Stocks, Upcoming



ストックにAmerican Field Vestを更新しました。
自社用に作っておいて、すっかりアップするのを忘れていました。

10月アップ予定のLeather Handle Toolbag, Mediumのコンビネーションカラーもアップしました。
これで、10月製品は出揃いました。

来週の土曜日に更新予定です。ご期待ください。

Single Needle Tailoring



来季のシャツにつける、Single Needle Tailoringラベルを作成中です。

写真はご存じHATHAWAYのシャツ。
このシャツ、実は前立て部分にチェーンステッチを使っていますが、Single Needle Tailoringラベルがついてしまっています。

来季、シャツ工場が増えます。
既存の工場は、本来は平ミシンが得意な工場です。この数年、巻き縫いと前立て縫いを導入してワークシャツを作ってきましたが、ここで一大決心をして、平ミシンが主の仕事に戻ってもらいます。

幸い、この数年のワークシャツ、BDシャツを主に流したおかげで、前立て縫い/巻き縫いも使える用にはなっているので、この技術も残しつつ、もう少し平ミシン主体の製品を企画します。

新規の工場さんは、ワークシャツをお願いできる信頼できる工場さん。
こちらに至っては、自宅から車で20分かかりません。工場さんにも「日本では一番近いメーカーです」と話しています。

工場さんの得意な技術、設備を活かした製品企画をこれからも続けていきます。

Army Officer's Trousers



お次は、Army Officer's Trousersを参考にしたチノパン作りです。
前回のTrousers, Herringboneはオリジナルのシルエットを参考に作っていましたが、今回は、Buckle Back Trousersの型紙から作ります。

余談ですが、Buckle Back Trousersの型紙は、Trousers, COOLEEMEE 402やBaker Trousers, Corduroyにも使われています。個人的に、しゅっとして気にいっています。
ただ、どちらもそのままではなく、縫製仕様ごとに若干アレンジをしていること、縫い方も前者が割り、後者が巻きなので、微妙にはき心地は変わります。

来季のミリタリーパンツは二型あるので、一型はオリジナルに近いシルエット、一型は現代的で奇麗なシルエットと、メリハリをつけます。

オリジナルのArmy Officer's Trousersの後ろ身頃。特徴的なフラップに目が行きがちですが、ダーツが二本ある事にも注目です。

もともと、Buckle Back Trousersは、尻に適度な寸法を持たせようと、ダーツを大きく、その分長さを長く取っています。

ポケット位置でダーツが消えるデザインの場合、ダーツを長くできません。
そこで、Trousers, Cooleemee 402の時には、ダーツつまみ量を少し小さくし、取りきれない寸法は後ろ中心/脇で取りました。

今回のArmy Officer's Trousersはダーツを二本に分散出来るのでダーツが短くともシルエットが作りやすい。ただ、縫う工程は二つになるので手間がかかります。

上の画像は、もともとあったダーツを左右に分散しているところです。
ウェスト縫いはチェーンステッチではないので、四角形につままなくともよいのですが、腰裏ベルトは基本的に、長方形の物を取り付けるので、出来る限り上下寸法が同じになるように内部線を引いています。

もう、言葉で説明するとさっぱりだと思うので、気になる方は展示会の時に私に聞いてください。(そんな事を気にする人は工場さん以外いないと思いますが)

さらに言えば、分散の割合をどうするか、というのも問題なのですが、とりあえず今回は均等に分散してみました。

やはり、メンズの服にはチノパンが欠かせません。
ジャケットを着るようになり痛感しました。
今でも、ビンテージの極太も好きではきますが、やはりもう少しシュッとしたシルエットの物も合わせたい時があります。

そんなときに、今年はBuckle Back Trousersを合わせていましたが、来年はミリタリー、それも少し仕様が豪華なArmy Officer's Trousersを合わせてみようと思います。裾は折るか、ダブルで上げようか、今から楽しみです。










作業はどんどん進み、迷い無しのグレーディングへ。このままでは訳がわからないので、グレーディングの中心になる点をポケットフラップに持って来てみると・・・


ポケット・ダーツを中心にウェストが均等に広がっているのがわかります。

この部分、昔は悩みました。
「ウェストが大きくなったらポケットも大きさ変えるのか?どの程度?」とか。

その後、ミリタリーチノをたくさん見ると、どれもほぼポケット寸法が同じ。
で、MIL-SPECのポケット部分を読むと「何インチ+-1/4インチに」とあります。

よく考えれば当たり前で、道具としての衣服なのだから、ポケットが機能することが第一。
サイズによってバランスを考えて大きさを変えたりするわけがありません。

それに気づいて以来、弊社もミリタリー系トラウザーズの場合、よほどウェストが小さくて入る位置が無いといった場合以外は大きさを変えません。

今、私の使っている東レのグレーディング方式はちょっとしたパズルのようなものです。
ある程度、寸法を入れるとお決まりのパターンで動かしつつ、気にいらない部分は自分でさらに細かな数値を入れていきます。

去年の今頃は、これがわからなくて頭を抱えていました。昔使っていた島精機の場合、すべての点の移動量は基本、自分で入れます。シンプルでわかりやすい分、毎回数値は入れないといけないので時間がかかりました。

さて、これから前身に入り、今日中に型紙を完成させてしまします。

widespread collar


昨日、スワッチを裁断していたブロードはこんなワイドスプレッドシャツになります。
オールシングルステッチ。珍しく、チェーンステッチを一か所も使っていません。

これはこれで、なかなか作るのがしんどいシャツです。弊社は、さらに綿糸かつ細い糸を使うので、運針を細かくしないと縫えません。

ただ、細かければ良いというものでもなく、素材が傷まない程度、強度が最適になるように考えながら運針数を決めます。

HATHAWAY製シャツが元なので、おなじみ三つ穴ボタン。ボタンが、少し大き目なのもこのシャツの特徴です。
では、今日も型紙作成頑張ります!







で、頑張った甲斐あって出来ました。なかなか、面白い裾の形状です。
これがうまく縫えるとよいのですが。工場のおばちゃんからは「なかなか大変なんよ」と言われそうな形状です。

Fabrics, 2013SS


日本でも一番遅いかもしれない2013春夏展示会用の生地をスワッチにしています。
卸先様に配る予定なので、お店でご覧ください。

春夏では、一口に「シャンブレー」「コバート」「チェック」「マドラス」「ヘリンボン」といったおなじみの生地でも、厚み、手触り、固さ、風合いが違う事を感じていただけるようなラインナップになっています。

生地では、WORKERSおなじみのインディゴ染め生地。Wabash、Polka Dot、Shadow Stripeに加え、新色の着抜ストライプ(何か愛称を考えないといけないですね)を作っています。
これからも、ワンシーズンに一種類ぐらい、新しい抜染生地を作れればうれしいです。

いつも、作りたいシャツを作り切れずに終わるので、来季はカバーオール/パーカーなどを作らず、シャツのラインナップを増やしています。

その代わり・・・ではないですが、ジャケット/ベスト/ショーツのセットアップをダークマドラスで作ります。

パンツはHERCULESダブルニーの再登場、Army Officer's Trousersをシルエットを現代的な物で。
ベーカーショーツを、これまたTrousersのシルエットで。BIGMACペインター、そしてミリタリーの13スターTrousersなどなど。

毎度のことながら、普通の物を、工場の設備を活かした製品作りを目指しています。
ループ縫いや、巻き縫いで一部、設備投資を行いましたので、それらミシンを使った製品の仕上がりも楽しみです。

まだしばらく、こんな状態が続きますが、10月半ばにはWORKERSのコンテンツ作りにも戻れる予定です。
Traditional Clothing、Military Clothingと、紹介したいものはどんどん貯まっています。
こちらもご期待ください。

Work in progress, Haversack


今日は、HAVERSACKの量産工場に呼ばれて一部、作り方を再確認。
で、作ってもらっている間に、ぼーっと待ってるのも難なので革パーツのリベット打ちのお手伝い。

30分ほどで出来たので、時給代わりのコーヒーを飲ませてもらって帰ってきました。

パンツやシャツのように作り方に決まりごとがあるものは、それほど工程を確認しないでもよいのですが、カバン、とくにHAVERSACKのように手の込んだものは工程を説明しないと中々うまくできません。

では、午後はサンプル作成に戻ります。

Trousersの帯型紙




来季の軍パンは、TROUSERS, HERRINGBONE TWILLで行く事にしました。
先日の、13スターボタンが映える製品を考えると、ガスフラップ付きで、表面にあのボタン裏が出てくるこのパンツが最適です。

まずは、型紙のコピーを作り、そこからどう修正するか考えます。

今年作ったTrousers, Paracute Jumperを最近、気にいってはいているので、このTROUERS, HERRINGBONE TWILLも出来る限りオリジナルに近いシルエットにしたいところです。


ポイントは腰裏の仕様で、おなじみチェーンステッチによる始末。
これは、二本の針で一気に縫っていくので、上のステッチ/下のステッチで差寸があるとうまく縫えません。
具体的には、下側のステッチ部分でタック(つまみ)が出来てしまいます。

以前、この仕様のチノパンを解体したところ、うまい事、脇・後ろの縫い代を調節して、上下で差寸が出ないようにしていました。

これを再現しようとすると、型紙を触るしかありません。上の型紙がそれで、半身上下で差は約2ミリ。この程度であれば、生地・糸の伸びでなんとかなります。

現代の常識から考えると、ありえない型紙なのですが(巻きの線が途中で極端に折れ曲がる)それでも、こうしないと縫えないものは縫えません。

ラインナップはオリジナル同様のカーキ、そしてダークネイビーの二色で作成予定です。

Shipped








7月受注製品をお送りしました。
お取扱店様は下記になります。
店舗様により、お取扱製品は違いますので、お問い合わせください。

レイルロードジャケットについて「来年も作りますか?」というお問い合わせがありましたのでお答えします。
来年の春夏では、Lot721のようなレイルロードジャケットは作らない予定です。
また、来秋冬もラインナップするかどうかは未定です。

理由は、現状の工場で品質は満足しているのですが、次回以降工賃アップの通達がありました。
今ですらぎりぎりであの値段に収めてきた製品で、これ以上の工賃アップは価格に転嫁せざるを得ません。
かといって、Lot721が2万円代後半になるようでは、競争力が無さ過ぎるので製品にはしようがありません。
新たな工場の開拓、また世の中の需要を見て、また製品に出来るよう努めてまいります。



関東
Junky Style
東京都墨田区両国4-37-6 中ビル1F
03-3631-8121 
SUPER MAX
東京都町田市森野1-37-8 今村ビル1F
042-722-3204
shed that roared
目黒区大橋1-1-11 1F
03-6427-8485
Rhythm
神奈川県横浜市西区南幸2-10-4望月ビル1F
045-412-6488
Mr OLDMAN群馬県前橋市南町3-48-9
027-289-0153
東海
Spiral
静岡県浜松市天竜区二俣町二俣1385
053-925-6001
HI-DEE'S
静岡県沼津市新宿町7-1
055-925-5857
GREAT愛知県名古屋市中区大須 4-1-6
052-241-7567 
北陸
SUGAR VALLEY 新潟県長岡市城内町2-6-29
0258-38-6252
matin
富山県魚津市上口一丁目4-21 
0765-22-9221
CARGO
富山県富山市山室27
076-422-5755
近畿
pastime
京都府京都市中京区海老屋町324岡本ビル1F
075-708-5443
ERUPTION
兵庫県西宮市門戸荘17-64
0798-52-0880
中国
ROOSTER
広島県広島市中区吉島西1-1-4
082-245-1045 
四国
gage
香川県高松市御坊町1-15東側
087-823-6766
INSIST-STACK
愛媛県松山市三番町2-3-5 CIEL BL'D 2F
089-947-5446 
九州
TURRET 14
福岡県北九州市小倉北区馬借1-3-20-201
093-551-2775
FAIRFAX
福岡市中央区大名1-11-22-2F
092-771-6036
gigile
熊本県熊本市西梶尾町451-1西嶋第2ビル102
096-245-3866

Upcoming, November/ Delivery January

2012年11月受注、2013年1月納品予定製品達です。

来季より、受注から納品のスケジュールを一カ月延ばします。
詳しくはこちらに

そのため、11月は変則的な受注になり、従来の2カ月納期(1月納期)と、新しい3カ月納期(2月納品)が同時受注という形になります。


10/11月製品、こちらにまとめました。









まずは、Royal Vest、Royal Trousers。
オリジナルは、Enders Royalというネームの入ったベスト。

ただ、オリジナルのAラインが強く、着丈が長い身頃ではどうにも着づらいので、シルエットを変更。
トラウザーズは、このベストのポケットを取り入れつつ、Bean's Fishing Trousersの裾始末を参考に。


素材はどちらもチノ。ベージュ系ではなく、茶系の色味がアウトドアウェアらしい風合い。
ボタンも2ピースのメタルボタンを塗装しているので、使いこむと地金の色が浮いてきます。










今までYANK系が多かったのですが、初めてSALANT & SALANT, INCのアンクルサムを参考にしたワークシャツを作りました。

素材は、最近良く使うミディアムウェイトのコバート。ガサガサした手触りが特徴的。
そして、最後の一反になってしまったコバートチェック生地。
さらに、定番のシャンブレー。

ダークブルーのコバート生地をあえてホワイトステッチで縫っています。
これは、SUPER BIG-MACからの影響です。

たかが、縫製糸の色と思われるかもしれませんが、企画をする側としてはつい簡単に「生地同色系で」と思うところを、あえて白でいった結果、思った以上に「これは!」と感じるものができるとうれしいものです。