縫ってみないとわからない


来年の秋冬は久しぶりにステンカラーを作ります。
ジャケットの上に、ハイネックの上に。ざっくり着られるステンカラー。
以前作ったものはフード付きや、月腰切り替え。今回は、ビンテージのLondonfogなんかである台襟付のデザインにしています。

ビンテージを見てみると、伸縮性の無い生地なため切り替え線がかなり極端な線をしています。台襟は首に沿うように。でも、羽襟は寸法が不足しないように。

身頃の首回り自体、テン巾(前から見た時の首の巾)も広く、アウターとして作られているので台襟は首に沿わせていかないと襟が抜けてしまうからです。

で、さっそくこの形を元に仮縫いしてみると・・・



襟自体は綺麗に返り、台襟のボタン関係も間違いなし。
ただ縫ってみてわかったのが縫製仕様について。

当初、普通のカバーオールのように表・裏を作って最後に台襟で始末を考えていました。仮縫いはちょうどそれに近い縫い方なので縫ってみると・・・身頃の襟ぐり、台襟のカーブが中々きついので難しい。

良く考えれば当たり前で、カバーオールの台襟は時に二本針でラッパ(金具)を使って縫うこともあるようなまっすぐの襟。あれはつけやすくとも、カーブとカーブを同じつけ方はとてもやりづらいのです。

こうなると、N-1でおなじみの先に襟を作って身頃に流し込むという方法がベター。実際実物を見ると・・・やはりそう成ってます。
やはり、何年やっても古着から学ぶことは多いです。