Work in progress




4月の秋冬展示会に向けて製品を作り出しています。

来季は、オリジナルそのまま・・・ではなく、それをいかに着やすくするか。
好きで買った古着も、いざ毎日着るか?と言われれば、昔のように着られなくなってしまいました。

重い、袖の通りが悪い、袖が太い。理由はいろいろですが、こういう部分を少し解消しつつ、でもオリジナルの持つ雰囲気は消さないように。

古着が好き、アメカジが好きと言う人が「こここうなってるから着やすいんだよ」と言ってもらえるような服を目指します。


と、マチも未来を見据えています。

な、マチ、一緒に頑張ろう!
でもこれ以上ソファをボロボロにしないで・・・


4月納品分より・・・Messanger Bag



いつかは作ってみたかった、本職のバッグ屋さんで作るバッグ。
http://www.e-workers.net/store/201304/ie1.htm

一番の難敵はパーツの多さと、革のパイピング。

革のパイピングまで、イタリアバダラッシの革を使っています。あのHAVERSACKの底に使ったものと同じ。さすが本職、綺麗に縫えています。

今回は初めてビニモという化学繊維の糸を使いました。値段も値段なので、少しでも長く使ってもらいたいこと、さらに革の場合、縫い終わりの糸始末に熱とノリを使うのが一番安定して仕上がりです。
この熱処理は化学繊維糸ならできますが、綿だと燃えて消えてしまいます。

じゃぁ、綿はどうするかといえば返し針するぐらいしかありません。
すべての個所の糸を残して手縫いで止める方法もありますが、現実的ではありません。


ストラップ部分は、おなじみのブッテーロにさらにオイルを入れ込んだマレンマというもの。

フラップ付きは普段使いの荷物、たとえばパスケースとか携帯をどこに入れるか?という問題があります。
今回のバッグは、通常はフラップの金具は止めずとも口がそう簡単には開かないように脇のマチが上に行くにしたがって少し狭くなっています。

さらに、中に小物入れ用の部屋を作る事で対応しています。

といろいろ言っていますが、自分自身、一泊の主張はこのバッグが一番使いやすく、だいぶ使っていたものも傷んで来たので作ったものです。

表地・裏地ともにパラフィンダック、持ち手も付けて使いやすく。
お値段は張りますが、ぜひご検討ください。

テーラードクロージング


と言ってよいのかわかりませんが、ほとんどがBrooksの既成品です。

もうすでに、今年の秋冬の企画が始まっています。
次回は1904 Jacketをフランネルかメルトンで作ろうと計画しています。

1904 Jacketで毎年考えているのが芯。
ウールの製品全体に言えるのですが、現代のウールは昔ほど固く・重いものが少なくなっています。

Prisoner Coatで使った二重織りメルトンはかなり厚かったですしハリもありましたが、ああいうのは少ないですし、決して「着やすいか?」と言われると着やすくはありません。

そうなると、適度に芯を入れる訳です。正直、昔は芯が嫌いでほぼ入れない、入れても藁(ワラ)だったり、ごく薄手の接着無しのシャツ芯を入れたり。

ただ、もう少しジャケットはジャケットらしく、芯を入れないカバーオールなどはそれらしくと、そのもの「らしさ」を表現してくなってきました。そこで今年の1904 Jacketではある程度ハリのある毛芯を使ってみました。

最終的に「どう作りたいか」であって、正解・不正解では判断できない世界です。
単純にBrooksの真似をしても、それはBrooksにかなうわけはないので、その中からWORKERSの製品にも転用できるような要素を勉強するというか。

また、いわゆる「オーダーメイド」や「ハンド」の洋服のように、多数の芯を重ね、ハンドステッチで止め芯自体を形作り、さらに表地とも手で止める(芯すえ)、これをやろうとしているわけではありません。
世の中には、既成品でもできる限りこのような始末をしているものもありますが、個人的にはちょっともったいないかな?とも思います。せっかく、そこまで手をかけるならばオーダーのようなさらに嗜好性の高い製品に利用したほうが似つかわしいと。

話がそれましたが、WORKERSでは、既成品として価格・風合いのバランスが取れた仕様、そのものに似つかわしい仕様を選ぶようにしています。
そのためには、とにかく既成品をたくさん見る事、そして買って一部を壊して中を見る事だと思います。

4月納品分製品・アップしました

お待たせいたしました、新年第一弾、4月納品分の製品を更新いたしました。

納品は先なので、ついに真冬まっただ中に短パンのご提案という、お客様にバイヤー並みの悩みを強いる事になってしまいました。

が、その分余計なものも買わないで良いよう、じっくりとご検討ください。

http://www.e-workers.net/store/201304/top.htm

では、今回のラインナップのご案内第一弾。







Classic Work Shirt。
インディゴ染めに抜染、さらにプリントをする「着抜」と呼ばれる技法で作ったオリジナル生地。
これをシャツにしてから、さらにブリーチ+オーバーダイ(薄く染めています)でさらに古い雰囲気にしたもの。

雰囲気抜群ですが、やはり強度はOWに劣ります。長く着たい方はOWを。

そして、久しぶりに綿・麻の黒染め+抜染ストライプでも。この生地で、ここまでベーシックな形を作るのは初めてです。

クラシックと名がつくように、五角形のポケット、貝ボタン、裾のカッティング、細いヨーク、二枚になった袖、さらにその袖同士をとても細い巻き縫いで縫い合わせ。といったように、古いワークシャツで良くある仕様をてんこ盛りしています。




Lot200とLot206。
私にとって思い出深い、Lot200。初めて作ったのは2007年なので早6-7年も前になります。
WORKERSで物作りを始められるきっかけになった品番。

Wabash、Shadow Stripeでのこの形は今回で一度休みます。
思い出深い品番ではあるのですが、だいぶメジャーになってしまったのでそろそろ休んだ方が良いのかなと。

最後を飾るにふさわしく、袖口もK&T H MFG Coとシンプルなヘッドライト風の刻印ボタンに。
菊穴は本菊穴。

考えうるベストの仕様です。

フェブインターナショナル/Lot808全サイズあります(した)



http://item.rakuten.co.jp/smaclo/10008558/

これまた奇特な取扱店様で、フェブさんにLot808を全サイズ扱っていただきました。
が、サイズ40は売れてしまったようです。

高円寺にお店がありますので、ぜひ実物をご覧いただき、ご試着ください。で、気にいったら買ってください。(自分のお店じゃないので、試着だけとは言えません)



Lot808は、洗い前のパターンサイズを記載しているので普段32の方でも34、もしくは36でないときついという手間のかかる製品です。
生地も当然キバタ。出荷しているものは、ワンウォッシュしているのでこれ以上小さくはなりませんが。

そこそこ細めのシルエットで、いわゆる我々が昔あこがれたような自然なムラ糸。
リベットは打ち抜き・つぶし、場所により縫製糸を変えています。

いわゆる「レプリカジーンズ」の作りこみがありつつ、シルエットを現代に通用するものに。
リベットや、小股のステッチワークでWORKERSらしさ(ワークウェアの名残)を表現しています。

まぁ、小難しい事を書いていますが、何にでも合わせやすいジーンズではいていると自然とこんな感じの良い色落ちになります。



今年もジーンズは作る予定ですが808は作りません。

横浜・Rhythm


着こまれたポルカドット。ここまで来てもかっこいい・・・







あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。


12月に横浜のリズムさんへ行ってきました。
http://rhythmyokohama.com/?mode=f2

WORKERSを全商品取り扱い頂く、奇特な取扱店様です。

それをこちらがかえって心配していたのですが・・・実際にはいろいろな商品と組み合わせられているので「そうか、これなら妙に濃すぎないな」と安心しました。

ご覧の通り、過去の商品もいろいろあります。メーカーとしては、自分の商品が一堂に見られてうれしい反面、「早く売れてくれ!誰か着て!」と中々胃に悪い光景です。

お近くのお客様はぜひ一度、足をお運びください。かわいい子(ワン)が店番しています。

丁寧な仕事


毎度、少ない量でも丁寧に仕事して綺麗に梱包して返してくれる金型屋さん、ありがとうございます。

革の型抜き、だいたい自社でやっているのですが、長いものだけは設備を持った業者さんにお願いしています。

というのも、長い型の場合、一度では打てないので、二度・三度と金型を打ちます。
それを何百回と続けていると・・・


ご覧の通り、金型が弓型にそってしまうのです。こうなると使えません。

それでも以前は、量も無いので外に頼むのは申し訳なく、なんとか小さい抜き型機(クリッカー)で児島の刺繍屋さんに無理言ってお願いしていたのです。

で、いよいよ自社でも抜き型機を入れたいとなって、その児島の刺繍屋さんの紹介で名古屋の金型屋さんに行ったのが・・・去年?おととし?

やはり、長尺は自分の所で出来ない事に変わりが無いので相談すると「いいですよ~、うちでやりますから」と。申し訳ないと思いつつ仕事をお願いすれば、毎回この仕上がり。

お金を払うのだからと言えばそれまでですが、やはり、良い取引先、工場さんは金額の大小にかかわらず良い仕事を返してくれます。
だからこそ、少しでも多く仕事をお願いできるよう、メーカーは無い頭絞って必死で企画するのです。


こういうちょっとした話も、もし私が全部「カバンメーカーさんにお任せ」してたらわからない事です。

先ほど紹介したバッグは、ついに「カバンメーカーさんにすべての作業を任せた」仕事です。
それでも、自分で曲がりなりにもやっていたからこそ、金型数が多い事、厚みが強すぎて形にならない部分の修正、そういった話がすんなり理解できるのだと思います。

できる限り自社で、そのうえで物を作る難しい部分、コストのかかる部分を見極められるようになってから、改めて外でお願いする。そうすれば、物を作る勘所がわかって良いものができるのではないかと思うのです。