9月受注中のGlenn Jacketの元ネタはグレングールドがバハマに行った際撮られた写真です。
そもそもなんでグレングールドが好きなのか?
私が人生初買ってもらったCDがグレングールドのインベンションでした。小学校5年生か6年生か。発表会でインベンションの8番と5番を弾くことになったので参考にと買ってもらいました。
1-2番あたりにでもしておけば良いのに、チャカチャカと動く曲の8と5。ただでさえあがり症なので発表会は実にうまく行かず。確かつっかえたような。それまで毎年弾き終われば声をかけてくれた誰かのおばあちゃんも気を使ってこちら見ないようにしてたのを今でも思い出す、苦い思い出です。
でも、グレングールドが弾くバッハ、それも自分でもなんとか音をさらえるインベンションは今でも好きで寝る時に、1番から15番まで通しで聴いたりします。
そんなグレングールドのポートレートでよく見る写真。これがカッコいいなぁと思い、撮られた状況を調べてみると・・・
ジョック キャロルという写真家がバハマ旅行に同行して撮られた写真。のちに写真集にもなっています。が、洋書版は印刷がイマイチ。ディテールがつぶれてしまっています。
後に出た日本語版「光のアリア」は印刷がきれい。
この写真もたまに出てくるのですが、襟回りがおかしい。ラペルの影はあるのに肝心のラペルが見えない。
角度の問題か、修正か、現像で何かしたのか・・・
角度の問題か、修正か、現像で何かしたのか・・・
同じ洋服、別のカットでやっとわかりました。ピークドラペル。これにゆったりとしたタックの入ったまた上の深いトラウザーズ。首巻とベレー帽はグールドだからOK。
コスプレではないので、あくまで「ピークドラペル」であることと、グールド自身がカナダ人なので、フランスっぽさ、でもどこかアメリカと陸続きだからアメリカっぽさも。まぜこぜにして作ったのが、グレンジャケットです。
大きすぎないピークドラペル。今年は肩傾斜を少しだけ緩やかに。WORKERSのジャケットはかなりなで肩向きで、人によっては前ボタンを閉めると肩に向かって皺が寄ることがあったのでそれを抑えようという微調整しています。
さらに詳しくは、製品詳細もぜひご覧ください。