木屋町サンボアでSilk Star Dot Tie


木屋町サンボアのリョウ君。以前からWORKERSのニットタイをご愛用いただいていて、今回はシルクのスタードットを。無理言って営業前の一瞬を撮らせてもらいました。

ネクタイ、「WORKERS」ですから、仕事で使ってもらうとより映えます。

私自身、お酒を呑むようになったのは20代後半。最初は、知人が倉敷でたまにバーに連れて行ってくれて。そこから、泊まり出張がある時はその地方のお店をちらほら回るようになりました。

木屋町サンボアもそんな中で出会ったお店。とっかかりは、池波正太郎のエッセイで木屋町ではなく寺町のサンボアの事が触れられていました。次に山口瞳のエッセイを読むと今度は祇園のサンボア。調べてみると、京都にはもう一軒、木屋町にもある。それならばと、出張終わりに一晩ですべて回りましたが・・・最後に行った祇園の帰り道にiphoneを投げて割れるぐらいには酔っぱらいました。

そんな風に三軒回っても、次から足が向いたのはこの木屋町サンボアでした。リョウ君のまじめさも良いし、今は亡き先代のマスター、リョウ君のお父さんがまたいい人だったんです。一緒に飲みながら、でも、遅い時間に行ってて私が酔っぱらってるのわかると「今日は終わりです」と帰らせてくれたり。

短絡的に考えれば、一杯でも多く飲んでもらえば売り上げになります。でも、そうやって気持ち悪くなるまで飲んでしまえば来てくれたお客様は楽しいはずがない。自分が作った飲み物はおいしく飲んでもらいたい。マスターが何を考えて、あの日にああ言ってくれたのかは今となってはわかりません。ただ私自身も少ない機会とは言え、お客様に営業するときには「楽しいぐらいでやめておきましょう」のスタンスを取るようになったのは、目先の事じゃなく、お客様の事を考えるあの時のマスターの態度だよなと思い出します。