謎のWoolen Jacket
http://www.e-workers.net/items/jacket_wool/1.htm
古着好きな人ならば「見た事ある!」と思われるであろうジャケットをアップしました。
これ、ネイビー色も見た事があります。
「傷病兵が着たジャケット」とか「イギリスのメディカルジャケット」とか雑誌などでは呼ばれていますが、現物にはラベルも無く素性が全くわかりません。
なので、Woolen Jacketとして紹介しました。
素性はわからないのですが、私はとても好きなジャケットです。
20代前半に、いわゆる「スーツの上着とは違うテーラー襟をしたジャケット」を探していました。
当時、少し綺麗な格好はしたい、かといってスポーツコート(いわゆるジャケット)や、若者向けのタイトフィッティングなジャケットを着るのも嫌だ。だいたいお金が無い。
現行品で言うところのFRAIZZOLI。このようなものと似た仕様が古着であるはず・・・と探していて出会いました。
そんな時に、Angelicaとほぼ同時期に今回のWoolen Jacketも手に入れました。
http://www.e-workers.net/items/jacket_angelica/1.htm
最初は「ラフな作りだな」と思いましたが、見れば見るほど押さえるところを押さえているジャケット。
襟裏の芯どめ、ポケット位置の補強、襟吊り、ベントの始末。
袖口は開きの無い単なる三つ巻きですが、そこは割りきりとしてこのジャケットにはベストな始末。
カバーオール風の開きを作る事も出来ますが、それでは袖丈を変えるのがかなり難しくなります。かといって、カフスをつけてしまっては「シャツジャケット」になってしまう。
やはり、このジャケットには三つ巻きがベストです。
おしいのが、ポケットが胸にあれば・・・それと、内ポケットが無いので実際に着ると本当に「上っ張り」としてしか機能しません。
ジャケットのポケットにいろいろ入れるのは野暮と言われますが、それでもあると無いとでは違うのです。
丈も少し長い。ただ、これはこれで、コート的な着方をするものですし、文句があれば作れば良いわけです。その「ここがこうなれば」にこそ、新しい物を作る種が芽生えるところですから。