリット、同じものをたくさん、安く、の方向性だった工場さんは今の時勢では立ち行かない。

適量を、適切なタイミングで作るのが大事。その適量が「メーカーの考える適量」と「製造サイドの考える適量」に乖離があるのが永遠の課題です。

Officer Trousers, Vintage, Type 2, Light Beige Chino

 






暑くなってきて、さすがにジーンズがきつくなりチノパンを一本おろしました。

Officer TrousersのVintage。古着ばりにぶっといチノパンです。

Vintageで脇がダブルステッチバージョン。


今までUSMC Khakiしか持ってなかったので今回はLight Beigeを自分用で買いました。

OW、タンブラーかけて軽くアイロン。これが、はきこんで普通に洗っていくと徐々に生地表面が起毛してくるのがチノ・ウエポンの特徴。ジーンズが育つのと同じようにチノパンも育ちます。

どんどん穿き心地が良くなり、つい手が伸びる。でも最後はボロくなってしまう。でも手放せない。以前作った、USMC Khakiがまさにその状態で、はくと色落ちがわかるぐらいになってしまったのですが、それでも捨てられない。


脇や後ろ中心、ダブルステッチ部分のぼこぼこした立体感も好きです。ドレスウェアとしてはNGですが、やっぱり、若かりし頃に古着見ては「かっこいいなぁ」と思った世代は、このパッカリングがあると嬉しくなります。


上は今年作ったシャンブレーのプルオーバーシャツ。肘上までまくれる、ゆったりした袖。

この写真撮影はタックインしましたが・・・



作業するときはつい、こんな風にラフに着てしまいます。