展示会の準備も大体できて、最近写真もアップしてないので遊んでると思われてるかもしれませんが・・・今は、先々の仕事をやってます。
具体的には、採寸・ホームページ作成・さらに量産用にパターングレーディング。
今日はその量産パターンをやっていました。どんな内容かというと・・・
写真1
セカンドタイプのグレーディング。マスターが38サイズで大きくするグレード。42サイズのアームホールがちょっとつながりが悪い。せっかくセカンドらしい「ぐわ」っと曲がったアームホールが直線的に成ってしまっています。
このままでも縫えないことは無いですが、もう少し矢印あたりを深いカーブにしたい。
写真2
私の使う東レのCADは曲線はベジェ。あのイラストレーターなどと同じやり方です。
元々の線は、端点2点だけ。そこに一つ端点を追加。さらに、その点がどう動いてほしいのか。直接数値を入れることもできますが、今回は327というポイントを使って動かします。
ポイントにはあらかじめ計算式が入っています。例えばこの327は、身幅の1/12+肩幅1/3動く。そこに数値を自分で指定して狙った線にしていきます。が、後から考えればわざわざ327にして数値指定しなくても単純に計算式の無いポイントを入れて、X/Yの数値を入れてしまっても良かったかも。
いずれにせよ、カーブとしては若干カクツキますが、まぁ、希望の線になったのでヨークとつなげて確認すると・・・
写真3
まぁ、つながりは良かろうと。後は、アームホールと袖山の寸法が間違いないか確認。左身頃だけ直したので右身頃も直す。それに伴い、一部、寸法合わせしていたデータが飛んでしまったので修正・・・といったように、一か所直すと玉つき式に直すところが出てきます。
グレーディング、東レはポイント+そこに計算式。例えば身頃を全体で10センチ動かしたいとしたら、脇ではその1/4動かす・・・といったように。いちいちポイントの動きを自分で入力しないでも、全体の「寸法」を指定すればある程度までは自動で動いてくれます。
ただ、パターンの制約で「これは前身・後身を50:50では動かせない」とか成ると、自分で数字指定がもろもろ必要になってきます。
とまぁ、こんな事を日々やってるのというお話でした。