まったくの新型ではありませんが・・・FWサンプルの一型目ができました。
何回やっても最初の一型は緊張するものです。
ご要望を多くいただいたので久しぶりにPrisoner Coat登場。
ただそのままではなく、サイズ感を微調整しています。
具体的には、中にシャツ+シャギー系ニットかスウェットが着られるくらいの寸法。(裏付ジャケットは無理です)
この数年、型紙の蓄積ができて、すべての型紙のカマ/AH/袖幅/肘幅/袖口幅/肩傾斜 といった寸法をデータ管理するようにしています。
そうなると、徐々に徐々にですが「この寸法、傾斜ならこのフィット感」というのが経験則で見えてくるようになるのです。
前回のPrisonerも初期に比べればゆとりはあったのですが、今回はさらにもう少し、アームホール周りに入れています。
脇の下がひっかからないように、袖ぐりぐるりと表地にステッチを入れているのもポイント。
さらに、わずかですが表地を柔らかいものに。その分ハリが落ちるので要所には芯。袖山のつながりもより良くなるようひき直し。
ポケットもより手を入れやすくなるよう、1センチほど深く。
どれも、わずかな差ですが、その積み重ねで完成度を高めていきます。
ベーシックなネイビー/グレーのメルトンとは別に柄物も作る予定です。
前から作りたかったトーンの近いネイビー/ブラックのチェック柄。ほとんどチェックとわからないぐらいのおとなしい柄物。
まだ先の話ですが(納品は10-11月の予定)どうぞ、お楽しみに。