近日登場予定のショルダーバッグ。今日の話題に関係ありませんが・・・ |
昨日、TCB Jeansの井上君が来てくれて無駄話をして帰りました。秋に一緒にポップアップショップやろうかという話なのですが、まったく前に進まないダメな会合でした。その件はまた今度で。
話していて気になったのが「WORKERSは世の中にどう認知されているのか?」という事。
井上君は気を使って「もう十分有名ですよ!」なんて調子の良い事言ってくれますが、メジャーか?と言われればどう考えてもメジャーでは無い。
メジャーっていうのは、全国展開のあるセレクトショップで扱いがあるとか、雑誌開けば「今の気分!」みたいな感じで取り上げられるブランド・メーカーの事です。
じゃぁマイナーか?と言えば、もちろんマイナーなのですがとんがってマイナーというわけでも無い。戦略なのか、徹底してわかりづらい展開をするメーカー・ブランドがあります。あれとは対極のわかりやすいWORKERS。
私自身はメジャーであろうと、マイナーであろうとどちらでも良くて・・・
もっと具体的に、今年よりも来年はまた一味違った工夫のあるものが作りたい。この素材を使ってみたい、こんな縫製を取り入れてみたい。
興味のあるこのミリタリーウェアの要素を、アウトドア的な服に使ってみたい。
ジーンズはせっかくなら定番品として在庫を持って販売したい。そのための資金繰りが云々・・・
目の前の「こうしたい」を解決していくのに精いっぱいで正直「ブランドの立ち位置が」とか考えてる暇がありません。
それでもなお、「ブランドの立ち位置」的な事を聞かれる時は
「ベーシックで着心地が良い服。それを毎年、良いタイミングで、買いやすい値段で作り続ける事」
これが今のWORKERSでやりたいことなのかなと思います。
もっと細かい事を言えば「綿糸で縫製して生地の柔らかく成るのと同じように縫い目も馴染んでいく」とかあるのですが、それはもう一歩突っ込んだ話です。
初期WORKERSはもう少し違って「見たことない生地を作りたい」「その作り方を研究して発表したい」とか突っ込んだ部分ばかりでした。もちろん、今でもその手の感覚もあるのですが(たまにチノパンブック作ったりするのはそのあたり)それだけではないのが、今のWORKERS。もう少し引いた目線というか、買ってくださる人、作ってくれる工場、扱ってくれる店舗、これらが何をするときも頭の中にある感覚なのです。
と、ここまで書いてきて気付いたのが、私自身
「ウールトロに合わせて袖の曲線・型紙を変えたい」といった、服を作る技術的な話と
「在庫品を作る資金繰り&それを消化していく計画」といった、経営とまではいきませんが、服作りの技術的な話とは違う小商いの話。
これを同じ人間が、どちらも同じように興味を持って楽しく考えるのがWORKERSの立ち位置というか、ユニークな部分かもしれません。
そうか、オーナーシェフの店、みたいなものですね。