Tシャツの上に1枚で。 |
こちらは中にBDを着て。 BDの羽襟ボタンは外した方が収まりが良いです。 この写真はボタン止めたままだったので、ちょっと首が窮屈に見える |
お待たせしました、昨年から作り始めていたセーターのグレー色がやっと出来上がりました。
http://www.e-workers.net/store/stocks.htm#knit
グレー色、現行ミリタリーのフォッリジに近い、シルバーグレーともチャコールグレーとも違う、良い色です。
もともと、オーガニックコットンのスーピマ、超長綿の糸が糸メーカーさんの在庫品ではない。そのためニット屋さんが作るタイミングで一緒にWORKERSも作ります。そのため、新しい色をといってもそう簡単には作れないのです。
では、なぜその糸が在庫品で無いかというと・・・これは経営的な問題でもあるわけですが、端的に言えば「そんな高級な糸、在庫してもバンバン使う人が居るわけがない」なのです。
先日、このセーターを作っている社長がWORKERSに来てくれましたが、まぁマニアックなのです。やるなら、とことん良い物作りたい。で、その感覚で社長はレディースを作っているのですが、私はメンズ。レディースより糸本数を増やしてもらって、よりがっしりと。さらにリンキングも少し深くすくってもらって、ここも強度命にしています。
リンキング工場に行ったとき「多少ごろついても良いから二目は入れてください!」とお願いしてきました。 |
製造ロットの話・・・
生地を織るにしろ、染色(糸を染めるとか、生地にしてから染めるとか)にしろ、すべて「製造ロット」があるのですが、その中でも糸はそれなりの量が無いと作れない物なのです。ニット系の糸は単価がちょっと高い分、まだロットは少ないのですが、ジーンズの糸。あの綿からやってるやつは強烈です。デニムの反物にして80-100反程度(セルビッジジーンズにして約1600-2000本分!恐ろしい・・・)は一気に糸が出来上がります。もちろん、インディゴデニムだけじゃなく、ホワイトやブラックにも使うのですが。
WORKERSでも、何も糸から作らないでも使いたい生地があればそれを使います。うちが単独で別注するよりも、生地メーカーさんが作った物の方が、ある意味でたくさん流通させることを考えるからベーシックというか、品質は中庸、使いやすいケースが多いのです。
それでも、中にはジーンズのように綿からこだわりたい品番、このセーターもそうで、毛羽が立ちづらい糸を作る為に超長綿でかつコンパクト紡績(糸の毛羽を巻き込む)にしたり。
ちなみに、糸の毛羽が作業により、加速度的に増える話はこちらにあります。
http://eworkers.blogspot.jp/2016/08/cotton-cardigan-navy.html
私も、感覚的に
「毛羽が少ない糸は着ていても持ちが良いよな」ぐらいに思っていましたが、データで見せられるとその感覚が事実だと良くわかりました。