5月受注・8月納品予定、久しぶりに作ったレイルロードジャケット(カバーオールですね)
色が落ちているのは、4-5年前に作って自分で着ていたもの。
生地はどちらも同じ、ヨコ糸にブラック系の色糸を使ったBlack Back Denim。
加工などせず、単純に着ては・洗ってを繰り返した一枚。
袖口や腰ポケット、胸ポケットのステッチ周りとどこにも立体的なアタリ・色落ちが見えます。
これは、こうしようと思って作ったものでは無く、昔とできる限り近い仕様で縫った「結果」生まれたもの。
たとえば、袖口は表カフスという仕様。袖口だけ生地をヨコに使い、さらにその生地の裏には幅の太い巻き縫いが走っています。生地の縮み方向の違い、巻き縫い部分が吊れて立体的な皺が生まれています。
腰ポケットの皺は中に入れたスレキの縮率が表生地と違うから。
胸ポケットのこれも独特なステッチ周りのアタリ、デコボコ。二本針、そして綿糸を使って縫っている為。
ある意味「レプリカ」的作りですが、単純に昔の物を真似たいというのではなく、私がビンテージのカバーオールを見て「立体的でいいな」と感じる部分。これを再現しようとすると、自然とその作り方を真似ることになったためです。
こういうミシンで、こういう生地で、こういう縫い方をしている、それがワークウェアであり、それが結果としてビンテージで見られるような良い雰囲気を醸し出しています。