From Cotton to Jeans, part 6

裁断・耳揃え




セルビッジジーンズ裁断の特徴は「耳揃え」という作業にある。写真は片側の耳を揃えて生地を配反(はいたん)し、型打ち図を上に乗せ裁断機を入れた所。生地はほぼ85-6センチ程度の幅だが、1反づつ数ミリは違いがある。その為、半身を切り終えてもう一度耳を揃え直し逆側の身頃を裁断していく。

巻き・帯付け・裾巻き




ジーンズ縫製の特徴はそれぞれの工程に専用ミシンがあること。ここでは巻き縫いと帯付けを紹介。本来、生産効率を上げるため工程ごとの専用ミシンや金具を使ったのが、ある意味「ジーンズらしさ」を生むパッカリングの源になっている。どちらのミシンも環縫いなので、下糸をボビンに巻かない。ボビンごとに糸を巻く必要が無い。



これぞ、本当に「そこしか縫えないミシン」裾上げ専用ミシン、ユニオンスペシャルの432。ジーンズ好きな方にはおなじみの形。ただ、このミシンがすべてにおいて万能ということはなく、素材によっては別形状のミシンを使う場合もある。ミシンの選定は素材に合わせて行う。

特殊




カン止め。これも現代では「オートベルター」というループを指定の長さにカットして、折って、カン止めで止めるミシンもあるのだが、今回はクラシックなループのつけ方をしているので通常のカン止めミシンで一つづつ。ボタン打ちはレーザーポインタで場所を定めて打つ。