Creole、いろいろな意味はあるのですが、私にとっては、Jelly Roll MortonがCreoleであるというところから話が始まりました。
Jelly Roll Morton 私が一番好きな作曲家であり、ピアノ演奏家 |
モートン弾きは数居れど、私が一番好きなのがTerry Waldoさん。御年、72歳。
さすが、ユービーブレークの舎弟だっただけあって、ニューオリンズの初期ジャズっぽいラフさがあって、一番好きなのです。
二年前にニューヨークに行った時も弾いているバーまでは行けましたが、いっぱいで入れず。
入れなかったDead Rabbitの二階
今度こそ!と、今回はTerry Waldoご本人のサイトに登録してスケジュールをばっちり押さえてDead Rabbitとはまた別のRum Houseというホテル併設のバーへ行ってきました。
タイムズスクエアすぐ近く。 |
奥のカップル、どいてくれ!!!と念じましたが通じませんでした |
しばらくすると、上にある壺におもむろにお金を置くMr Waldo。これはリクエスト出来るな・・・と思い、50ドルと共に「Mortonなにか弾いてください!」と頼むと「Jelly Roll? What tune?」と聞かれたので、もちろん、King Porter Stompを。そう、数年前に作ったKing Porter Jacketの元ネタです。
この後Tiger Ragも弾いてくれて「今まで聞いたタイガーラグで一番」と伝えると「Exactly!!!」と返してくるあたりも、もう、かっこよすぎてしびれました。
もちろん、ジントニックいっぱいで済むわけも無く、オールドファッション、ニューヨーク、オールドファッション、オールドファッション・・・翌日は死んでました |
演奏は続き、ピアノソロからバンジョー、トランペット、トロンボーン、クラリネットと15分置きぐらいに人が増えていきます。一時間も経つと全員がそろう。このスタイルも、聴く側を飽きさせない良い工夫でした。
このお店、超カジュアルなバーですが、飲み物もまとも。お店も、ちゃんと演奏聞きに来ている人あり、普通にバー使いの人あり。弾いてる側も、ちゃんと聞かれてるから気合入っている。あと、バーテンダーのお兄さんがWaldoさんと仲良さそうに演奏準備手伝ったり。言う事なしの環境でした。
こないだはあそこで聴いた・・・とか言いながら演奏を聴きに来てたご婦人達 |
私は正直「ジャズバー」とか行ってまで聴くのはしません。なんか気恥ずかしくて。そうじゃなくて、普通のざっかけないバーで普通に弾いてて、それを「いいな~」って思う。そういう演奏なり、視聴環境が好きなのです。このRum Houseはまさにそれでした。
さすがに呑みすぎて今にも倒れそうだったので、最後は「また水曜日に」とMr Waldoに伝え、ホテルへ戻りましたが・・・翌日いっぱい起きることが出来ませんでした。