サンプルがあがってくるまでの間に、久しぶりに洋服の勉強。
昔は「洋服を勉強って表現はかっこよくないよな」と思い、そういう言い方はしなかったのですが、やはり、WORKERSで服の写真を取って、ディテールを見て、着てみてというのは「勉強」としか言いようがありません。
なので、開き直って勉強と言います。
ですが、学生時代のやりたくない勉強とちがって、好きでやっている事なので楽しいです。(楽しいだけでも無いのですが)
それに、私は明らかに後から服を好きになった人間です。「子供のころから服が大好きで」という人には「好きな期間」ではどうやってもかないません。かなわないなら、ずっと努力して頭使って、そういう人に近付けるように情熱を持ち続けるしかありません。
で、またまたハンティングのDRYBAK。
左胸の三連ポケットがやはりかっこいい。
でも、生地は分厚く、妙なにおいがする。シルエットは太く、あげくぼろいので着やすい物ではありません。
ボタンにまで刻印を入れたり、やっぱり昔のアメリカものは現代の製品にも負けず劣らず、物本体に意匠が盛り込まれています。
考えれば当たり前で、ネットも無い、テレビもまだ無いかもしれないぐらいの時代、自社の製品を宣伝する一番の方法は「そのもの自体を着ている人に宣伝してもらう事」です。
となれば、ブランド名をボタンに入れたり、ラベルを付けたりというのが重要。それも、フラッシャーのように外されてしまうものでは無く、ボタンやラベルといった、取り外されないものに入れるのが肝心だったのでしょう。
結果、それを現代の目で見ると「こんなところにもブランド名が・・・凝ってるな~」となるわけです。