Making Trousers





トラウザーズの型紙を作っています。
生地は、以前も使ったヘビーウェイトのコバートと、新たに作ってもらったストライプ生地。

どうしても、この手のコバート、ストライプで作ったトラウザーズが好きです。
ただビンテージは高い、そもそもストライプの綿というとほぼ皆無です。シルエットも良いとは言い難い、やたら太い、股上の深い物が多い。

以前も作り、その時はオリジナルの雰囲気を残し気味のシルエットにしましたが、今回はもう少し「しゅとした」物にしたいので、Buckle Back Trousersを元型に作っています。
最近、Buckle Back Trousersを良くはいていて、改めてあの型のヒップに適度なゆとりがある雰囲気が気に入っているからです。

昨年生地屋さんに「何か企画の参考になるものはありますか?」と聞かれたので、手持ちの古い見本帳をお見せしました。一見プリントのようですが、これは織物です。

見本帳はERWIN COTTON MILLS。たまに古着でもERWINのラベルがついた服を見ます。
Burlingtonに吸収され、さらに売却され生地製造自体は終わってしまっています。

それにしても、トラウザーズの型紙はパーツが多い!
ビンテージは、おそらく上手くロール状の部品を作ったり、共通パーツを使って部品点数を減らしたりしていたのでしょう。これを今もやろうとすると無理があります。
というのも、いつもトラウザーズしか流していないラインであれば、効率を優先して部品を共通化したうえで、一部の部品を後から切ったり、形を曲げたりして縫う事も出来なくは無いのですが、今は、今日はジーンズ、明日はトラウザーズという世界です。

きちっと型紙で表現してあげないと間違えるので、型紙の点数が増えてもいたしかた無しです。
これからグレーディングも待っているので気が重いですが頑張ります。