17FWで作ったCreole Jacket。
私にとってのKing Creole、エルビスじゃなくてジェーリーロールモートンが着て「そう」なジャケットという意味で作りました。
もうすぐ出来上がります。早く着たいけど、着られるのは11月ぐらいかな? |
Creole、日本語では「クレオール」。
ニューオリンズに限って話をすると、もともとニューオリンズはフランスの植民地。フランスで生まれて移住した人に対して、その後、ニューオリンズで生まれた人の事を「クレオール」と呼んだそうです。
ニューオリンズはフランス領で、Jelly Roll Mortonもクレオール。
で、そのモートンの生家が・・・
こちら。中々、下町感あふれる地域。路面電車で行けるのですが、帰りは45分待っても来ない!(歩いて帰りました)
ニューオリンズ、路面電車が大きく分けて二つ、まったく違う方向に走っていますが(細かく言うと3系統)、このモートンの家に行く方は明らかに下町というか、一言で言えばあまり家も豪華で無い方向。モートン自身がどういう地域に生まれたかが場所から感じ取れます。
モートンと言えばTiger Rag。
Tiger Ragの作曲者がもめごとの元。Morton作曲と長年言われていましたが、どうも違うらしい。ニックラロッカさんという、コルネット、トランペット奏者が今ではTiger Ragの作曲者として定説です。
そのラロッカさんがやっていた、世界初レコードに吹き込まれたジャズ、Original Dixieland Jazz Bandの演奏は・・・ちょっとヒドイので検索してください。
演奏は微妙でも作曲者は作曲者。メインの旋律「シ♭・シ♭、シ♭、レー」が、そのラロッカさんの家に飾られています。
どちらの家に行くにも路面電車で。この電車はラロッカ邸に向かう方。ちなみに、同じ方向には・・・
そのラロッカさんがやっていた、世界初レコードに吹き込まれたジャズ、Original Dixieland Jazz Bandの演奏は・・・ちょっとヒドイので検索してください。
演奏は微妙でも作曲者は作曲者。メインの旋律「シ♭・シ♭、シ♭、レー」が、そのラロッカさんの家に飾られています。
この旋律に至るまでがかなり長い曲。 「チャ・チャ・チャ・ラー」の後に「ほにゃー」とラッパ?が入ります。 ピアノだと鍵盤をなでる。 これが、タイガーの咆哮なのか? |
モートンの家とは反対方向の街区。 |
ヒストリカルプレイス的なプレートもあります |
周りも「いかにもニューオリンズ」という感じの巨大な街路樹&バルコニー付邸宅が並んでます なんでこんなとこに観光客が来てんだ?という不審な目が・・・ |
どちらの家に行くにも路面電車で。この電車はラロッカ邸に向かう方。ちなみに、同じ方向には・・・
プロフェッサーロングヘアが晩年を過ごした家もあります。
こんな風に、ちょっと探せばミュージシャンの生家・暮らした家がいっぱいあるニューオリンズ。「ティパティーナ弾いてから電車で帰ったのか?それともタクシーか?」とか想像すると楽しめる場所です。
イカした床屋。バディボールデン=床屋伝説、床屋の裏でジャズが出来た等々。 虚実ないまぜのジャズの歴史。 |
床屋ははずせません。どんな床屋だったんだろうなとこれも想像というか、ほとんど妄想を膨らませながらフレンチクォーターをうろうろしました。バーボンストリートは歩いてみましたが写真を撮りませんでした。観光地化しすぎていて、ちょっと、イメージと違いすぎて・・・
プリザベーションホールも同じく。私には、プリザベーションホールのジャズより、ニューヨークで聴いたTerry Waldoのほうがずっとモートンを、Creoleを感じました。
銀座のバーハイファイブで研修してるバーテンダーさんが、もともと働いていたサゼラックバー。 ニューオリンズにせっかく行くならと行って見ました。 この日のバーテンダーさんに聞いたら 「あ~、知ってる知ってる。一月にいきなり俺は日本に行く!って出てったよ」 「彼、仕事してた?呑んでたんじゃなくて?」 だそうです。 |
ラモスジンフィズ |
もちろん最後はこれ。ルーズベルトホテルのサゼラックバー。
サゼラック、アメリカ最古のカクテルとも言われています。元々、このホテルで開発されたわけではないのですが、現在はそのトレードマークをここが持っているのでしょう。
サゼラックと並んで有名なラモスジンフィズ。卵白やクリームが入るジンフィズ。日本では白いジンフィズと言えば「マッカーサーが呑んだ」でお馴染み、會舘フィズが有名ですが、ニューオリンズと言えばこれ。
ただ、どこでも出てくるものでは無く、町場のレストラン併設バーでは作ってくれませんでした。
味は・・・おいしい!ショートカクテル以外、まともに手がかかるカクテルをアメリカで呑んで美味しいと思ったの初めてかも。
ちょっとヨーグルトっぽいというか。アルコールを感じません。
ラモスジンフィズではさっぱり通じないで「レイモス」って感じの発音でした。
と、Creoleから始まりニューオリンズの音楽家達の家を周り、最後はおなじみアルコールで締める旅でした。そんなニューオリンズで感じた、夏っぽい感じを18SSではカタログの表紙でお届けしています・・・
9月に店舗にて配布・お客様へ発送予定です ご期待ください |