25春夏サンプル・悩み中

 25春夏のサンプルがだいたい出来上がり撮影中です。

撮影しながら、最終、その製品が量産まで問題なく進められるか検討します。

本日悩んでいるのがペインターパンツ。




本来、このヨークがあるデザインはビンテージで8オンスぐらいのデニムが使われていました。同じ仕様で10オンスのダックを縫ってみると・・・うーん、重なり部分が固すぎてつらい。

最初、工場さんからどうしても糸が切れるから下糸を綿糸からコア(ポリエステルフィラメント糸の周りに綿糸を巻いた、強度&風合いのある糸)に変えさせて!!!と連絡ありました。
で、最初に縫ったブラックは一回目、切れた跡が残っています。



最初から糸を変えてトライしたブラウンは縫えてます。が、やっぱりつらそう。
相当、叩いて薄くして無理やり縫ってる感があります。

ここで悩むのが
「何とか縫えたんだからこのまま行こう!ダックのパンツ作りたいし!」

なのか

「いや、この生地使うなら仕様を変えるか(ヨーク無し)、はたまた生地を変えるか」

悩んで、とりあえず後者でもう2本作ってみます。
来年の春夏には間に合わないかもしれませんが。

ワークウェア、デニム以外のラインナップで、綾織のブラックとかブラウン系をたまに見ます。さすがに、ビンテージの世界でもスペシャル過ぎて持ってないですが、むかーしコレクターさんにPeabody’sとかHEADLIGHTで見せてもらったことがありました。

あれを思い出して「そのうちカバーオールで綾織やってみたいな」とちょうど考えていたので。まずは、ワークパンツでその前哨戦。ただ、ワークパンツはそれこそ、綾織ってめったに見たこと無いのでどんな仕上がりになるのか・・・

同じ綾織でもチノみたいに、細い糸で密に織った10オンスではなく、もっと太い糸でざっくり織った10オンス。生地も平織りのダックよりしなやかだろうし着やすくできるかな?

こうやって、ボツサンプル作ったり、あの生地・この生地ってやってると、本当にコストがかかります。経営的には絶対よろしくないのです。

ただ、WORKERSは経営も考えつつ「この生地でこの仕様・形ならどうだろう?」というトライの気持ちも半分。やっぱり、服が好きなので「この組み合わせを見ていたい!」という気持ちが勝ってしまう事があります。