Shell Bag








11月登場予定。Monach Barndのショルダーを参考に作ったシェルバッグ。

オリジナルは、断ち切りが裏に見え、あまりきれいとは言い難い仕上がりでした。そこで、袋縫いステッチをもう少し深く。縫い代を出来る限り見えなくしました。

本体は6号コーマ(櫛を入れて短繊維を除いた)パラフィンダック。ぐるりのパイピングは10号パラフィン帆布。

フラップバッグを作った時に整備したパイピング専用のミシンが役だっています。
http://www.e-workers.net/store/2012_04/ie1.htm

縫製は総綿糸。強度を考えると、化学繊維の糸のほうが良いのですが、オリジナルのあのやれた風合いを出すにはやはり綿糸だろうと言うことで、今回もあえて綿糸を選びました。

リベットは通常の打ち抜きよりずっと大きいもので手打ち。アメリカから輸入しました。
昨年の春先に買ったもので「津波は大丈夫か!」と心配しながら送ってくれたものです。

長い革は、専門の型抜き屋さんで。それ以外の革は自社のクリッカー(抜き機)で抜いたもの。

出来上がってしまえば、簡単そうに見える製品でも意外と手間というか、時間がかかっています。


小学校の頃の算数で、掛け算ができるから割り算ができるようになりと、段階を踏んで勉強しました。
製品作りも同じで、一つづつ出来るようになった事を積み重ねてまた新しい製品を形にしていきます。

Shipped



8月受注製品、本日発送です。
後ほど、発送確認のご連絡をメールします。

お取扱予定の店舗は下記の通りです。
お取扱商品は店舗様により違いますのでお問い合わせください。


関東
Junky Style
東京都墨田区両国4-37-6 中ビル1F
03-3631-8121 
SUPER MAX
東京都町田市森野1-37-8 今村ビル1F
042-722-3204
shed that roared
目黒区大橋1-1-11 1F
03-6427-8485
Rhythm
神奈川県横浜市西区南幸2-10-4望月ビル1F
045-412-6488
Mr OLDMAN群馬県前橋市南町3-48-9
027-289-0153
東海
Spiral
静岡県浜松市天竜区二俣町二俣1385
053-925-6001
HI-DEE'S
静岡県沼津市新宿町7-1
055-925-5857
GREAT愛知県名古屋市中区大須 4-1-6
052-241-7567 
北陸
CARGO
富山県富山市山室27
076-422-5755
近畿
pastime
京都府京都市中京区海老屋町324岡本ビル1F
075-708-5443
ERUPTION
兵庫県西宮市門戸荘17-64
0798-52-0880
中国
ROOSTER
広島県広島市中区吉島西1-1-4
082-245-1045 
四国
gage
香川県高松市御坊町1-15東側
087-823-6766
INSIST-STACK
愛媛県松山市三番町2-3-5 CIEL BL'D 2F
089-947-5446 
九州
TURRET 14
福岡県北九州市小倉北区馬借1-3-20-201
093-551-2775
gigile
熊本県熊本市西梶尾町451-1西嶋第2ビル102
096-245-3866



こっそり、StockにN-1、Deck Vest、Haversackも載せております。
http://www.e-workers.net/store/stocks.htm




YMO



何を隠そう(隠してませんが)、私は高校時代あほほどYMOマニア(というにはおこがましいか)でした。

それこそ、ちょうど通っていた高校の卒業生が細野晴臣と高橋ユキヒロとわかれば、図書館に行って卒業アルバムを見てコピーしたり、当時のYMOが乗っていた雑誌を探すため、大宅壮一文庫の目録を使ってYMOが出ている雑誌名、号数を見つけ、それを今度は神田の古本屋に探しに行く。

大宅壮一文庫の目録、これは図書館の司書さんに「タレント名がインデックスで、その人が出ている雑誌を探す方法が無いですか?」と問い合わせて、教えてもらった目録でした。
あの目録のコピーを手に神保町ほか古本屋に通い、源喜堂や、古書センターの何階だったかな、あのあたりで宝島、朝日グラフなんかをあさっていました。

今考えると、対象がYMOから洋服に変わっただけで、当時も今もやっている事はかわりません。



数年前にHASYMOを初めて生で見て、すっかりYMOの憑き物が落ちていたのですが、No Nukesやらワールドハピネスの動画を見てまた目覚めてしまいました。

この動画は、1980年のワールドツアー。A&Mのスタジオから中継したもの。吉村マリが司会をしていて時代を感じます。一番好きなCosmic Surfin。オールドファンにありがちで、やっぱり今より昔のほうが好きなのです。

YMOのライブと言えば、80年ワールドツアーのCD、最後にバッハのインベンションが入っていました。
当時、通っていた学校は礼拝があり、私自身、信仰は特別無かったのですが、毎週一回、音楽の先生が休みの日に奉仕でオルガンを弾いていました。
聖歌が主だったのですが、最後に後送曲を何でも良いから弾いてとチャプレン(牧師みたいな先生)から言われ、何にしようかな~と思って、たいして弾ける曲も無いのでインベンションを良く弾いていました。1番は簡単ですし、いかにもインベンションっぽい曲調が好きだったのです。

それをYMOでも聞いて興奮し、そこからSwitched on Bachだったり、ELP、そして展覧会の絵という曲自体ににはまっていきました。


昔っから、数珠つなぎで興味を広げていくのが楽しくてたまりません。
今の、その感覚は変わらず、もっかの興味はアメリカフィールドジャケット系。


さて、趣味の話はこれぐらいにして、明日は8月受注製品の出荷です。
N-1やDeck Vest他、先上げを自分サイズが上がってきたのできて見ましたが、やっぱり良い出来です。(素材が素材なのでとても高価ですが)

どうぞ、ご期待ください。

職だしとは



「職だしって何をやるの?」とメールをいただきましたのでお答えします。

まずは、いただいたご注文を再確認します。
その後、仕様書を見ながら部品の用意。

写真は、Buckle Back Trousersに使うネーム。
一つづつスタンプを押しています。
刺繍ネームをつけてしまえば、楽なのですが、これはプリント、これはスタンプ、これは刺繍ネームと、なんとなく製品ごと、雰囲気にあったネームをつけます。

次は、バッグに使うヒネリという部品。四つで一つなので、それぞれ数えて出します。
写真は、そのうちの一つを小判に見立てて封印切ごっこを一人でしていて、あほらしくなったところ。

そのころ、下では型紙を切り、革を抜き型機で抜いてくれていました。
ちょうど、上の作業も終わったところで下も終わった連絡があり良かったです。

ということで、今日の仕事は終わり・・・と思ったら、型紙を送り忘れているのに気付きました。
明日出します。

ご注文ありがとうございました


10月もご注文ありがとうございました。
早速、数を集計して工場へ投入作業を始めています。

今日は、アルバイトが来てくれて下でパターンカットや革抜きを手伝ってくれています。
以前は、自分で全部やっていたのですが、さすがに徐々に難しくなってきて、今は月に1日だけアルバイトに来てもらっています。

休みをつぶしてしまって悪いのですが、非常に助かります。

その間に、自分は数の最終確認/部品やネームの用意をします。たかが4品番程度でも一日がかり。
これが、いわゆるコレクションブランドなどだと、100-200品番も1シーズンでやるそうです。
もちろん、集計は営業さんで、職だしは生産、パターンはパタンナーと分業はしていますが、それでも恐ろしい数量です。

だからこそ、変にネームを品番ごとにころころ変えたり、自社でネームのスタンプ打ちしたり出来ないわけですが、そこはWORKERSの小回りの良さで、毎度のことながらコロコロネームも変えればスタンプも変えるのです。

では、作業に戻ります。

JACKET,FIELD, M-1943






http://www.e-workers.net/military/jacket_M1943/1.htm

現代的フィールドジャケットの元祖(と勝手に思っている)、M-1943をアップしました。

俗にM-1941と呼ばれる物(Jacket, Field OD)と比べると、その余りの違いっぷりに驚きます。
以前、USN版を持っていたのですが、パターンを調べたくて解体してしまいました。気にいって良く着ていたのですが。
その後、スーツ生地で作り直した一枚は今もありますが、それでは紹介になりませんし。

また、そのうちどこかで手に入れて紹介しようと思います。

パラシュートジャケットや山岳ジャケットとも違う、だいぶ簡略化と「確かに、どんな用途でも使いやすいだろうな」と思わせるポケット配置。

重ね着のライナーというのも、現代のミリタリークロージングと同じ考え方。
何より、このジャケットもバイク乗るとき着やすいのです。ファスナーが無いので、真冬はきついです。


ミリタリーも、少しづつ集めつつ着つつ、頭に入れていっています。

またそのネタか!と言われそうですが、今読んでいる五代目菊五郎の本。

http://www.nihontosho.co.jp/1042/01/42-1.html

役をやるのも、やるときに初めて勉強したんじゃ駄目。普段からいつかこの役がくるかもしれないと構えていて、先輩に話を聞き、自分で噛み砕いていてはじめて勉強になる。付け焼刃は駄目とあります。

もう、この五代目というのがとにかく芝居が大好きな人だったらしく、舞台にかける純粋な姿勢は毎日風呂で読みながら感動します。

しじみ売りの役があれば、家に呼んでまでけいこしてもらう。

橋の上でしゃがみ込む話は、お客に見えづらいので場所を変える。
変える場所を探しに、その舞台になったところで、目立たないように雨の中見に行く。
変えたからには、登場人物の住んでいる場所を変えないと話がおかしいので、そこまで手を入れる。

それらを、声高に言うのではなく、たぶん、純粋に好きだから、凝り性だからやっていたように文章からは感じます。

私も、そんな五代目のように、毎日勉強してそれを完全に自分の物にしてから、物作りに生かせれば良いなと思います。

Fall-Winter



だいぶ寒くなってきました。
岡山では・・・というか、うちでは米が倒れて大事です。機械で刈れるのかどうか。

春先に作ったカバーオールやWarden Parka、最近作ったLounge Jacketのような裏の付いていないジャケットがちょうどよい季節です。

関東以西ではツイードにはちょっと早い、襟ボア付きもちょっと早いかなという時期。
かといって、夏物の薄いジャケットは心もとないので、このあたりが一番かなという季節です。

来週は、N-1やDeck Vestが出来上がります。
先上げを着てみましたが、我ながら会心の出来です。
工場でも、サンプルを試着してみて「欲しい!」と言ってくれていましたが「高いわ!」とも言われました。

リアルのムートン、デッドストックのTALONファスナー、フロントのフックがかなりハードパンチでした。工賃は?となるのですが、それを本気で言うと喧嘩になるので言いません。
まぁ、原料にしろ、縫製にしろ、手間がかかっているのは自分でも縫物をするだけにわかります。
どうしても、値段を下げようとすれば「では、襟を取れ」といったような世界になってしまうので。

自分でもデザイン?仕様を考えるときにポケット一つ付けるのでも悩みます。
本当に必要か、これを付けた分かかる手間以上の価値がそのポケットにあるのか。
買っていただく人にとって、そう感じてもらえるのか。
そもそも、そのポケット自分で使う???とか。


来季のお話・・・

自分を判断基準に考え、来季の春夏は10オンスクラスのジャケット、パンツを減らします。今年もやっぱり夏は暑かったので。

代わりに、トップスではシャツを拡充。

ジャケットは一つだけ、春夏用のLounge Jacket。あえて袖裏は付けて滑りやすく、でも素材を薄くして暑苦しくなく作っています。単純に薄い素材で作れば、襟にしろラペルにしろ形が無くなってしまい、シャツジャケットになります。
そこで、1904 Jacketの時は全面ふらし芯を抱かせました。あれはあれでよかったのですが、もう少し形を出したい。
ということで、今回からは、ストレッチ芯やふらしの毛芯「風」芯も使って形を保持します。

ボトムは、8オンスのペインター、WabashやShadow Stripeを使ったショートパンツ、チノ・8オンスデニムのベーカーショーツ、ダークマドラスや花柄、サックス色のリネン混のBuckle Back Shortsといったとにかく涼しいラインナップ。

他にも、ベルト、バッグ工場で作っているバッグ、ワーク系の工場で作るバッグと、服以外もメリハリの付いた製品が並びます。

来月中には、写真も出揃います。納品は2月からの予定。来季もご期待ください(いや、少し買ってもらえないと、その次が作れなくなるので買ってほしいなぁ・・・でも「買って!」とは言いづらいなぁ)

VINTAGE MENSWEAR


今日は、朝からパターンの作成/印刷。
ということで、印刷中の空いた時間に一昨日届いた本を見ています。

イギリスの古着ショールームが出版した本。
“VINTAGE MENSWEAR – A Collection From The Vintage Showroom” 
http://www.thevintageshowroom.com/blog/


中身は、ラリーさんのコレクション本のような「レアもの満載!」というよりは、ミリタリー、ワーク、スポーツ、テーラリングといったメンズの各ジャンルを、このショールームの目線で選んだ製品が並びます。

写真は、ディテール云々よりも、そのものがどうやったら良く見えるかといった撮り方。

イギリスのショールームなので、バブアー始め、イギリス製品が多くのっているのも既刊の本とは違います。

何より、ブログを見るとお店の雰囲気がかっこいい。
私もあんなところで仕事をしたいですが、なかなかそうもいかずうちの仕事場は完全に「仕事場」です。
裏の倉庫改造してショールームでもやりたいなぁ、でも岡山じゃ誰も来ないななどと考えつつ、型紙に戻ります。

Jacket,Mountain


http://www.e-workers.net/military/jacket_mountain/1.htm

Jacket, Mountain、通称山岳ジャケットアップしました。

どこから見ても変なジャケット。
ファスナーまでついたフロントポケット、本体内の背負子(しょいこ)ベルト、やたら豪華なウェスト調節紐。
背面ポケットにもファスナーがついて、これでもかと仕様のてんこ盛り。

設計した人は仕様が多くてやりがいがあったでしょうが、作った人は大変だったでしょう。

裏地も付いて、部分的にはそれを一枚ものにして、巻きあり、地縫いパイピングあり。とにかく凝りに凝ってます。

以前紹介したパラシュートジャケットにしろ、ここまで手のかかる装備を作ろうとしていたのだから、まだまだアメリカもこの当時は余裕があったのだろうなと思います。

それが、徐々に「これでは供給できん!」となり、フィールドジャケットも共通化されていったのかな・・・と、自分も服を作る側の目線から見ると感じます。

根拠は、自分の経験だけですが、以前のパラシュートジャケットにしろ、この山岳ジャケットにしろ、大量に作るのは本当につらいと思います。

http://www.e-workers.net/military/top.htm

ミリタリージャンルも徐々に増えていきますのでご期待ください。
WORKERS,本当はそのジャンルをもっと網羅するぐらい服を紹介したいのですが、私個人の資力に頼っているのでそうもいきません。

ただ、そのぶん、自分のフィルターが入って選んだものを紹介しているので、それはそれで、個人の意思、目線が入って面白くもあります。

写真程度であれば、今は年代ごとのフィールドジャケット系をまとめるのはネットで出来ますが、やはり興味のあるものを手にとって、良く見て、さらに自分で写真に取って整理するのは、自分にとっても何よりの勉強になります。

これで、うまく自分の中で租借して、また新しい何かを作り出せれば良いのですが、そればっかり考えていてもネタ探しに飢えているみたいでいまいちな物が出来上がります。
まずは、自分で楽しんで分類、整理、調べるのが一番。おかげで、ミリタリーの古着がバンバン増えて今年の冬の小遣いがすっかりさびしいです。

Field Jacket~ Moutain Parka



次回更新はJacket, Mountain、通称「山岳ジャケット」の予定です。

どうも最近気になるのがフィールドジャケット。

もともと・・・
「バイクに乗る」
「寒い」
「防寒着でがばっと着られて安いもの・・・」
「古着のマウンテンパーカーだ」
「この普遍的なデザインってどこから来たのだろう???」
「前立てのファスナー+ヒヨク(ボタン止め)」というのの元祖は何だ?

といった流れからミリタリーのフィールドジャケットにたどり着きました。

さらに、「パーカー」というくくりでも、少しづつミリタリーを調べています。

ファスナー+前立てというのは中々革命的で、古いファスナー付き衣類が出ているFull Gearを見てもファスナー黎明期から早々に使われている仕様です。
http://www.fullgear.net/index


ただ、当初はいわゆるダブルのライダースのようにヒヨク部分が斜めについてみたり、ファスナー自体が斜めについてその裏に重なり分があったりと、かなりデコラティブです。

それが、M-1941のフィールドジャケット、さらに1943-45年ごろのデッキジャケットあたりになると、いよいよ前まっすぐファスナーにボタンどめというのがベーシックになってきます。

次回更新のJacket, Moutainも同じ仕様。ちなみに、以前紹介したパラシュートジャケットは、同じくファスナー開きでもヒヨクにボタンがありません。


http://www.e-workers.net/military/jacket_parachute/1.htm

で、さらにヒヨクにスナップボタンがつく・・・となると、M-51がやはり一番早いのかな?などと思う訳です。
参考:M-51Parkaに関する2,3の事柄
http://parkashell.exblog.jp/13975512/

そうなると、今度はスナップの元祖って何だろう?となります。
A-2にも、パラシュートパンツにもスナップは使われています。形が違ったりするのが、またややこしい。

パラシュート部隊のスーツを考えた人は、パンツにはスナップを使っても、フロントヒヨクには使おうと思わなかったのだろうか?思っても、使わない理由があったのか?と、思いは止まらなくなります。

話は、Jacket,Mountainに戻ると、ハンティングウェアの要素が入っていたりと、やはり民間からのアイデアが盛り込まれていた時代であることを感じます。
まぁ、今でもパタゴニアやらアークテリクスやら、民間のアウトドアウェアがミリタリーでも使われているので、線引きはあいまいなところです。

ただ、民間がミリタリーに、そしてミリタリーがアウトドアという民間のジャンルにと、相互に時間をかけて影響を与えていたように私は感じます。

そんなアウトドアウェアの黎明期に関するサイトも最近良く見るのですが、それはまた次回以降に触れようと思います。

お楽しみに!(久しぶりに、作るのではなく調べる系のコンテンツをやったので、たまりにたまったものが出ています。うっとおしくてごめんなさい)

Back to WORKERS






やっと、展示会用の服作りが終わり、久しぶりに自分に肥料をやる時間が来ました。
そう、WORKERSの更新です。

これをやらないと枯れます。服は作るばかりでは楽しくなく、純粋に着て楽しむ、調べて楽しむ。それがWORKERSのやり方です。

ということで、今回の更新はミリタリーから行くか、トラッドから行くか悩み中。

ワークウェアはアドがぽろぽろありつつ、実物がほとんど増えていないのでお預け。

次なるアメリカは、ドレス系シャツ屋さんに行ってみたいですね。
ArrowとかHathawayとか。
Hathawayはとうにクローズしているので、場所を尋ねるという感じですが。

でも、素材でイギリスも行ってみたいところがあるし、国内だってまだまだ行けていない産地はあります。(行っても見せてくれない場合も多いのですが)

では、更新作業を始めます。お楽しみに。

六代目



やっと、来季の職出しがほぼ終わり一息ついたところへ、頼んでおいた本が届きました。
歌舞伎の世界で六代目と言えば、六代目菊五郎。その評伝です。

箱のデザイン、尾上菊五郎の斧琴菊の模様。もちろん、私も手ぬぐいを使っています。

Amazonに出店している古本屋さんから買いましたが、カバーをめくってみると一誠堂のシールが。

神保町の有名古本屋さんから流れていったものでした。高校時代、このそばのディスクユニオンに行っても、まさか一誠堂で扱うような本を自分が手に取るとは思いもよりませんでした。


あの頃は、本一つ、レコード一つ探すにしても、詳しい人にありそうな場所を聞き、いちいち足を運んでいました。そんな中で見つけた、Perry & Kingsleyのレコードがうれしかったのが昨日の事のようです。

今は、そんな事をする必要は無く便利な反面、見つけるまでの憧れ、欲しいと思う気持ちの高まりが無いので、もったいないなぁとは思います。
家に帰ったら楽しみに読もうと思います。


気になるのは、六代目菊五郎が活躍した「市村座」の話。ニ長町という場所にあり、今でいう、秋葉原と御徒町の間、山手線の外側に劇場があったそうです。あんなところにというような場所です。

町名と言えば、東京オリンピックの時にこういった昔ながらの町名は無くなったそうで、それを池波正太郎も山口瞳もエッセイで嘆いていました。

こういった人にとっては、自分の生まれ故郷が存在しながらに変わっていくのは見ていてつらかったのだろうと思います。
私は東京人ではありませんし、生まれた年代も違うのでそこまで憤慨する気持ちを実感としてはありませんが、それでも、昔の物がどんどん無くなる東京は残念でもあります。
ニューヨークにしろ、サンフランシスコにしろ、アメリカの都市を見れば見るほどその気持ちは強くなります。


話戻ってその市村座。この六代目菊五郎と、初代吉右衛門が活躍していたそうで。
ただ、当代の七代目菊五郎この先代とは直系の血縁はありません。当代吉右衛門は、初代の孫です。

歌舞伎の世界は昭和に大空位時代がありました。団十郎がいない、菊五郎がいないと。よくぞ、没落しなかった。空位の無い猿之助(先々代から先代)がだいぶ活躍したようですが。

ある意味、今はとても恵まれた時代。団十郎、菊五郎は言うに及ばず、吉右衛門だって、仁左衛門だって、三津五郎だって、勘三郎だって、誰でも居るのは居る訳です。見たい見たくないは別問題として。

と、趣味の話は終わりにして、今週から来秋冬に向けてのリサーチが始まります。
と言っても、今まで買って、着ていた服を紹介していきます。

トラッドから始めるか、ミリタリーから始めるか。どちらにせよ、私は自分の着たもの、持っているもの、見たもの、経験からしか服をデザイン出来ないので。かれないように、そして服の面白さ、楽しさを再発見するためには、常にWORKERSを更新していかないといけません。

このところ、アウトプットが多くだいぶ枯れてきているので、そろそろ水やりの時間です。

Casa BRUTAS


WORKERS初?日本の雑誌にも取り上げていただきました。
リンク先でWORKERSが出てるページも立ち読みできます。

http://magazineworld.jp/casabrutus/152/read/

カーサブルータス、中の方でなんか、偉そうに語っております。
スペースの都合上、言葉足らずな部分も多々ありますが、どうかご容赦ください。

小さく出てますので、ウォーリーを探せのようにWORKERSを探せでお願いします。
相変わらず、太った白い私が出ております。

なんか、海外で日本でと、偶然タイミングがあって、盆と正月が一緒に来たような感じです。