Pattern Making


GWこそ仕事ということで、型紙を修正しています。

先日作ったサンプル型が今日から工場で縫製に入りました。 

後ろ身頃のダーツ、ちょっと厳しいかな?と思いつつ、ヒップに適度なゆとりを残したかったのでダーツをかなり太く取っていました。
以前作ったBuckle Back Trouserではダーツを長く取る事でダーツ分を分散していたのですが、今回はデザインが違うのでそうもいかず、非常に太く短いダーツになっていたわけです。

サンプルを縫っているKさんから「さすがにダーツが急すぎて生地がおわん状になってしまい玉ぶちが難しすぎます。」とのこと。

ならばということで、ほんの少し脇・後ろ中心で8ミリづつ取り、その分ダーツを少なく。
この左右8ミリの根拠は、Buckle Back Trousersではバックポケット部分で1.6センチのダーツがあった事からです。


ポケット位置で1.6取っていたのだったら、ウェスト位置で0.8×2=1.6取ったとしてもまだポケット位置ではゆとりが残ると。
言葉で説明するのは難しい。

わずか数ミリの話なのですが、これにより履き心地が変わり、縫える縫えないも変わる。
いわゆる「安全な範囲内」で型紙を作れば、こういった縫いながらの修正をしなくても良いですし、量産の事を考えなければ最初の型をそのまま通す事もできます。

でも、私は量産に問題が無い範囲で、自分なりに型紙に特徴や工夫を盛り込みたいのです。
ギリギリを狙うというか、そういう事をするからには、縫う人の意見を聞いてフレキシブルに型紙を修正しながらサンプルを作らないと駄目です。

以前作った裾ラウンドのシャツもどの程度のラウンドであれば三つ巻きが出来るか、縫い場のおばちゃんと試行錯誤しながら型紙を作ったのを思い出しました。

やっぱり、こんな作業をしている時が一番楽しいです。