Anderson & Co

 自分のところのカタログ作らなきゃいけないというのに・・・つい、最近買ったHarleyのセーターを見ながら、昔かったAndersonのエベレストを見てみようかと袋を開けてみました。

「せっかく新品だから、最後に撮影をしてみようか」と撮影すると、つい紹介までしたくなり、久しぶりにホームページを更新してしまいました。

https://www.e-workers.net/column/shetlandknit/1.html


しかし我ながらねちっこいというか。気になるとつい調べてしまいます。




セーター好きな人には懐かしい、エベレストです。

2010年代半ばに廃番になるとかで、最後に買って保管していた1枚。触ってみると、この微妙な厚みが良い。最近購入したHarleyは似ているけれど、また微妙に違う。

家にある、Jamieson’sはどんなだったかも気になりだして。

Andersonもまだ会社はあるので、Everest2なるセーターを注文してしまいました。


セーター、以前何回か作ったこともありますが自分は作るのは向いてないので諦めました。自分で作るとコストは度外視しちゃうし、色はネイビーやグレーばっかりだし。商売としては向いてません。

でも好きなんですね。オックスやシャンブレーシャツの上にセーター。冬は結局この格好が多い。(最近、やっとスウェットやパーカーも着てますが)


去年、後学のためにユニクロのシェットランド風も買ってみました。が、2時間で穴が開いたのでこりました。異原糸、糸の中にワラのようなものが入ってしまっていて、さらに、コストを抑えるためぎりぎりの太さの糸・ぎりぎりの厚みで編んでいるので、そのワラ部分からすぐに穴が開いてしまい。


異原糸は、デニムなどでも若干はあります。なるべくそれを減らすために、原料屋さんはワタの梱包されている素材まで気にしていました。ある国はビニール、ある国は布。だったら、最悪残ってもまだ被害が少ない布で梱包しているほうが使いやすい・・・といったように。

もちろん、糸屋さんもできる限り、そういうものを取り除き、糸にするときも入らないように。糸の色によって建屋を分けたり。これは最後、生地を作るまで、延々、注意・工夫されています。

それでも入るときは入るので、目視検査を生地でして、裁断でして、縫製でして、最後の仕上げでして。それでも、残ることがあるので、最後、修正したり。


自分も一応、規模は違いますが、ユニクロと同じ?立場なので穴見ながら「気の毒だな」と思ってしまいました。あのコストでウール100にするには、どんな材料使わざるを得ないのか。それで糸にして、編むには、どれだけ技術が要るか。生産・品質管理する人の苦労がしのばれます。

だからって2時間で穴が開いて良いわけはないのですが、さすがに、不憫で返品はせず。かといって、捨てるのも忍びなくて穴が開いた部分を石鹸で軽くもんでフェルト化させてしばらく着ていました。今も、家の棚に入っています。


私は服は博愛主義なので捨てられないのですね。家・仕事場含め、あふれかえる服を見ながら、60過ぎたら、古着屋さん始めようかと考え中です。