Woolrich Woman


http://www.e-workers.net/outdoorclothing/mounrainparka_woolrich/1.htm

ウールリッチのマウンテンパーカーをアップしました。
明日更新予定のRoyal Mountain Parkaのポケット配置もこのパーカーを参考にしました。

マウンテンパーカーと言えば、3つのポケット+ファスナー。
アウトドアウェアでも、右胸のファスナーポケットは連綿と受け継がれています。

ノースフェイス他、腰に二つポケット+胸にファスナーポケットは良くあるのですが、さらに右胸にポケットとなると古着では中々ありません。

ありませんが、このWoolrich Womanだけはよく見つかります。

このデザインの元祖誰か?は正直わからないのですが、良く見かけるグッドデザインと言う事で紹介しました。

Royal Mountain Parkaはどのあたりに影響を受けているのか、確認してみてください。






他、本日はこの秋冬に使う予定の先金をつぶす治具を作りました。

サンプルは急いでいたので目検討でやりましたが、出来る限り均一にするため平らな木槌を用意。
当初、当て木を使う方法も考え試してみましたが、帰って先金の状態が見えづらくやりづらい。

そこで、木槌なのですが、頭の大きさが大きすぎても疲れる、小さすぎてもガイドに載らない。
で、試行錯誤の末60ミリを用意してちょうどよかったです。

左右の革が厚み調節の役割を果たします。
ただ、何回か打っているうちに革の厚みが薄くなるかもしれません。その場合は3.4ミリの板に切り替えるか、そもそも革を交換して打ってしまうか。

非常に地味な作業の繰り返しですが、こうやって、小さい事でも綺麗にできるとうれしいものです。

Days


来季に向けて、今着ているもの、自分の興味を整理中。

一枚目はウィンドブレーカー。古着でいろいろあるのですが、色やらファスナーやら種類があって面白い。

前ファスナーのフード、となるとこの手で、フードじゃなければコットンのレーシングジャケット(チャンピオンなんかでありますよね)なんかもあるのですが。

羽織り物という、どうにもジャンル分けしづらい世界なのですが、それでも良く見れば傾向があるものです。そういう似たジャンルを集めて、一気に見てみると要素が見えてくると言うか。


こちらは今日着ている物。青白い足が見えて申し訳ありません。
石田純一かと言われそうですが、素足で革靴、といってもデッキシューズ。パラブーツのバースです。

ベーカーパンツは去年作ったもの。バックサテンの織り目がだいぶ見えてきてどんどん良い風合いに。
来季の春夏は、ベーカー、シャツ、ジャケットとかやりたいなぁ。こんな感じで、日々製品を着て、生活からアイデアをもらっていきます。








昨日の夜会った、人懐っこすぎる猫。
家に帰ればたくさんいるのですが、外で会うと喜びもひとしお。

さぁ、これからいくつか写真撮影に戻ります。

Cruiser Jacket、若干ホラー



Cruiser Jacketほか、10月納品製品を週末にアップ予定です。
フードをかぶったところも撮影したのですが、思いっきり顔が出てしまいました。

さすがに素人モデルなので、顔を出すのはかわいそうなので画像加工をしましたが、若干ホラーになってしまいました。

お面でもかぶせれば良かったです。

ご覧の通り、フードもかぶる事ができます。オリジナルは、よほど首の長い人じゃないとはめられないような位置にスナップが打たれていたのを変更しています。

WORKERS、この冬最大の重衣料をこの梅雨明け前にご紹介。納品はまだまだ先ですので、ご検討ください。

西脇・先染め生地

昨日、来季に向けて新作生地探し&工場見学で兵庫県の西脇へ行ってきました。

元々は、京都の西陣織の技術を宮大工が持ち帰り、農業の閑散期に織り物を始めたのがきっかけ。それが今では、糸の染め、織り機に乗せるための整経(タテ糸を巻き直す事)、織り、その後の加工まで、それぞれの分野が分業体制になり集積されています。

先染め生地というと、糸の段階で染めて織ったもの。
西脇は、その先染めの中でも比較的薄い生地、いわゆる「シャツ生地」の産地。

WORKERSで使っている生地で言うと、シャンブレーが代表的な素材です。









さっそく染色工場さんから。
上にあるのが、もともと糸屋さん(よく紡績と呼ばれる分野)から入ってきた糸そのものの状態。
これを、下にある筒に巻き直します。

ちょうど真ん中あたりに筒が見えます。バスケット上に穴があいています。
これは、後々染める時に、染料がしっかり通るようにあけられています。






色の見本帳。
糸は、アパレルやら生地屋さんやらの、依頼により指定の色に染められます。

その時に、いきなりあてずっぽうで染料のレシピを決めるのではなく、今まで作った事のある色からまずは近しいものが無いか探します。

で、この後に試験機で色のレシピが決められ、うまくいかないときはそれを何回か繰り返し、指定の色に出来る限り近い、染料のレシピが出来上がります。

試験機も撮影しましたが、さすがに企業秘密っぽいので今回は内緒です。


先ほど巻きなおした糸は、タテに大量に並べられ窯の中へ。
クレーンでつられてすっぽりと入ります。
そして、染料がぐるぐると、下から上へ循環して染められます。




で、染められた糸は何回も何回も水でさらして、色残りが無いように洗われます。

この後、乾燥して染色屋さんの工程は終わり。さらに、織り機に乗る状態に糸を巻き直す工程に入っていきます。

見て思ったのが、とにかく手数が多い事。
染めるだけでも糸を巻き直し、染めてからもまた巻き直し。

染めも、まずは漂泊、染めて先ほどの洗い。さらに色を固定する処理や、織り機に乗って糸切れがしないようにする処理やらで約丸一日がかり。

これが、ながーい生地作りの工程で「染め」というだけで、この手前には、綿をつんで、糸にして。
この後には、織り機にかかるように整経して、織って、最終加工してと、まだまだ工程はあります。

その、先の工程もまた、中は細かく別れるわけで、いったい目の前の生地が出来上がるまで細かく分けたら何工程あるのだと考えると気が遠く成ります。


こうやって、いろいろな人の手を経て出来てくるものなので、それを使わせてもらう私は、よほど良く考えて、生地の活きる企画を考えねばなと実感しました。

企画をして、仕様を考え、型紙を作って、出来がればそれを撮影して。
つい「つかれた」とか思う時もあります。そういう時は、目の前の製品が出来るまでにかかった手間を考え、それを活かすも殺すも自分次第と肝に銘じて頑張ります。


なぜこんな事を書いているかと言うと・・・

今、撮影データの加工に追われて四苦八苦しているからです。



このカーキ色が画面上で出ない事、出ない事。
それでも、くじけず頑張ります。

週末の更新もお楽しみに。

もったいない or 手間・時間の無駄



本日は、縫製工場3件、加工屋さん1件回って残反を回収しました。(と、小規模メーカーWORKERSは顔を見せるのが一番の品質管理なので)


2反以上残っちゃってるのは、完全に自分の需要予想ミスもしくは、自社で企画してもともと沢山作ってある生地なのですが、それ以外はたいてい、数メートルだけ。

裁断の時に「取りきり」と言って、裁断出来るだけ切ってしまう方法もあるのですが、やっぱり、途中でミスが出た時などに用意する余分の生地(児島では断ち替えって呼んでます)が要るのです。

で、その断ち替えやら、需要予測ミスやらの残りを持って帰ってきました。

メーカーさんも、産地から遠かったり、スペースに余裕が無いとこんな事も出来ないのですが、産地に近い&今のところ倉庫に余裕があるので弊社は回収です。



自分が服を作り始めたころは、数メートルの生地すら手に入れるのは命がけ。単価もメーター単価だったり、数万円かけたってそれがお金にもどる訳でもなく試作ですから。

そのころの感覚があるのでとにかくもったいない。それに、数メートルだって、誰かが綿の種をまいて、つんで、綺麗にして糸にして織って染めてと考えると、それはそれでまたもったいない。

いい加減、こういう生地も使える良い案が無いかなと考えているのですが、妙案はなかなか出ません。



そもそも、経営コンサルタント的見方からすれば、WORKERSは私一人で、私が企画・営業する事で売上が作られてるわけです。ならば、生産にまつわる部分は出来る限り外注するなり、多少のロスは目をつぶるなりして、企画・営業に注力したほうが「経営」的には正しいのだと思います。

「経営」的に正しくっても、何かふに落ちないのでつい回収してしまうのです。

やっぱり、今シーズン使った生地をもう一度見て、残り具合で需要を肌で感じたり、手で触って違う企画に活かしてあげる事を考えるのも企画の一環だと私は思います。


Teds Jacketに使うモールスキン、あれも最初は古着をベースに企画して、自分なりに「OK!」と思うものは出来ましたがまったく売れませんでした。あの生地も別注したので、残るは数十万円分の生地の山。正直、気が滅入ります。ただ、だからこそ「じゃぁ、どうやったらこの生地の良さを生かせる企画に出来るのか」考えるのです。

生地をあの時トライして作ったから、残ったからこそ、Teds Jacketは出来たのです。

そう考えると、時間の無駄と思われるような作業にも意外とアイデアは眠っている・・・と私は思います。

まぁ、重い原反担いで、汚れて、埃で痒く成って。イメージされる「アパレル」とは程遠いですが、私は私なりのやり方でやっていきます。

WORKERSの仕事

普段、私がどんな事をしているのかわからない・・・というお問い合わせがありましたので、その一端をご紹介します。

昨日はMapel Leaf Trousersの量産型紙の修正を行いました。



部品構成・・・


今回は、ポケットの口から少し下、ここの厚みを調節します。
まず、Maple Leaf Trousersのポケット周りの部品です。

左から「身頃」、その隣がポケットの口がめくってすぐに袋が見えない為の「見返し」

一番右が「袋布」で、その左、「向こう布」というのが袋布にたたきつけられます。


問題・・・ 厚みとの戦い


まず最初の型紙。ご覧の通り、見返し・向こう布・袋布の端が一点で収束しています。
当初、この程度の厚みであればいけるか?と思い、型紙をひいてサンプルを作成しました。

縫えない事は無い、品質的にも「言わなければわからない」というレベルです。さらに、工場でも適宜、見えない部分の縫い代をそいでくれたりしているので、ある程度はすっきり出来ています。

それでも、もっと型紙段階でうまい工夫をしたい。

私はこういう作業をよく「追い込む」と言うのです。
ミシンの目調子なども同じで「とりあえず縫える」「製品として出せる」の次の段階で「えらい綺麗に縫えている」とか「やりたい事がそのまま出来ている」という状態があります。

そこまで、ミシンなり、型紙なりを「追い込む」のです。
以前は、私が工場で品質管理までしていたので、ミシンの追い込みは自分の目で出来ました。

今は、その部分は工場さんに任せ(ある意味、私より経験豊富な方たちなので)、型紙の追い込みに以前以上、自分の時間をあてています。


見えない部分のパーツを形状変更する


ということで、実際の作業です。

見返しを途中で折れ曲がる形に変更。
向こう布は、底部分をもう少し下げて袋布まであたるように変更。

これにより、それぞれの厚みを分散させるわけです。

以前は、ビンテージそっくりに作る事に注力していました。結果、向こう布が小さくて、袋布がちらちら見えるのもありだったわけです。
ただ、そこから一歩進んで「ビンテージの持つ、独特な雰囲気は縫製・部品で真似しつつも、製品としてより完成されたもの」 を今は目指しています。

そうなると、こういった見えない部分は、何枚も製品を企画し、型紙をひき、現行の既成品も、ビンテージも、いろいろ見て勉強した事から改良していくのです。

もうひと手間、縫い代を工夫する


このように形状変更が終わったら、さらにもうひと手間。縫い代を考えます。
一つ目が、見返しの底部分。表からはほとんど見えない部分です。

折ってしまえば見た目は綺麗になりますが、厚みが出ます。そこで、ここはあえて折らずに断ち切りで縫いつけます。
ロックをかける手もあるのですが(Buckle Back Trousersとか) 今回のメルトンにしろ、チノにしろ、かなり打ちこみが良いので、縫い代を数ミリつければ品質に問題は無いだろうと判断し、断ち切りでつけます。

実際には、カンヌキも打たれるので、よほどポケットの中をめくってみない限り見えるところでは無いので。


さらに、向こう布も中に入ってしまう縫い代部分を落とします。

量産型のノウハウ・・・

と、今日やってきた作業は俗に「量産型」と呼ばれる、量産するときに問題が起きないよう。
より、すっきりと仕上げるための作業です。

通常、デザイナーは絵を描き、パタンナーがそれを型紙にします。
さらに、その型紙もいわゆる「上がり」と呼ばれる、形状をデザイナーの絵に近付ける作業と、それとは別に「量産で縫える型紙にする」作業があります。

うまいパタンナーは、そもそもどう縫うかまで考えて、フォルムから作っていくのです。

で、この「量産型」にするのは、パタンナーより工場の作業だという意見もあります。
確かに、イタリアブランドなどで、工場にパタンナーが居て、その工場ですんなり縫えるよう、見事なパターンをひいている所もあります。


ただ、それは工場=ブランドをしているからであり、中々、相手先ブランドの製品を作る工場に専属パタンナーを置いてもらうのは難しいのが今の日本の現状です。

では、どうしたら量産工場の設備まで含めて理解したパターンをひけるのか。
それを学ぶためもあり、私は最初に工場に飛び込んだのです。

現場でミシンを見て、アタッチメント(金具)を見て、何枚も既成品を見て、縫える・縫えないのカーブを判断できるようにする。

もちろん、自分でもひいて縫ってみないとわからないので、量産の巻き縫いミシンや、平は家に用意して何回もひいては、裁断・縫製してみました。

ただ、これだけ勉強してきても毎回、細かな修正は必要です。それが今日のような作業になるのです。この作業をする事で、また次、同じ生地で似た仕様をやる時にはノウハウがたまっているのです。

より良い、より「追い込んだ」製品を作るため、日々、作業をしながら勉強を続けています。

Trousers+Jeans = Troujeans



Buckle Back Trousersを作って以来、やはりトラウザーズのシルエットに体が慣れて、ジーンズ登場回数が減ってしまいました。

昨年までは、ジーンズ+シャツ+ジャケットが好きでいつもやっていたのですが、Buckle Back Trousers、そして、Army Officer's Trousersの登場で、いよいよトラウザーズ系を多くはくようになりました。

やはり、脇線がまっすぐでは無い事、さらにダーツを使ってヒップにゆとりを持たせることができる事がポイントです。

だったら、トラウザーズのシルエットを持ったジーンズを作れないか?
と言う事で、トラウザーズのダーツをジーンズのヨークに展開出来ないか検討中です。

で、ダーツをヨークにしてみたのですが・・・う~ん、なんかこのままやってもレディースのジーンズとかでありそうな形になるな。




左がダーツをヨークに切り替えたところ。
真ん中が、そのダーツ寸法を少し、身頃側にもふりわけたところ。
一番右がそれを、曲線で引き直したものです。

お互い、カーブ通しを巻き縫いは出来るのだろうか?ちょっとパンクが怖いですが、この程度なら量産工場のうまい人ならやってしまいそうな気もします。

ただ思いだして見れば、この手のシルエットのジーンズは、たいていヨーク・身頃のはぎがインター片倒しでした。



身頃とヨークがくっついたとして、今度、ウェストのカーブにまっすぐな帯がつくのか???

そりゃ、カーブベルトにするなり、平でつけるなりすれば、なんとでも成るけれどそれでは意味が無い。ユニオンなりカンスペなり、帯つけでしっかりつかないと。


無理にヨークにこだわらずに、デニム生地で、後ろポケットをパッチに。
フロントのポケットをLポケにすれば、それだけでもジーンズらしくは成るような気も・・・

要するに、デニム生地ははきたい、でも脇がミミのジーンズのシルエット制約を受けたくないというのが出発点だったはず。

そもそも、脇線が曲がっている以上、巻くしかないわけで、だったら、後ろのヨークにそこまでこだわらないでも良いのかもしれません。

はたして、魅力ある新しい製品は出来るのか?試行錯誤は続きます。