次のデニム検討中

タイミングがいつになるかまだ分からないのですが、次のロットのデニムを作成中で、そのうちの1ビーム(12-3反程)を防縮加工を入れようと検討中です。何をするか・・・そう、フロントジッパーのLot 802系です。品番は802 Zにでもしようかと思っているのですが、悩んでいるのが防縮・スキュー(ねじれ防止)・毛焼き、を全部やるか、それとも防縮で止めるとか、毛焼きはしないとか、それで行くか。候補は・・・

・防縮のみ
・防縮/スキューのみ
・防縮/スキュー/毛焼き 全部乗せ

505なんか見ても、結構ねじれてるので防縮のみかな・・・
(ただいま、児島の有名人TCB先生と話しても、先生も同じご意見でした)

これがビーム。
織機にかかる寸前の状態。糸の太さによりますが、WORKERSの場合キバタで12-3反
ただ、TCB先生も言われてましたが、防縮の入った生地でジッパーを使ったジーンズは、いわゆる501タイプ(キバタ・前ボタン)より値段が高くなります。理由は

1.生地代が高い
生地が1割近く縮む分、それだけでメーター当たりの生地単価が1.1倍になる。さらに、防縮という工程が増えるので、その分も高くなるので1.1倍以上に高くなる

この生地代問題は、若干要尺(一着当たりに使う生地メーター)も減るのですが、その要尺が減る以上に生地単価の上昇の方が大きいのです。

2.ボタンよりファスナーの方が高い
単純な話でボタンよりファスナーの方が高いのです。特に我々が好きな「ビンテージを模したファスナー」は非常に高い。

WORKERSは正直価格なので、おそらく前ジッパータイプを作った時は、かかるコスト分は通常の前ボタンタイプの802より値段は上げます。TCBさんも
「そのあたり説明してもらえるとありがたい!」
と言っていました。彼も説明すればよいのに、どうもこの辺りは業界の慣習が抜けきってないみたいです。(501タイプが最高価格で505タイプはいっかく下みたいな、変な常識)

WORKERSの核になる要素、アイビーとかトラッド。その分野ではフロントジッパーのジーンズはコーディネートの重要要素の一つであることは確かです。(とTCBさんに指摘されました、さすが乗せるのがうまいな)