https://www.e-workers.net/military/trousers_6254/1.html
そういえば、6-254というラベルの付いた古着のチノパン。
いつもカタログなどで触れるのにホームページで紹介してなかったなと気づいてアップしました。
見れば見るほどよくできている。
脇・内またのダブルステッチ。小股のダブルステッチ。後ろ中心のダブルステッチ。このあたりを見ると、ジーンズやワークパンツの工場で縫われたのかな?と思いきや、定番の腰裏はチェーンではなくシングル。
ダーツの取り方の鉛筆ダーツも、後の工程で腰裏つけることをよく考えている。
ステッチのよれも無く目調子も良い。
かと思えば、ループ/両玉縁は身頃と色の合ってない生地使っていたり。丁寧なのか、いい加減なのかわからない。でもそれがデザインにも成っている。
ミリタリーウェアの面白さはスペックはありながら、結局作る工場はマチマチ。
ある工場は普段ドレスパンツを作っていたのだろうなと思う。また、別はジーンズやワークパンツかな?とか。
でも、実はジーンズとワークパンツは微妙にミシンが違う。昔、リーバイスがいわゆるストアブランドの下請けをやってみたけれど、全く儲からなかったというのもわかります。似てるけれど違うのです。ミシンも違うし、ノウハウも違う。
日本の工場さんは器用だし、昔ほど今はコストを言われないので、ジーンズ・ワークパンツ・ベーカー・チノぐらいは縫ってしまう工場さんも居ます。というか、そういう工場しか生き残ってないというか・・・
私がこの世界に入ったころは「この仕様しかできない、でもめっちゃ量が作れる」みたいな専業工場さんも多かったです。ただ、そういう工場さんは作れるものに合致した仕事が大量に無いと回らない。結果、ほとんど無くなっていったのを思い出します。