無事展示会も終わり、集計、職出しの日々です。
おかげさまで、来季も続けられるぐらいご注文もいただき、さっそく来春夏、さらには来秋冬に向けても、時間がかかるものは研究・勉強をはじめています。
写真は、展示会前の日、有楽町から新橋への高架下です。
いつもは電車がうるさいのと、人が多いので散歩だけですが、日曜日で閑散としていて、さらにこの日は山手線が止まっていました。
これ幸いと、カメラを持ってうろうろ。
東京、表面は綺麗ですが少し探せばこんなところもまだまだ。
このあたりの煉瓦も明治40年(1911年)頃の物。明治40年と言えば、まだ六代目菊五郎が襲名から四年。初代猿之助が段四郎になる前ですから、古い話です。
当時を見て、生きてる人は・・・さすがに居ないかな。
展示会場、いつもの目黒川沿いはテレビの撮影があったり、桜が終わったというのにバタバタとしていました。
そして、頭は目の前の量産職出しをしつつ来春夏へ。
また、古着を倉庫から出して来たり、興味あるものを買って自分で着てみたり、モデルに着せてみたり。
なかなか良いシルエットのM65 |
以前は、メモだけだったのですが、頭の中に残る印象だけでは時間が経つとともに曖昧になります。
そこで、こんな風に写真に取ってメモと共に残します。
単純に「原型」と呼ばれる、元型を用意してそのデザインだけを変える方法もあります。マスに向けるブランド・メーカーはその方が良い場合もあります。
ただWORKERSは、「あの古着のこのシルエット」というのがあり、それを残しつつ、現代に通じるものに変えていきたい。なので、物ごとに型紙が違うのです。
繰り返し作る中で、ワークシャツ、BDシャツ、チノパンなどは原型に近しい物は出来てきました。ただ、毎シーズンその原型自体にも微妙に修正を繰り返しているので数年前の製品とはかなり違うものになっていると思います。
定番も常にアップデートして、着用して感じたこと、その時代が求めるシルエットに合わせるのか、あえて外すのか。同じようで同じではない物を作り続けていきます。