1月納品製品・詳細アップしました






http://www.e-workers.net/store/202001/top.htm

1月製品の詳細をアップしました。
実は製品詳細には、思いつくまま徒然と文章を書いています。例えば・・・

http://www.e-workers.net/store/202001/f1.htm


””右胸はシンプルなフラップポケット。最初、こちらのポケットを無しにしたのですがどうもデザインが締まらない。久しぶりに作ってみて、改めてワーク系ジャケットのデザインが難しいことに気づきました。

バランスが良い物を・・・と考えるとどうしても、特定の何かに似すぎてしまう。Lee、Carhartt、HEADLIGHT、CROWN・・・様々な過去のメーカーのそれを頭に思い浮かべながら、ああでもない、こうでもない考えました。

そして、触れないわけにはいきません。こういったビンテージデザインを現代の衣類に取り入れて作って来た2000年前後のジャパニーズメーカー、そしてそこでデザインをしていた人も「すごいよなぁ」と思うのです。

戦後、ビンテージに魅了された第一世代。それをもとに、「レプリカ」やそこから派生したデザインを生み出した第二世代。私は、それより後。第一・第二世代に影響を受けていないわけはないのです。ある意味、私たちは第三世代であり、古きよきものに強烈に影響を受けた最後の世代になるような気もします。こういう話、20代初めによくTCBの井上君としていました。「多分最後っぽいな」と当時は推測・予測でしたが、今ではそれがかなり実感を持っています。 ””


このすごいよなぁの部分、やっぱり私の中でワークのデザインで一番すごいなと思うのは、昔のジョーマッコイやダブルダイヤモンド。特にカバーオールやエンジニアジャケットをデザインしていた人です。

元ネタに特定の何かはもちろんあるのですが、それをうまい事ミックスして、よりワークウェアらしい力強さを強調しているように感じます。そのうえでわざとらしくない。

ワークウェアは、どうしても「バランスが良い」デザインにしようとすると、本当に元ネタそっくりになってしまう。かといってディテールを凝りすりぎると、どんどん子供っぽいデザインになる。そういう面で、昔のジョーマッコイ・ダブルダイアモンドは本当に良いバランスだったなと感じるのです。

そもそも、当時元ネタを知っている人は知っていたのでしょうが、私などは、現行製品を見て、そこからさらにさかのぼってオリジナルを知ったものもたくさんありました。

今はネットの検索があるので「Stifel Wabash West Virginia」なんて調べれば、すぐにある程度まではわかる。一応、生地も形も見られる。でも、当時は雑誌か、店頭で見るのがせいぜい。ネットはまだまだという時代でした。ビンテージの製品はおいそれと見られない。そんな時に、「現行の製品」という形で、古い物の持つ面白さや美しさを見せてくれた当時のメーカー、それに携わっていた人というのはありがたいなと、今あらためて思います。

と、これが私の「本当の話」です。
よく、「自分の原体験はこうこうで・・・」と言ったように、自分が若かったころ影響を受けたメーカー・ブランド・製品を、今の自分のイメージに合わせて都合よく変えられてしまう事があるように感じます。ビンテージの何々を見て云々・・・と言ったように。
確かに、古着第一世代はそうでしょうが、私のような、第三、もしかするともっと後かもしれない世代は、すべからく、日本にアメリカ製品を紹介した人の影響を受けていないわけがない・・・と思うのです。