このシリーズ、自分の写真を撮って編集するのがつらくなってきたのでそろそろ終わります。
最後はやっと着られる時期になったPrisoner Coat。
残りが38だけになってしまいましたが、在庫も絶賛販売中です。
https://e-workers.stores.jp/items/65408f9ba932bf002c77767a
展示会には生地だけしか出していなかったCamel。
今年のPrisoner Coatはシルエットがゆったり。袖のねじりを少なく。ハンガーに吊った時の見栄えより着た時のゆったりしているけれど動きやすい寸法感を大事にしました。
この寸法感を出す元ネタはアウトドアウェアの中綿系ジャケット。あまりストレッチの入っていない、固めのシェル+中綿で厚みがある、でも動きやすい。そんな服の寸法を調べているうちに「適度にゆったり、大きすぎない。でも動きやすい」寸法感がわかってきて、それをPrisoner Coatの型紙に活かしました。
中はRAF SweaterのWhite。いわゆる「トックリセーター」に見えますがRAF Sweaterは素材が綿。なので、私のような首にウールが思いっきり触れるとチクチクするという人に最適。Tシャツの上に着られて、普通に洗えるのも使いやすいポイント。
で、ボトムが802 Black。ジャケット着ようと、スウェット着ようと、ミリタリーのOD着ようと、ウールアウター着ようと。何も考えないで着られる証明はできたかな?
ここから、本日の余談。生地の硬さの違い。
801/802のインディゴ/ブラック、そして一回だけ作ったホワイト。どれも素材は同じ、糸の打ち込み本数も同じですが硬さが違います。
ブラックが一番柔らかい、インディゴが真ん中、ホワイトが一番硬い。
打ち込み本数は同じと言え、織機が違うのも関係してますが、一番は染色方法の違いではないかと思います。染色が違う→物性(物の特性)が変わる。
タテの色糸部分の染め方が
ブラックはチーズ染色硫化染め
インディゴはロープ染色合成インディゴ
ホワイトはブリーチで真っ白に
と違いがあります。ヨコは同じ生成りの糸。推測ですが、ブリーチは糸が締まるだろうな。チーズ硫化は糸の中まで染料が入っているからそれが繊維をほぐすような役割があるのか???
あくまで経験論とか推測でしかないのですが、WORKERSで作っているデニムは色によって硬さが違う・・・というお話でした。