Mills 機屋

先日、現在進行中のチノ(Workers Officer Trousersでおなじみ)と、17SSの生地を探しに井原方面へ行ってきました。

岡山でも広島との県境。私が、今の仕事場の場所を決めた理由の一つが、井原へのアクセス。児島からだと1.5時間近くかかるのですが、WORKERSからだと1時間弱。
逆に、児島へも1時間弱。

南は児島、北は津山。東・・・はあまりいかないのですが、西は福山あたり。このあたりまで1時間少々でいける、ある意味真ん中なのです。


緯糸(ヨコ糸)は複数かかるようになっています。広幅織機なので、シャトルは無く、エア(空気)等を使って緯糸が走ります。
他にも写真を撮ったのですが、ことごとく公開NGでこの機屋さんはこれだけです。



一件目は、経糸インディゴ系の機屋さん。
そう、一口に「機屋」と言っても、インディゴ系と白糸系は建物が別だったり、そもそも会社自体が別だったり。

というのも、生地を作る作業はどうしても綿がある程度は飛びます。
出来る限り飛ばないようにはしても、完全に0にはなりません。

そんな時に、横で白生地を織っていると、わずかなインディゴの色がついた埃でも不良品になってしまうからです。

この工場さんでは、来春夏に使うシャンブレー、少し厚手の物を探しあてました。
いつもつかう5オンスよりは厚い、でも10オンスまで行くと厚すぎる、その合間で、また色合いも「こういったもの」と探していたのですが、さすがインディゴ染めメインの生地屋さん。色のトーン、厚みも様々に作ってくれています。
このあたりは餅は餅屋、という世界です。

企画メーカーとしては、こうやっていろいろな現場を見せていただいて「ここはこういうものが得意だな」というノウハウを蓄積していきます。
これが、次の企画の時に「こんな生地・・・そうだ、あそこだ!」と、ある程度アタリをつけて生地を探せるわけです。また、そうやって探しているうちにその生地屋・機屋さんから「これを少し変えてこうしてみたんだけど」といった事もあります。
こういった、コミュニケーションから最終的に「WORKERS」として作る製品がブラッシュアップされていきます。