カヌーパック研究
http://www.kabanya.net/weblog/
先日来られたボナーさんに対抗して、カヌーパックの研究です。
http://www.e-workers.net/outdoorclothing/bag_monarch/1.htm
WORKERSの方向性は結局私個人の興味に左右されます。
もともと「ワークウェア」から入り、そこから「アメリカントラッド」へ。
そして今、かつて日本で「ヘビーデューティー」と呼ばれたジャンル、大きなくくりでは「アウトドア」と呼ばれるジャンルに興味が移りつつあります。
で、実はこのカヌーパック、数年前に買いました。理由は、先割れリベットをWORKERSに導入したとき、既成品にはどのような使われ方をしているのか気になってでした。
で、その時は「こんなものか」で終わっていたのですが、今改めてみてみると、文句なしにかっこいい。
おそらく、パラフィンがかかっていたであろうダック、堅牢な茶革、そしてコットンのベルトにリベット止め。
背面に入るMONARCH BRANDのロゴ、間抜けなヘラジカも味わい深い。
そして、普通に街中で使うには最高に使いづらい!でもそこがオリジナルの良さだと思います。
「カヌーパック」と言うぐらいですから、カヌーでの旅に使われたもの。
現代の、電車を乗り換えるたびにスイカを出す必要はありません。
また、物が入っていないと安定しませんが、カヌーでの旅ですから物をパンパンに入れて使うのですからこのくたくたで思いっきり物が入る形が正解なのです。
それでも、最低限の機能は確保していて、左右上部にはマチを調節するベルト付き。
このベルトの付け根に、またローラーバックルがついていて、これが頭にかけるベルトに連結しています。
頭にかけるベルトも、邪魔な時は取れるようになっています。
これで、もう少し使い勝手が良ければ普段使いもしやすいのですが、それはまた、別の製品が担う役割なのだと思います。
この10年ほどの自分の興味の変遷を考えると・・・
フライトジャケット→ワークウェア→アメリカントラッド→アウトドア
最後のほうは、1960-70年代あたりの日本メンズファッションの変遷と似ています。
男物の洋服など、たいしてジャンルが無いのですから当たり前ではあるのですが。
ワークウェアにせよ、アメリカントラッドにせよ、日本ではかなり根付いているものです。
一過性のブーム?というにはちょっと違う、使い古された言葉で言えば「ライフスタイル」というものに根付いているのだと思います。
ただ、根付きすぎてちょっと保守的になった嫌いもあります。WORKERSでは、製品作りを通じて、そういう良い物の良いところを煎じつめ、保守的な部分をもう少し手に取りやすい形に出来ればと思います。