撮影完了・展示会準備は続く







 追加の撮影も終わってデータはすべて出来上がり!前回のモデル撮影では撮影しきれなかった全製品を写真に収めます。

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アップだけでなく三面図もこの時に撮影。採寸結果と照らし合わせて、グレーディングのとき、この三面図を見ながら微調整も行います。

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コートも良い、カットソーもいい、もちろん布帛のシャツやジャケットも良い。我ながら、よくできたと思います。が、自己満足かもしれないので結果が出るまで一喜一憂しないように。でもよくできたと思うな~、我ながら。こうなると、もう来年何作ったらよいのか不安になる瞬間もありますが、次に作る時は作る時で新たなアイデアはわいてくるものです。

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昨日も、22SS、来年の春夏で作る製品をだいたい一覧にまとめました。まとめるの自体は、1-2時間でできるのですが、それまでに約半年頭の片隅に常にあります。もっと言えば、一年中、春夏秋冬の服は常に頭のどこかにあり、時々で「この組み合わせいいな」とか「この仕様をこれに組み合わせたら」とか、メモしたり、写真を残したり。そういう普段の積み重ねがあるから、最後のまとめは1-2時間で出来上がるのです。

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昔はこんなこと出来ず、毎月1品番、何を作ろうか?どういう型紙にしようか。もっと長い時間をかけて悩み悩み作っていました。毎月繰り返すのが訓練になり、毎月1品番が2品番になり。毎月企画していたのを、半年分するようになり・・・といった風に一段づつできるようになってきたつもりです。

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という事で、今目の前に展示会でお見せする製品は実は半年以上前に自分が欲しいな、見てみたいなと思った物。それがやっと、まとまった形になるのが展示会です。たかだか、服を何着か並べて見せるだけなのですが、そんなことにも物理的に作るのに時間もかかるし「まとめられる」ようになるには、人間自身がそれをできるようになるための鍛錬の時間が必要なのです。楽しんでいたので、鍛錬とは思っていませんでしたが。言葉にするなら・・・う~ん「必死」。必死で自分が何を作りたいのか、何なら他に負けないものが作れるのか。どういう工夫ができるか、常に必死で考えて来たなというのが本音の感想です。

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40過ぎると「30代は楽しかったでしょう?」と聞かれることがあります。その答えも「必死だったので、楽しいもつらいも、感じなかったのか。覚えてないのか。とにかく、必死だったなという印象しかない」です。そして、相変わらず今も目の前に仕事には一生懸命です。という事で、明日は展示会レイアウトや、お見せする参考資料のキャプションなどなど・・・まだまだ、仕事は続きます。