先上げ確認



この投稿をInstagramで見る

Workers Co., LTD(@workers_japan)がシェアした投稿 -

昨日は津山にある工場さんへ先上げの確認に。

二枚目、ボタン付けミシン。下にボビンを入れるケースが見えます。下糸をボビンに巻いて縫う、俗に「本縫いのボタン付け」というもの。
「本縫いの」があるならそう、「環縫いのボタン付け」もあるのです。

正直、私ははるか昔に見たので、どういう形状だったか覚えてないのですが、確か単環なのかな?上糸だけでび~っと縫う。
なんで環縫いか。それは下糸をいちいちボビンに巻かなくてよいから。
ボビンに糸を巻くということは、糸色が変われば巻かないといけない。下糸がなくなったかチェックしながら縫わないといけない。
「たかが下糸じゃないか!」と言われるかもしれませんが、やっぱり、ずっと縫ってるとその下糸をいちいちチェックしたり、変えたりは手間は手間なのです。

我々が大好きな、ジーンズの尻ぐりや帯。あれは上糸・下糸がある「二重環縫い」ではありますが、あれも本来は、いちいち下糸を巻いてから縫わないでも済むように開発されたものです。独特の、デザイン的な要素もあり、環縫いが良い部分も多々ありますが、ボタン付けだけは私は本縫いが良いと思います。

シャツのボタン、あれ糸が出てるな?と思い引っ張ったらび~~~っと抜けたこと、あると思います。あれが起きやすいのが環縫いのボタン付けです。(本縫いだって設定が悪ければ起きかねません)

環縫いのボタン付けも、糸をくくる機構がついたり工夫はされてますが、それでもやっぱり本縫いボタン付け・環縫いボタン付け、どちらが一般的にほつれづらいかと言えば本縫いです。

だったら、本縫いボタン付けだけ世の中に存在すればいいじゃないか!となりそうですが、一口に「服」と言っても、クオリティを重視して多少価格は高くてもよいもの、デザインを重視かつ単価も下げないといけないもの、目指す目標は色々あります。
それに合わせて、これは本縫い、これは環縫い、という風に使い分けるのが健康的なやり方、考え方だと私は思います。