WORKERS、今年はもう作るタイミングもないので在庫作ろう第二段。
今度はベーカーです。
生地が今回からスレン染。最初は激しい色落ちの硫化、次が色がぶれまくって色落ちはゆるやかな硫化。あの色ぶれまくり硫化も悪くはなかったのですが(どす黒いODが好きでした)さすがに、「左右で色が違う」とかはビンテージ感ですぎなのでやめて、今回はスレンです。
一般的に硫化より、堅牢度が良い(色が落ちづらい)と言われています。確かに落ちづらいのですが、パッカリングが出るような凸凹したところは、生地の表面がこすれると、出っ張った部分の表面が毛羽が少し立つ。で、へこんだところが色落ちしてない。結果、パッカリング部分に深い陰影が出る。そんな生地です。
生地自体は、2010年に生地屋のAND~さんに頼んで作ってもらったもの。
当時、これだ!というバックサテンが見つからず。かといって別注するお金もなければ、うちが別注しちゃって他が使いづらくなるのも嫌だし。という事で、企画&口出しはWORKERS。コンバーターAND~さん。産元はさらに別の近くの生地屋さん・・・と、皆様のご協力を得て作れた生地です。
それ以来、延々作っていますが、パターンをリファインしたり、工場が何回も変わったり。色々ありましたが、その時々のベストは尽くして、今も満足いく製品になっています。
ビンテージと同じようで、微妙な変更も加えて。
ボタンがかかるウェスト部分の中生地をなくして、厚みが出すぎない・ボタンがかかりやすいようにしたり。
ボタンの糸付けの回数を増やす、トップだけは足をつけて、これもボタンがかかりやすいように。
ボタン自体も、フチが薄く、でも真ん中は厚い。このボタンに合わせて、ボタンホールのサイズやら形状を試行錯誤しました。今、頼んでいる工場さんがそういう相談に乗ってくれるのです。
基本的に、WORKERSがお願いする工場さんでクオリティが低いところはありません。
でも、「ものとしてちゃんと出来ている」+「WORKERSがここをこうしたい、あえてこうしたい」まで、わかってくれる、やってくれる工場さんはなかなかいないのです。
そういうこともあり、WORKERSはいわゆる「振り屋さん」。工場を手配してくれるミニ商社さんには仕事を依頼せず、時間&手間はかかりますが、直接工場さんにお願いして製品を作ってきました。
そうまでして、WORKERSが、私が、ああしたい・こうしたいに価値があるのか?あると信じてやってはいますが、伝わってるかな~は毎回不安になります。伝わらないこだわりは、単なる自己満足なので。