むか~しAccessで作った発注書をいまだに使い続けてます |
カタログの入稿が終わり、次は納期ごとに生地を発注していきます。
展示会が終わってから発注していたのでは「生地が無い!」などがあるので、見込み量を今の段階で発注していきます。
デニムのように、完全WORKERS別注生地は他メーカーさんは使わないので後から用意すれば良いのですが。
WORKERS、比較的納期遅れが無いのはこういう段取りを前もってやってるから。
サンプルは量産をお願いする工場で作ってもらうので、どの工場にどの品番が行くかはすでに決まっています。
「そんなの当たり前でしょ?」と思われるかもしれませんが、さにあらず。
展示会前、サンプルが混みあうと「サンプル工場」と呼ばれる、サンプル専門の工場に依頼して形にする。量産工場は後から考える、なんて事をするメーカーさんもあるのです。
コレクションブランド的な、デザインが命!品質はクオリティが良ければOKならそれもありだと思います。
私がやってる、アメリカンクラシックな製品をモチーフにした物は
「ここはこのミシンで縫わないとダメ」とか
「この製品はA工場・B工場、どちらでも出来るけど表情は絶対にA工場!」
とか、変な部分にこだわりがあるのです。
というか、工場の特性を見極めて、足らないミシンや金具があればこちらで用意して支給して。その工場の「うまい!」って部分が製品にもろに反映される。そんな製品が私は好きなのです。
サンプル・量産、同じ工場で作る理由がもう一つ。
やはり、作ってみて思わぬ落とし穴というか「ここはこういう風にした方が作りやすい」「綺麗に出来る」「ここ注意しないと間違える」とか、ちょっとしたポイントがいろいろあります。
これは、サンプルで1枚縫う時に「量産で100枚どう縫うか」考えながら作ってもらう。こちらでもサンプル依頼時に「ここ、量産の時にネックになるかもしれないから、こういうアイデアにしたけど行ける?」とか。このちょっとしたキャッチボールが、本番のクオリティを高めてくれると私は信じています。