16SSの生産が始まり職出しに追われる日々です。
「職出し」という言葉。自分も工場に入るまで知らなかったのですが、メーカーが工場に仕事を依頼する作業、全般に使われます。
この「職出し」。いかに後工程でスムーズに作業が行えるよう手配できるかがポイントです。
良くあるのが、表地はある、パターンもある、裏地が無い!!!とか、裁断は出来た、縫製始めるのに・・・ファスナーが無い!!!とか。
自分自身、工場に居たころそういった仕事を受ける側として、段取りがいかに大事か身に染みていました。なので、自分が仕事を依頼する側に成ってからは
①職出し日には生地・パターンはすべて揃って明日にでも裁断できるようする
②部品はそこから20日以内に、すべてまとめて工場へ出す
を目標にしています。
良くあるのが、数は出た、でも裁断(スタート)できない。次に多いのが、部品が多数の仕入先からポロポロと工場に投入され、依頼したメーカーでもどこまで部品を出していたかわからなくなる。
情けない話ですが、中小のメーカーはこういう基本が出来ていない場合が多いのです。WORKERSはたった一人の、超ミニマムメーカーですが、これら基本を守れるよう、日々努めています。
納期を守る為はもちろん、本来段取り良くやればその工場が100縫えるところ、メーカーの段取りが悪いとそれが80にも70にもなるのです。
そうなると、工場にも、当然商品を待ってくれているお客様・卸先様にも。さらに、工場が他に受けてるメーカーさんにも。皆に迷惑がかかるのです。
厳しい言い方をすれば「段取りの悪いメーカーはMade in Japanを無くそうとしている」とすら思います。
と、珍しく暑苦しい文章を書いてしまいました。