801再生産予定_9月中旬~下旬

 






やっと801 Straight Jeansの再生産が工場に入りました。

とにかく生地が超長納期化していてなかなか作れませんでした。セルビッジデニム、流行ってるんですね。というよりGジャンが流行ってるようで、タックボタンも超長納期化しています。


で、今日はそろそろ良い色落ちになった801。そろそろローテーションからはずしてあげて、良い色落ちをキープしたいのですが、着心地が良くてつい手が伸びる。

シャツはModified BDのSupima Cotton OX。何年前のかわからないですが、延々着てます。
ジーンズの色落ち写真撮りたいな~と思ったので、一番癖が無いものを。ホワイトとブルーのオックスボタンダウンはやっぱり定番で永遠ですね。着るほどに生地もなじむ。


ベルトはルボナーの松本さんに改造してもらったもの。もともと全長160センチぐらい二重巻きのエルメスを途中で切ってステッチも足してもらいました。角を角度つけて切ってもらったのも気に入っているところ。

最近は、やれ「マルジェラが云々」とかうたって妙に高いですが、一時期はあの二重巻きは人気が無く。ほぼ未使用品でも数万円で質屋さん系に並んでいました。

私はまず日本では普通に買えない、ウェストベルト寸法105なので、そのやたら長いのを買って切っては使い。そんなうちの1本です。

靴はトウを思いっきりベロっと切ってしまったオールデン。大阪のBontaさんに送って修理してもらいました。本当にどこが傷だったのかわからない!また、それでなお気に入っている一足。


私はとにかく「もの」が好きです。

「物なんてたくさん持っていてもしかたない」とか「もっと経験や思い出作りに時間やお金をかけるべき」なんて意見もありますが、それでも私はものが好き。

誰かが、工夫して、手をかけて作ったもの。そのデザインや、工夫に気づいて、感じて驚いて。さらに自分の好みとばっちり合った時の喜びというのは、何にも代えがたい。その好みのものを、着たり、使ったりして、また「やっぱり良いな」と思う瞬間は、自分にとって一番生きている実感があるのです。

だから、私はものを探し続け、作り続けているのです。誰より、自分が「いいな!」と思うものと出会うなり、作るなりするのが、私の生きる意味であり、喜びです。

Fatigue Trousers、Withoutではなく





 

だいぶ暑くなってきて、さすがにジーンズがきつくなり薄手のズボンを出してきました。

今年は、Fatigue 「Without Cargo Pocket」ではないTrousers(わかりづらい)。

WORKERSは、Fatigue Trousersの脇ポケットを取り去ってしまった「FWP Trousers」をここ数年作っていました。

私自身、その「Fatigue Without cargo Pocket Trousers」、通称「FWP Trousers」をこの数年夏はよく着ていました。が、そうなると久しぶりに普通のFatigue Trousersもはきたくなる。

で、M-65 Trousersを作れたんだからファティーグだって作れるだろう!と工場さんを口説き落としてやっと出来上がったファティーグトラウザーズ。

パターンは実物を解体して「まんま」つくりました。また上、それほど深くない。尻も食い込まない。軍パン=やたらまた上が深い、ワタリが広い・・・と思われがちですが、それはおそらくオーバーパンツとして作られたパンツを穿いたからだと思います。(M-51はやたら大きく感じました)

裾、私は絞らないで折ってはいていますが、このあたりは好みで。

https://e-workers.stores.jp/items/678b2ab4248f8c0b488ef902

おっと、在庫がまだLとXLがある!ビッグサイズをお探しの方はぜひお買い求めください。


久しぶりに軍パン穿くとコーディネート考えだします。明日はリネンのフォレスティエールでも上に着てみようか。冬になったら、M-65の軍パンにシャツ・ジャケットを久しぶりにやりたいなぁ。

今日は、24SSで作ったRunning Cat T。極厚生地で首が二段式のバインダー。かなり首がきっつきつで作っています。万が一伸びてもだら~んとならないように。

ただ、同じパターンで25SS、もう少し薄い・柔らかい、コットンレーヨンで作ったサンプルは少し首が緩かった。量産で、数ミリ詰めて微調整しました。

首をバインダーにしたTシャツの難しさがここで、身頃の生地の柔らかさに、首周りの沿い具合が左右されます。「これで完璧だな」というパターンで作っても、生地が変わればまた微調整が必要。

だから、私は自分で型紙をひくのです。自分でひいて、工場さんに作ってもらい、頭を通してみて最終微調整。寸法だけでは出しきれないで、やっぱり、一度、頭を通して着てみないとわからない部分です。

Days

所用で関東にいくついでに、細野晴臣企画展『細野さんと晴臣くん』を見てきました。


会場。毎日、この横通ってましたが、中がこんなだとは全く知らなかったライフスナイダー館。


種類の問題か?気候の問題か?もうアジサイが咲いてました。うちの周りはまだまだ。




展示は、はるか昔に晴臣くんが書いたノート。それに、今の細野さんがコメントを入れるというもの。

内容は、漫画、イラスト、好きだった音楽のアーティストや曲の羅列。

アメリカに強烈なあこがれがあって、キリスト教系=アメリカのイメージで立教を自分で受けたそうです。

「アメリカへの憧れ」は本当に強烈だったようで、だから大瀧詠一と育った場所が違えど、あれだけ共鳴したのだろうなぁと感じました。


私も、たまたま高校が細野晴臣&高橋ユキヒロと同じ。

私の場合はあちらを落ち、こちらは受験あきらめして立教にたまたま入り、たまたまYMOが好きになったら、卒業生が2人も居た・・・という話。


ただ、YMOを知ればしるほど、彼らは私とは生まれが違う。環境が違うし、才能も違う。

曲を聴けば、メロディもベースも、とてもシンプルなので音は取れる。
頑張ってバイトしたり、祖父母に出してもらったりして、マックのLC630とSC-88VL、簡単なシーケンスソフトでYMOの真似事をしてみたりしました。でも「真似じゃ一生やって食べていける」とは思えず。

後から考えれば、徹底的に真似からすべてが始まるのですが、高校生の頭ではそれが理解できませんでした。

大好きだけど、自分にはできないなぁ・・・と、自分にとっては楽しいけれど半分つらい思い出がYMOなのです。



毎日、この2階の奥にある学食で。チキントマトソース煮定食を食べながら

「まともに就職なんて自分は出来ないだろうし、何をして生きていけばよいだろう」

と悩んでいたのを思い出します。バイトしてA-2買って、そこから何が生まれるのか、当時の自分にはさっぱりわかっていませんでした。

9月納期製品・Youtube解説

 


こんかいも「こよなくさん」に編集してもらった、9月納品製品のYoutube解説があります。

例によって、余計なことを言いまくるWORKERSをお楽しみください。

9月納品予定製品・詳細アップしました







https://www.e-workers.net/store/202509/top.html


Workers Store、今月は

・我ながら、加工がとてもよくできたウェスタンシャツ

・半定番、厚手のコットンセーター。今年は新型サドルショルダーとロールネックのRAFセーター。ジャケットにGジャンに、冬のインナーに最適

・ホームベース型のポケット、フロントジッパーのワークパンツ

・そのワークパンツとセットアップのカバーオール

・新型、WOREKRS Jacket。テーラードでも、カバーオールでもない。カジュアルとドレスの間をつくジャケット

・WORKERS Jacketとセットになる、WORKERS Trousers。チクチクしない、全面に貼った裏地がポイント


を受注いたします。

新型が多いので、自分でもどれも欲しくて悩み中です。WORKERS Jacket、Trousersをセットアップにするか、上下違う生地にするかが目下、一番の悩みです。

5月デリバリーと在庫情報

 





https://www.e-workers.net/store/202505/top.html

5月の製品、発送しました。取扱店様には先週、WORKERSにご注文のお客様には本日発送です。

製品ラインナップは・・・

・鹿の子で作ったポロシャツ/Modified FitとBig Fit

・BD Polo、布で作ったポロシャツ

・CAT DAY Painter Pants。バックポケットが丸みのあるデザイン、50-60年代ごろの典型的なペインターパンツを目指したもの。


在庫も作りました。CAT DAY Painter Pantsのブラックダック。ストアーズにアップしています。

https://e-workers.stores.jp/

インディゴは作る機会も多いのですが、ダックは、ブラック作ったり、ブラウン作ったりでたまにしか機会もなく。生地も少しだけ在庫作れる量があったので。

「たまにしか」と書きながら、毎回、何かしら変えたくなってしまうWORKERSなので、そもそも同じペインターでもデザイン変えるし、そもそも、来春夏はペインターは作らないし。そう考えると、たまにしかどころか、次がいつかわからない。


ただ、WORKERSみたいな小さいメーカーならまだしも、最近は大きいメーカーもそう簡単には「いつでも買える」はありません。ユニクロの一部品番ぐらいか?


私は特に、服を買うとなれば大きいサイズなのでこれがまた無い。結局、シーズン前から、本当に欲しいなら探して、予約なりしないと買えない。ただ、今度はそのメーカーが来シーズン何を作るのかが完全にはわからない(コレクション写真だけではさすがに怖い)予約もどこで出来るんだ?いつまでにすればよいのだ?


そのあたりを解決したくて始めたのがWOREKRSの販売方法です。

エンドユーザー様にも「展示会」という、はるか先の時期の製品を見ていただいて、「このメーカーは来年、こういうものを作るのか。ならばこれを買おうかな」と吟味していただく。

春に、冬の製品をお見せするので無理があるなと思いつつ、でも、やっぱりこのやり方、欲しい人には絶対良いやり方だよなと思います。販売店でなかなか取り扱いが無い、大きいサイズのご注文はWORKERSに直接が多いので、それを見るたび、実感します。

Band Collar Shirt, Spence Bryson Linen






https://e-workers.stores.jp/items/681ae1c70f4efd23ba5611d5


数年前に使った、アイリッシュリネン・スペンスブライソンの3オンス生地でBand Collar Shirtを作ってみました。

北海道のくさかカバン、日下さんは以前からWORKERS製品をご愛用いただいています。そんな日下さんから「スペンスブライソンの白があったらな~」とご意見をいただきまして、重い腰を上げて、「どっかに残ってないか・・・」と探したら、ありました。

という事で、ほったらかしていたいつか何かに使おうと思って秘蔵していたこの生地でBand Collar。

生地の特徴は、ほぼチクチク皆無。これだけ太い節・糸のリネンなのにチクチクしない。3オンスで薄い、織りが粗い、透ける。この「透ける」のが良いのです。明日には、着用写真もご用意します。いかに透けるかがわかるように、色濃いめのロンTを合わせてみましょう。

アイロンをかけて綺麗に着るもよし、リネンのシワを楽しんでくしゃくしゃにして着るもよし。ちなみに、17サイズを珍しく撮影したのは、家人がビッグサイズで着たいそうで、一枚持っていかれたからです。「あれ、ちょっと返してよ」と取り返して撮影しました。

早速家で洗われてしまったので、写真は洗った後の雰囲気です。製品はNW、洗い無で納品になります。家で洗濯、天日干しする分には縮みは殆どありません。

WORKERS 8月納品予定製品の詳細をアップしました

 








https://www.e-workers.net/store/202508/top.html

8月納品予定製品、詳細をアップしました。

・いつものModified BDとはちょっと違う、6ボタンBD。わかる人は「6ボタン」だけでわかりますが、詳細は後ほど

・Lounge Jacketを久しぶりに。8オンスクラスのデニム/チノとコットンウールツイード
・ファースト&サード。サードは原型をファースト使っているので、ビンテージとフィット・シルエットがまるで違う
・通称「USネイビーのベーカー」


我ながら、今回も欲しいものが多い。6ボタンBDは何色にするか悩み中。

サードは初めて作りました。やはりDr Johnが着てたんではないかな~というブラックが欲しい。

ラウンジは23FWから2年ぶりですが、そのまんまではなく着丈が70ぐらいで、前回の73より短い。最近、着丈70弱のカバーオールを作って、日本人の上背にはよくあっているようなので、Loungeも着丈短めにしてみました。

US Navy Bakerは俗称ですが、あのベーカー「風」デザインのパンツ。いつものベーカーが、ウェストボタン閉めて穿かれているいる方は同じサイズ。
いつものベーカーがウェストボタン閉めないでジャストかタイトな方は、USN Bakerは1サイズ上げたほうが良いです。(なかなかそういう穿き方してる方は少ないともいますが)


今回もYoutubeもアップしてもらいました。
おなじみ、こよなくさんが良い感じに合いの手&編集してくれてます。

4月納期製品Delivery

 





https://www.e-workers.net/store/202504/top.html

4月納期製品、先週出荷しました。
今月は

・細めの台襟、ラウンドしたフロントが特徴のバンドカラーシャツ+襟が違う、スクエアカラーシャツ
・WORKERS、夏の定番。5~7オンスのサマートラウザーズ。今年は裾幅20/前タック有
・Cruiser Vestは今回でひとまず最後
・斜めによれにくい、きれい系Tシャツ、2PLY T
・首が二段式リブRunnning Cat T、今年はレーヨンコットンで

という夏向きのラインナップ。サイトには載せていませんでしたがBand Collar Shirtの羽襟有バージョン、Square Collar Shirtも卸先様に納品しています。

今月は在庫は無いはずでしたが・・・


マドラスのバンドカラーが、オーダーミスで多くできてしまいました。
Storesで販売していますので、ぜひご覧ください。サイズ16、残念ながら私には小さい!が、家族はゆったり目に着たいそうで狙っています。



今日の恰好





最近、通勤と仕事中で上着を変えてます。

仕事中は、今年の春作った、Summer Jacketの8 oz Navy Chino。
今日はサンプル作っていたのでメジャー首からかけつつ、ポケットにはペンやらなんやら入っています。

で、通勤は上着を10オンスのGジャンに変えて。
さらに本日はバイクだったので802ブラック。細身のジーンズのほうが裾がバタバタしないのでバイクには使いやすい。いつもは折っている裾もおろして長めにして。

中に着ているのは3PLY Sweat Shirt
生地は3PLY、形はリブ付きのスウェット。いわゆるロンTですが、ちょっとスウェットっぽく袖口も締まるのでインナーに使いやすい。このシリーズは良さが伝わりにくい。

Gジャンの中にスウェット着るのは、もうこれから時期は暑い。かといってTシャツだと寒い。そんな時にスウェットのように見えてロンTならちょうどよいのですが・・・探すと無いけど、そもそも探さないと無いという事はあまりにニッチなのでしょうね。





靴はVANSのVaultという、ちょっと前に作られていたもの。紐をゴムに変えてバイク用にしてます。おかげで、甲は変色してきました。
一応、Goretexなので多少は防水透湿もあるのか?雨の時にはいてないのでよくわかりませんが。

バイク乗るとき、普段はALDENのジョージブーツですが、そればっかりだと飽きるのでスニーカーで何かよさそうなものか無いか探したときに見つけたもの。甲が薄くて、シフトの下に入れやすいもの。Jordanの9とか10あたりもよさそうだなと思いつつ、まだ使っていません。本当は、甲に鉄キャップが入っていたほうが良いのでしょうが。

ラッパと卸売りの話

 



11月納期のDeluxe Shirt、展示会サンプルはプルオーバーだけでしたが量産は前開きバージョンも作ることにしました。

それに伴い、前開き部分を縫うための金具をミシン屋さんに依頼していたのが出来上がったので引き取り。よく「ラッパ」と通称で呼んでいる金具。

はるか昔は、縫製工場さんが生産効率をよくするために作っていました。メーカーはいまいち、そんなものがあるともわからずパタンナーがパターンひいて、ラッパがあるだないだで良く揉めました。パタンナーさんからすれば「指示と1ミリ違う!広い!」とか言われて、工場からすれば「金具がこの幅なんだから!!」みたいなもめごとです。

余りにバカバカしいので、縫製工場時代には「部分縫い」と呼ばれる、この針幅・この金具でこういう風に縫えます、という見本をA4の厚紙に張り付けたものを作ったりしていました。

で、私は金具も作って支給。どうしてもこの幅じゃないとデザイン的にNGとか、強度的にNGとかあるので。わずか100枚、200枚。折って縫っても良いのでしょうが、昔の服と「同じ」じゃないと嫌な部分なので。

この金具がそれなりに良いお値段でこのタイプは5万以上します。昔は、この金具代が払えるか?にじまり、同じような価格のネームだったり、ちょっとお高い別注の紙袋代だったり。そういうものが来月払えるかな?払っちゃったら先大丈夫かな?とか心配しながら仕事してました。


で、ここから卸売りの話。本来卸売りは「ボリュームディスカウント」だから、「ある程度の量を買ってもらったら定価より安く売るので商売してください」が原則。その量を通称「ミニマム」と呼びます。枚数で指定するメーカーもいれば、金額で指定するメーカーもいます。

WORKERSの卸売りはこの「ミニマム」は設定していません。

私自身が、さっきの数万の金具、数万のネーム買うのすら悩むところからのスタートだったから、最初に「買いたいけれど買えない」気持ちがわかるからです。私自身、ほんのわずかしか買わないのに売ってくれた生地屋さん、部品屋さんにお世話になったし。(でも最初金額が少ないうちは現金で買ってましたし、今でも新規で取引してもらう仕入れ先さんは現金ですが)


ただ、誤解してもらいたくないのが、「ミニマム」が無いから、いくらでも仕入れられるという意味ではありません。あくまで「一緒に少しづつでも大きくなって、ある程度の規模になろうね」という事。逆に「大量に買うから安くして」も聞きませんし、大量に買う人でも断るときもありますし。人として対等にお付き合いできるのが第一なので。

カッコつけたメーカーの「わかってくれるお店さんに(お店は売れるものをわかる・わからないから先の問題もある)」とか「ある程度面で見せないとうちの製品は伝わらないで(君のメーカーが売れる製品作れれば自然とお店はいっぱい仕入れる)」とかそんなこと言う気はありません。

WORKERS 7月デリバリー製品詳細

 








7月デリバリー予定製品、詳細をアップしました。

・いつもBand Collar Shirtを作っている原型で襟型をRound Collarに変えて
・新型、Field Shirt。ミリタリーの現行ブラウスがモデル。オリジナルは迷彩のみのところを無地で
・Officer Trousers。今季はSlim(裾18センチ)とRegular(裾21センチ) 来月登場のLounge Jacketとセットアップ

https://www.e-workers.net/store/202507/top.html


毎度おなじみ、こよなくさんのYoutubeまとめも作ってもらいました!結構、手間=費用かかってるのでじっくりご覧ください。