インチメガネ


サンプル作成中につき、めっきり更新もとだえて申し訳ありません。
もうすぐ工場さんへの投入は終わります。が、終わると今度はカタログ作成。
今シーズンは全品番、全ルックのカタログを作ります!
自分で作業やっても印刷代で原付ぐらい買えるぐらいかかるのですがそれでもやります!


で、サンプル作成の時に必ず必要になるのがインチメガネ。
1インチの角があり、その上にルーペがついているという非常にアナログな道具なのですがとても役に立ちます。

上の画像、是非クリックしてオリジナルサイズで見てみてください。
ビンテージのオックスフォードシャツですが、タテに細い糸が二本引きそろえという、二本揃った状態で打ちこまれ、ヨコからその倍以上の太さの糸が打ちこまれているのがわかります。

この糸の太さを目測&打ちこみ本数を数えます。
で、似た生地を探したり、この生地はちょっとぐにゃっとしてるから、もう少し打ちこみ本数が多い物を探したり・・・という作業に成ります。

元々は「ビンテージのこの風合いが欲しい」とかそういうところから始まるのですが、それを

素材は?
糸の太さは?
組織は?(今回で言えばタテ二本引きそろえ、ヨコ一本の平織り、いわゆるオックスフォード)

といったように生地規格に当てはめて探したり、どうしても無ければ作ったりという作業になります。

スペックだけで生地を決めるのも本末転倒ですが、やはり、物を作っている以上ある程度スペックを理解していないと目的の生地を探すのも時間がかかります。そういう意味でインチメガネは無くてはならない存在なのです。(ほか、マイクロメーターとかノギスとかも)