3シーズン目になったTシャツ。
生地自体は昨年の19番単糸、編み目の度目(縦方向のループ)を詰めて編んだしっかりした生地。1シーズン、自分でも着てみて厚すぎず、薄すぎずちょうど良いバランス。
厚すぎるとそもそも真夏に熱い。洗濯しても乾きづらい。
かといって薄すぎると体系丸わかりかつ、透ける。
その最適なバランスが今やってる19番単糸14ゲージを新生さん(ニッターさん)で度詰めで編んでもらった物です。
白でも透けません。フォトショップで消してもいないですよ! |
で、今年さらに工夫してみたのが肩線をわずかに後ろにずらす事。
画像で見ると・・・
極力首回りが浮かないようにパターンを微調整 |
Vネックも同じく、肩線を少し後ろにして肩が浮かないように |
肩線が本来の肩上にあるとどうしてもそこが突っ張ります。
そこで、肩先に向かって少しだけ後ろにずらしているのです。ちょうど、カバーオールなどで肩線が後ろに回っているのと似た感覚です。
この肩線が後ろに着ているのと同じ考え方。 |
細めのバインダーネック(身頃をパイピング状に生地ではさんで縫う)なのも人間の胸の曲線に生地を綺麗に沿わせてくれるのに一役買っています。
プリントTはお酒・音楽家・雪柄と、ベタな「カレッジ!」とか「ミリタリー!」とかからは少し離れた物を。基本的に、自分の好きな世界観を表現したものです。
Old Fashioned柄の元写真 移転する前のBar High Fiveにて |
去年、華々しく移転されたBar High Fiveで撮った写真を元にデザインしました。もちろん、使用許可OKはいただいております。
音楽家はスウェットでおなじみの画題。そのままでは面白くないので、カートゥーン風に描けるイラストレーターさんにお願いしたものです。
小さいピアノの上に乗っているのはピーナッツの影響ですね。音楽家スウェットを古着で見た時も衝撃を受けました。あの子供の頃弾いていたベートーベン、モーツァルト、バッハ。音楽室の上の方に居たあの肖像画がスウェットに!
その後、古着を好きになって今度はスヌーピー、ピーナッツ系の古着達に出会い、最後はシュローダーがベートーベンスウェットを着た1枚。これにしびれました。あの時の思いが、今こんな形に成っているのです。
染み込みプリント カレッジ風のブルー色 |
割れラバープリント |
最後、雪柄はビンテージスウェットではおなじみの柄。今でも持ってます。
おととしかな、久しぶりに着てみたのですが・・・う~ん、やっぱり形が。それに、そもそもプリントスウェットにするにはちょっと柄がくどいかなぁ。でも雪柄好きだしな・・・と悩んでいた時に
「そうだ、Tシャツにカレッジ風のプリント色で乗せてみては?」というアイデアから作ってみました。
あえて、3トーンにはしないで1トーンで。
これなんかも、「枯れた技術の水平思考」的なデザイン方法で、柄もある、プリント技法もある、それをちょっと違う組み合わせで・・・という考え方です。
ゲームボーイで育った世代なので、こんな時にも横井イズムが頭を持ち上げます。
う~ん、製品紹介のはずが、なんだか話がそれました。