2020FWの生地

ダブルクロス

&リバーシブル

関係ないです・・・

先週末、岐阜のウール織布工場さんへ行ってきました。
初来訪なので写真は無し。目的は2020FWの生地企画。
ただいま、2020SSのサンプル作ってますが、その先、秋冬の生地もそろそろ始めないとなので、ちょっとタイミングが早いですが行ってきました。

2019FWでは、オーストリアのライフティッヒフリード・ローデンクロスを使わせてもらいました。これがおかげ様で好評で受注も良い。今まではどうしても
「WORKERSの価格帯はこのぐらいだろう」
と自分でリミットをかけていたのですが、たまにはひと生地ぐらい良かろうと価格帯のリミットはずして選んだ生地。それがきちっと売れたのが自信につながりました。

で、20FWを考えた時に、最初に頭に浮かんだのはFOXでした。あのフランネルのFOX。確かに「ブランド」が確立していますし、一回目がローデンクロス、次がフランネル。売れそうです。売れそうですが、それより先にどうしても使わせてもらいたい生地(というか頼みたい機場?)があったのです。あったのですが、ここから先はまた来年ぐらいかな?

工場見学させてもらい、工程の勘所つかみ、大量の過去スワッチから探してきたのがこの生地です。今は定番でやってないそうなので、WORKERSで別注してお願いします。
比較的、薄手のウール生地が得意な生地屋さんの中でもかなり厚みがある。でも、糸自体は60番双糸、かつ仕上げもゴリゴリ過ぎず、スムースすぎず。
一番の特徴は
「ダブルクロス」であり「リバーシブル」だから、独特の地厚、でもメルトンなどの太い糸で織って縮絨したのとは違う厚み感なのだと思います。まだ、すごい先の話ですが頭のどこかに置いておいてください。
「ダブルクロスのリバーシブル」

Tack Shorts完成・これで19SS納品完了です





19SS最終納品、Tack Shortsを納品しました。
毎年「短パン作るべきか・・・」は悩みます。今も2020SSで作るか悩んでいるぐらいなのですが、そんな中、今まで作ったショーツの中でも一番発注が多かったのが今回のタックショーツでした。
推測するに・・・
WORKERS=チノパンのイメージ
ウェストにゴムで楽々
このあたりが要因でしょうか。
Beigeだけは少し在庫も作っています。
http://www.e-workers.net/store/stocks.htm

真夏、確かに短パンが穿きたいときもある。でも、機能性が超高い!とか、ただ安い!とかなら、それこそ腐るほどある。そうではないWORKERSらしさ・・・となると、トラッド的なショーツが良いのかな?個人的にはベーカーのショートパンツやActive Shortsとか、涼しい、乾きやすい、工夫されてるなと思ったのですが、それよりはクラシックでベーシックな物が求められてるのか・・・

何を作るかは
「求められている、いそうなもの」

「自分が今、提案したいもの」

それが合ってればよいですが、ずれることもあるので悩み続けます。

悩んでる期間は、はたから見ると仕事してないように見えますが、ぼ~っと常に頭のどこかに残っているので、本人は一番苦悶する時期です。
逆に「こうやるぞ!」と決めてしまってからは、それをどう最適な方法で形にするかなので、ある意味気は楽。ただ、私の場合
「どこの工場でどの生地で、どの型紙で」とかも考えて企画するので、単純に何を作ろうというよりは、その時の条件含めて、「今こそこれを作るべき」と理由づけできるものを作るようにしています。

アーティスト的ならもっと
「自分が作りたいものを作るんだ!条件?需要?知った事か!」

となるのでしょうが(ある意味、昔のWORKERSはそれです)、それよりはもう少し大人になったというか。自分としては、そういう条件、作りたいもの、そこをすり合わせて行ってより良い「コレクション(恥ずかしいですが)」を構成するのこそ、あまり好きな言葉ではありませんが、「職人的部分」なのだと思います。
それこそ、AIでは出来ない、部分的には勘や経験則も入りつつ。

Tie Clip Border 補充



http://www.e-workers.net/store/201701/ii5.htm

売り切れていたタイクリップを補充しました。
途中、作っていた業者さんが廃業!という憂き目を見ながら、手配してくれているネクタイ屋さんがまた新たな製造元を探してくれて復活できました。ただ、製造ロットが多くなったので、若干めまいが・・・

正直、ネクタイとかタイクリップ、数が出るものじゃない(と思っていましたが、ニットタイだけは別でしたが)。でも、ボタンダウンをはじめ、シャツを得意?にするWORKERS的にはネクタイはどうしても欲しいのです。適度なお値段で、でもクオリティの良いネクタイやタイクリップ。

私自身の感覚なので、皆がそうとは言いませんが、ネクタイに何万もというお金、私は出せないです。かといって、980円!とかそういうのでなくて、せいぜい1万円あれば買える良いネクタイ。痛めばまた買いなおしもできる。そんな「まぁ、このぐらいが妥当かな」という価格とクオリティの製品を作りたいのです。で・・・




懲りずに2020SSでも新色・新柄・新織、やる予定です。
ここには載ってない、フレスコ織だけはそもそもの単価が高いのでちょっとお高くなる予定です。

8月分オーダーありがとうございました/5月分は月曜日出荷です


8月納品予定製品、オーダーありがとうございました。
今回、ボタンが最後足らなくてオーダー受けられず申し訳ありませんでした。
生地は後数着作れる分はあるのですが・・・逆に、この微妙に残った10着分も無い生地をどうしようか・・・出身校の文化服装学院の購買にでも寄付しようか悩み中です。
古生地屋さんに引き取ってもらって、誰ともわからない人に渡すのも嫌だし(特に、これはWORKERSの完全別注生地なので)悩ましいところです。

先日、アメリカの知人、jimさんが仕事で使うそうで、少しWabashやShadow Stripeを分けたりはしましたが、生地は重いので送るのも費用がかかって。

今日は数の最終確認、生地の最終発注、昨日グレードしたパターンの出力、そして工場へサンプルと発注書・仕様書の送付。
明日はネームの手配、付属の手配と続きます。
目下、2020SSのサンプル作成をしているので本当はその手を止めたくないのですが、一人でやっている以上、仕事の切り替えは仕方がない事です。頭を切り替えて、効率よく進めて、早くサンプルに戻ります。

年少組おちゃっぷくん

年少組キッコちゃん
レンズを大量に整理して入れ替えたRX1Rmk2がいい仕事してます
そういえば最近、キッコちゃんが増えてついに7 Catsになりました。
7・・・ラッキーな感じです。TCBさんの2 Catsブランドの3倍早い!(何が?)
先ほど、TCBさんからは「前紹介してもらった段ボール屋さん、なんて名前でしたっけ!?」ととぼけた電話がかかってきました。お互い、土曜日も仕事してるんですね。
好きな事を仕事にすると、人生はこんなものです。ハードワークするしか、自分が見たい新しい製品を作る方法は無いので楽しんで頑張ります。(でも4時にはその日の仕事は終えますが)

久しぶりにぶっといジーンズ


懐かしの・・・815
Lot801/802ともにベーシックなストレート&スリムテーパード。
そして805はスーパースリム。

こうやって細いのばかりはいてると人間の欲が出てきて、久しぶりにごりっごりのワークウェアシルエットが着たくなります。ということで、今年の12月に登場させようと型紙を作り出しました。

イメージの参考は、昔作った815。でもあくまで「イメージ」で型紙は、その後、アップデートを重ねたWORKERSのジーンズ型から作っていきます。


笑っちゃうぐらい太い。例によって、未防縮、ねじれ防止無しの生地なので、まずはファーストサンプルを作ってみないとどんな形になるかわかりません。さっそく縫いに出すのですが、やっぱり行って話さないと細かい仕様が仕様書には書ききれないので連休が明けたら工場さんへ行ってきます。

この仕様、脇のミミ使いにあえてトリプルステッチを乗せるのがポイントなんです。
通常のジーンズは先に内またを縫って、後から脇を行くのですが、脇トリプルしようとすると脇が先の方が都合が良い。
必殺、方倒しラッパを使えば先に内また行っても行けるのですが、工場的には「普段使ってないラッパ使うぐらいなら、先に脇縫って大股(内また)は巻いてしまうわ!」だそうです。
私は当初、大股は地縫い+ロック+片倒し。脇は地縫い+上から下まで倒し。この脇を片倒しラッパで行こうかと思っていたのですが。
13.5オンスなので、大股の巻ききつくないかな~。

単純にデザインというよりは、何のミシンでどういう順番で縫うか。それを加味しながら、この製品に似つかわしいデザイン。また素材の厚みに合った仕様。
結果として、「これが一番デザイン・機能・作りやすさ、すべてでベスト」という仕様を探っていきます。

8月納品予定製品アップしました






http://www.e-workers.net/store/201908/top.htm

8月納品予定の製品、詳細をアップしました。
久しぶりのカバーオール、サイズ感は2019年らしい「ごく普通のゆったりシルエット」です。2000年代半ば以降のあのタイトシルエットは何だったんでしょうか?

実は、パンツのまた上にも変化を感じます。変化は、世の中の云々もそうですが、自分自身がどんどん老化していること。どうも手に取るパンツ、手に取るパンツ、また上が数センチですが以前より深い物が多い。

具体的には、802のジーンズが浅いなと感じるようになって、801ぐらいの寸法が欲しくなってきているようです。浅いと腰が痛くなる・・・ほんの2.5センチほどの違いなのですが。ただ、ラインナップは簡単に変えられないので、今の段階では「801は801、802は802」の寸法でいきます。
自分の感覚に合わせてどんどんマスターサイズ変えてしまうと、昔のDCブランドみたいになります。(自分の体形に合わせてマスターがでかくなったり小さくなったり、結果ブランドのサイズ感ぐちゃぐちゃに)