現代的フィールドジャケットの元祖(と勝手に思っている)、M-1943をアップしました。
俗にM-1941と呼ばれる物(Jacket, Field OD)と比べると、その余りの違いっぷりに驚きます。
以前、USN版を持っていたのですが、パターンを調べたくて解体してしまいました。気にいって良く着ていたのですが。
その後、スーツ生地で作り直した一枚は今もありますが、それでは紹介になりませんし。
また、そのうちどこかで手に入れて紹介しようと思います。
パラシュートジャケットや山岳ジャケットとも違う、だいぶ簡略化と「確かに、どんな用途でも使いやすいだろうな」と思わせるポケット配置。
重ね着のライナーというのも、現代のミリタリークロージングと同じ考え方。
何より、このジャケットもバイク乗るとき着やすいのです。ファスナーが無いので、真冬はきついです。
ミリタリーも、少しづつ集めつつ着つつ、頭に入れていっています。
またそのネタか!と言われそうですが、今読んでいる五代目菊五郎の本。
http://www.nihontosho.co.jp/1042/01/42-1.html
役をやるのも、やるときに初めて勉強したんじゃ駄目。普段からいつかこの役がくるかもしれないと構えていて、先輩に話を聞き、自分で噛み砕いていてはじめて勉強になる。付け焼刃は駄目とあります。
もう、この五代目というのがとにかく芝居が大好きな人だったらしく、舞台にかける純粋な姿勢は毎日風呂で読みながら感動します。
しじみ売りの役があれば、家に呼んでまでけいこしてもらう。
橋の上でしゃがみ込む話は、お客に見えづらいので場所を変える。
変える場所を探しに、その舞台になったところで、目立たないように雨の中見に行く。
変えたからには、登場人物の住んでいる場所を変えないと話がおかしいので、そこまで手を入れる。
それらを、声高に言うのではなく、たぶん、純粋に好きだから、凝り性だからやっていたように文章からは感じます。
私も、そんな五代目のように、毎日勉強してそれを完全に自分の物にしてから、物作りに生かせれば良いなと思います。