WORKERSのスウェット

 


WORKERSのスウェット生地。

別注で編んでもらっていて、表7/中30/裏30。

がちがちに詰めて編んでさらに起毛。綿100でここまでしっかりしたスウェット生地、既製品ではどうしても見つからずに編んでもらいました。

最初にこの生地を作ったのが2016年。もう9年も前。
当時は、まだタイトフィッティング気味で、この生地を活かす型紙が作れず。結果、売れ行きが悪く3年でフェードアウト。



素材は抜群、形崩れしない、でもしなやか。分厚くて暖かい。

2022年の秋冬に再チャレンジ。現代の、ある程度ゆとりのあるサイズ感にしてみると・・・売れた!!!

さらに、2023年に後付けパーカーを作って大好評で今に至る・・・という品番です。

写真は今年のフルジップカーカー。袖口にかわいいWワッペンも追加。
フルジップ、最初のチャレンジの時も作りました。が、とにかく袖が今からすると細い。

一枚で着るなら細い袖もすっきり見えて良いのですが、シャツの上に着ようとすると着づらい。

そこで、令和最新版は袖全体を太く。特に、肘あたりを太くすることでシャツの上に着やすく、パターンを変更しました。


こうやって、何回かトライして継続して作れる=ある程度の数が売れるようになる品番もあれば、何回やってもダメというものもあります。

FCニットやハイゲージニット、あのあたりは工夫しても中々難しかったです。


WORKERSも法人化して早15年目。製品の販売を始めたときからだと19年になります。

毎回、展示会サンプルが出来上がると本当に嬉しい。それが一堂に並ぶ展示会の光景、半年頑張ってよかった!と感じます。

でも、自分としては

「あの品番は継続して作れるところまで持っていけなかった」

「この品番は、今の世の中では価格が高くなりすぎて作れなくなってしまった」

と、悔しかった記憶もたくさん。スウェットはそんな悔しさから再チャレンジして、望外の結果が出た、私にとって思い出深い品番。

という事で、来年は最後の砦、スウェットパンツをやってみよう!と型紙をまさに今、ひいいています。果たして、思った通りの物が作れるか?試行錯誤が続きます。