Officer Trousers, Vintage, Type 2, Oyster Chino

 




https://e-workers.stores.jp/items/664c231a9793940030397a4e

ビンテージのチノパン、そのままのシルエットで作ったOfficer Trousers, Vintage。

Type 2の脇がダブルステッチ、巻き縫いバージョン。

個人的にはUSMC Khaki色を今まで穿いていました。そろそろぼろくなってきたのと、もっと「ザ・チノパン」色が欲しくて、このOysterという白っぽいベージュで作ってみました。

もう1色、Light Beigeも作ったので、そちらは明日アップします。


参考にしたのはこちら

https://www.e-workers.net/military/trousers_6254/1.html

スペックは1937年で、物自体は1942年ごろのものとラベルにはあります。ほぼデッドストックの個体は、パターンを取るにも、仕様の参考にもなる1本。

小股(フロントの一番下のボタンより下)にダブルステッチがあるのが、個人的には「このやり方も良いのか!!!」と、目が覚めた個体です。



裾幅が24センチもあるのでぶっといです。以前は私も裾幅18センチ強ぐらいのSlimばかり穿いていましたが、最近はなぜか、太いのが好きでこちらばかり穿いています。

ということは、そのうち、また細いのを選んだり、中庸な20センチ近辺穿いたりするのでしょう。人間「俺はこれで行く!」とは中々なりません。時々の気分や、世の中の雰囲気を感じ取って「今日はこれだな」と選ぶ。その選ぶのを楽しめればよいなと思います。

806XH, Size 46 いわゆるTバック

 





https://e-workers.stores.jp/items/65da938920d299274c0fc8da

春に作った806。ヨコ糸を太く、生地をヘビーオンスに。仕様は大戦「風」
36~42サイズをその時は作り、お客様から「Tバックが欲しい!」とさんざん言われたのでセカンドロットの生地でサイズ46だけ作ってみました。

気を付けたのが型紙の大きく仕方。肩幅は大きく、でも着丈とユキ丈(肩幅半分+袖丈)は42サイズとほとんど変わらない。

身幅や肩幅と一緒に、他も大きくしすぎると、本当に背がものすごく高く、手が長い人しか着られなくなってしまうので。

自分では後ろのバックルを切ってしまって、この時期だとぎりぎりバイクの時は着られます。襟を逆に折って、襟ぐりの中に入れてしまう。そうすると、バタバタしないでシングルライダースのように着られます。ただ、我が家の周りはツーリングのメッカなので本気のバイカーさんばかり。「何ゆるいかっこしてんだ」って目で見られてる気がするのは自意識過剰でしょうね。

Gジャン、時季外れで申し訳ありません。
TCBさんのように夏でもGジャン!昔のUltimage Seekerのように夏こそA-2ぐらい言えれば良いのですが、すっかり「気候に合わせたものを着て健康に過ごしましょう」なWORKERS。
ヘビーオンスのGジャンは本当は今じゃない・・・でも、出来上がってしまったので。


Jungle Fatigue解体

 


今日、延々インスタで解体作業をしていたJungle Fatigueです。

「ビンテージは文化遺産だ!解体するなんてよろしくない!」といわれることもあります。

が、やっぱり自分でちゃんと知ったうえで物が作りたいので解体できるものはしてみます。自分で身銭払って、一応、曲がりなりにもメーカーやってものつくりの為の解体なので。


ミリタリーは「独特」としか言いようのない部分があって(トップスの袖底とか、軍パンの脇のラインとか)私は解体しないとわからないのです。

後は夢見が悪いというか。死ぬときに「ああ、結局ミリタリーの型紙、ちゃんとわからなかったなぁ・・・」と思いたくないのです。

正直、何かを原型にして、その表面的デザインだけ変えればもっと簡単に型紙は作れます。でもそれでは嫌なのです。「アパレルメーカー」としては、同じ原型、縮まない生地、綺麗な縫製。Mサイズを買えば毎回同じMサイズ・・・が正しい「アパレルメーカー」でしょう。

でも、私はそういうのを見て「古着のほうがもっとワイルドで、面白みがあって好きだ」からスタートしたので、正しいアパレルメーカーじゃなくて、危なっかしい方を選んだのです。

ただ、危なっかしいからこそきちっと理解して作って、説明して販売する。そうしないと、「これはクオリティ的にさすがにどうなんだ?」というようなものでも「昔の再現です」で押し通したりすることがあるので。


私もはるか昔。まだこの仕事を始める前に買ったある服の糸始末が非常に悪かったことがありました。果たしてそれが再現?なのか、単純に糸始末が悪いだけなのか当時はわからず。店員さんに聞いたら、「再現」と答えられてしまいました。今思えば単純に糸始末が悪かっただけです。その製品は。

私自身、ワークシャツの脇で空環縫いをあえて残してみた製品を作ったこともあり「あえて」があるのはわかります。でも、そうじゃない部分もある。


最近思うのが、これだけ何もかも高価になって、せっかくお金出して何かを買うからにはちゃんと納得して買いたい。

100%良いもの、正解、これが一番。そういうベクトルじゃなくて、作ってる人がそのものの良い点も、悪い点もちゃんと把握したうえで作っている。わからなかったり、気にせず作ってる部分があれば、それはそれとして説明するなり、調べるなりしたい。

かつ、自分が作っているものを説明するために、他者を貶(おとし)めるような言い方はしない。

フラットに、淡々と、でも奥底には熱い炎が燃えているようなもの作りをしている人の製品が私は好きですし、自分もそうありたいと思います。


こういうことを書くのは、最近の世の中のコマーシャリズム?というか、売らんがなな姿勢に辟易しているからです。売らないと続けられないのは私も身をもってわかります。さっきも生地の請求書が298万来てたので。売らないと払えない。

が、だからと言って、何でもありは私は受け入れられない、という話でした。

8月納品予定の詳細アップしました








8月納品予定の詳細をアップしました。


https://www.e-workers.net/store/202408/top.html


 ・定番(といいつつ、毎回サンプル作っている) Modified BDとWide Spread

・新型、CAT DAY Painter Pants。バックポケットが丸みのあるデザイン、50-60年代ごろの典型的なペインターパンツを目指したもの。

・Sport Jacket。以前レザーで作ったそのままの型紙で、表地をダックに変えて。

・Cruiser Vest、表地がバックサテン、デニムのコットンとハリスツイード。コットンはオールシーズン、ウールは冬用。


といったラインナップです。個人的には新型のペインターパンツが早く自分サイズを穿いてみたい。コーデュロイのBDも冬用に買おうかなぁ・・・と悩み中です。