お待たせいたしました。
やっと、移転も終わり、今日から本格的に日々の業務が再開です。
さっそく、7、8月のラインナップから、今日はジャケットを紹介します。
7月登場予定。WORKERSではおなじみ、Railroad Jacket。
昨年と同じく、ブラックバックデニム。横糸に色糸を使ったデニム。
そして、硫化染めのブラウンダックを新たにラインナップしました。
自分で着ているデニムもだいぶ色が落ちてきたので、ワンウォッシュの製品と比較して紹介する予定です。
こちらも7月登場予定。American Field Vest。
パラフィンコーティングしたウェザー(平織りで比較的密に織った生地)で作った元フィッシングベスト。
左胸のフィッシングフライを止めるムートンをなくし、そちら右胸ポケットを移動。
胸ポケットは、物を入れやすい角度をつけています。古着で、サイズが小さいためポケットの入る位置がなかったのか、妙に胸ポケットが角度が付いているベストを見たことがあり、それを取り入れてみました。
パターンは、オリジナルとは違い、適度なフィット感があります。
一度、オリジナルをトレースして、そこから修正してみたのですが、どうしても望むフィット感が得られませんでした。
そこで、昨年作った、Tweed Vestの型紙をもとに再作成。
一見簡単そうな型ですが(自分でもそう思っていました)、ポケットの多さ、フロントの開口部の見返し始末などなど、ワンサイズあたり15パターンもあります。
また、脇に縫い目の無い続き断ちなので、これまた、型紙を大きく・小さくするグレーディング作業でも一苦労しました。
オリジナルの高密度オックスフォードも良いですが、パラフィンで軽い防水性を持ちつつ、それが白化していかにもアウトドアウェアらしい味わいも醸し出しています。
8月登場予定。N-1, Moleskin。
出来上がってみると・・・思った以上に写真では地味です!
仕様は超豪華。
表地に、Stifelのオリジナルを参照して作ったモールスキン。
裏地はアルパカパイル。襟はちくちくするので、ムートンに。袖口にはリブ。
さらに、ファスナーもデッドストックのTALONオートマチックファスナーと、仕様、部材に凝りまくっています。
シルエット自体は、解体したN-1から起こし、オリジナルほぼそのまま。
私自身、学生時代からN-1を好きで着ていましたが、シャツを出してもぎりぎり着られる着丈、ぎゅっと脇に吸いつくようなアームホール。朝着た瞬間は「きついかな?」と思っても、着ているうちになじんできて、とても手が上げやすかったのを覚えています。
あのフィット感を残したいので、型紙のアレンジはしていません。
8月登場予定。Deck Vest。こちらは、デッキフックがベストだったら・・・から作られた一枚。
表地はジャングルクロスとも呼ばれる、グログラン。
ネイビーN-1の帽子が手元にあったので、それから色を起こしてもらいました。
そして、着脱式のフード。襟はムートン。裏地は、オリジナルを参考に、ウール生地を使っています。
こちらもフロントにTALONデッドストックジッパー。
デッキフックのオリジナルにはファスナーがありませんが、フロントの始末は、上に掲載したN-1の仕様で、フロントがフックという、一見オリジナルそのままのようでまったく違う仕様です。
おかげで、フロントの打ち合わせ位置がデッキフックより脇によるので、ポケットの位置を確保するのに型紙の微調整をしました。
裾も、まっすぐではなく、脇に向かい少し上がっています。
このあたりは、アウトドアウェアのダウンベストなどの影響を受けています。
一見、ただ、デッキフックをベストにしただけのようでいて、各所にアレンジが加えられています。