Start making 18 FW Samples



18FWのサンプル作成が本格的に始まりました。
18SSのサンプルが作り終わった頃から、大まかに作りたいもの、気に成るものは考えて生地もいくつかは手配を進めていましたが、いよいよ、段取りを始めます。

最初にやるのが・・・
キーボードにつけたランチャー(ボタン一つでフォルダが開く)にラベルを貼る事。このフォルダ自体は実は、ずっと先まですでにあるのですが、このランチャーにショートカットを登録すると
「いよいよだな・・・」と身が引き締まります。

そして、それぞれの生地・パターン・部品を手配して入れていく段ボールも用意。

毎回サンプルを作るときは、楽しさ半分、不安半分。
いや、毎回楽しさよりは怖い気持ちの方が多いです。

自分が想像した企画は、そもそも、良い物なのか。新しさはあるのか、時代の雰囲気や空気を適度に取りこめているか。
選んだ生地は、糸は、運針は。パターンは機能的かつ、その物の良さを引き出すものが作れるのか・・・などなど。

サンプル作りは「選択」の連続です。
何を作る、どの生地で、どの色で、パターンのここの寸法は何センチに。ステッチの巾は何ミリに、どのミシンを使う。この工場にはそのミシンがあるのか、ラッパ(金具)は・・・

その時、自分が思う「最適」な選択をするのはもちろん、いかにそれを「早く」行うかがポイント。「正解」が無い選択は特に悩みますが、それでも、「最適」な解を出していけるよう、訓練というか、鍛練しているつもりです。

それが、生地なら整理・分類して特徴や今まで作った品番、古着、新品含め、今まで見たもの、触ったもの、着た物を頭の中に叩き込んで置いたり。
ある意味で、今までの自分の実力を毎回試されている感覚があるので、楽しみでもありつつ、怖くもあるのです。
それでも、サンプル作りが終わった時の達成感は他には代えがたい。そして、出来上がった製品をすべて眺めれば、また次の何かが見えてくる。怖くて、楽しくて、やめられないのが服つくりなのです。