グレーディング
クルーザーベスト、38がマスターサイズ。
これは変更無しで、サイズ40/42と大きくするグレーディングで微調整をしました。
その1、カマの深さ。これは今まで38から40/42でも変化させていませんでした。
そもそも、マスターサイズ自体、道具服としてゆとりを持って作っているので十分な深さがあると判断していたためです。
が、ご購入者様から「アームがちょっときつく感じる」と言われ、その方の体系を見ると、横だけでなく縦というか、体全体が大きい方でした。
私のように、横には大きくても体の作り自体は普通体系には今までのグレードの方が体に合うのですが、ここはカバー率を考えて今回、40/42に向かって0.8づつカマを大きくしました。
わかりやすく、上では2サイズグレードした42サイズで旧グレーディングと新グレーディングを比較しています。
カマ深の寸法が変わっているのがわかります。
その2、ポケット位置を着丈に合わせて下げました。
今までは、カマを動かさない分、カマ底の位置からポケット、ここが一定に成るようにグレードしていました。
今回、カマも下がるのでそれに合わせてというとちょっと違うのですが、脇の裾部分に合わせてポケットを下げてみました。
グレーディングは多くのお客様に成るべく合ったフィッティングをしていただくためにとても大事です。
原則として、たとえば
「裾を細く作ったものは、小さくするときはあまりに小さくすると入らなくなるからあまり変えない。大きくするときは、見た目を変化させてでもカバー率を上げたい、ゆとりを持たせたいのか、それとも、タイトフィットな製品だ!としてあまり大きくしないのか」
といったように、マスターサイズがタイトなのか、それともルーズなのか。それをそのまま残すのか、逆に、体系に合わせて変えるのか。
これを、一品番づつ考えて動かします。