中島みゆきじゃないですが、タテ(経)糸とヨコ(緯)糸の話です。
来秋冬で使うHeavy OX。
オックスは通常、タテ糸2本、ヨコ糸2本づつ引き揃えして平織にしています。
が、このヘビーオックスは生地厚・重さを出すためにタテ糸の本数を1本多くして三本にしています。
最近、どうやら老眼も始まったのでメガネをしても、裸眼にしても見えません。
そこで、ルーペを使うのですが、WOKRERSでもたびたび登場するインチメガネを使います。
1インチ(2.54センチ)角が下にあり、糸の打ち込み本数を数えるのにも使えます。
下の写真はルーペ越しに撮ったもの。真ん中あたりしかピントが合いませんでしたが、色糸がタテに3本、白糸がヨコに2本、これが1対1で交差しているのがわかります。
生地というのは、極論すれば平織・綾織・朱子織(サテン)の三種類しかありません。
特に、平織に至っては1対1の組織はそれ以外、組み合わせようがないのです。
ないのです・・・が、この糸の引き揃えで厚みやざっくりした風合いを出したり。
その糸も、どんな綿を使って、どんな太さで、どんな染め方で(綿で染める、糸で染める、生地になってから染める)と考え出すと無限の組み合わせがあります。